四国の渓流釣り 渓の雑学
    
渓流釣り用語集 さ行

四国の渓流釣り

渓流釣りで使う用語をまとめました。
日常では使わない言葉が多々あるので、渓流釣り遡行記を見て意味が分からないときや疑問に思ったときに渓流釣り用語集の説明文見ていただければ何となくイメージが湧いてくると思います。
渓流釣り用語集となっていますが山登りや沢登りに共通するものがあるのでこれらの用語を少なからず含んでいます。

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あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行

用語
読み
説明
さ行 ザイル
ざいる
ロープのこと
在来種
ざいらいしゅ
渓にもともと棲んでいたアマゴ。渓独特の特徴があり渓が違えば個性が違う多様性に富んだアマゴが源流部にいた。卵放流がはじまり源流部まで苦労しなくても魚を運ぶことが出来るようになり、在来種と卵放流された魚の交配が進み在来種を見分けること難しくなった。もう、四国に完璧な在来種は居ないかも知れない。
竿1本
さおいっぽん
棚の深さや仕掛け(ハリス)の長さをあらわすときに用いる言葉。
左岸
さがん
登山では、川の上流から下流を見て川の左側を左岸という。
探る
さぐる
仕掛けを水中で横移動させたり、棚を変えたり魚がいる所を探す事

さこ
谷のように窪んだ地形。
雑魚
ざこ
狙っている獲物よりはるかに小さい魚の事
笹濁り
ささにごり
雨のため川が少し増水して透明度を少し失っている状態を言う。
魚の餌となる川虫が流れはじめ、魚の活性が良くなる。
刺し餌
さしえ
餌釣りで使用する釣り針に刺して使う餌全般を言う
誘い(誘う)
さそい
仕掛けに変化を付けて魚の食い気を誘うこと
里川
さとがわ
渓流釣りのフィールドとしてはもつとも下流に位置する人家や田畑などに近い流れを云う。近くに人がいる安心感がある。
サビ
さび
冬に水温が低くなると渓魚は低水温から身体を保護するために体色が茶色っぽい保護膜ができる。⇒⇒⇒⇒春先に「サビが取れない」などという
砂防ダム
さぼうだむ
渓流に土砂の流出を防ぐために作られた高さが7m以上あるダムの事
ざらせ 平瀬
ざらせ ひらせ
幅があり浅く平坦でゆるやかな流れを云う
流れが速い場合は早瀬とも云う
ザレ場
ざれば
がけが崩れて小さな石や泥が堆積している斜面。ガレ場より堆積物が細かな場所をいう。
三点支持
さんてんしじ
岩場や急斜面を登るときの基本の動作。両手両足を四つの点とすれば、常にそのうちの一点だけを動かし、他の三点は確保して登ること
時合い
じあい
天候・水の流れ・気温・水温・時刻などの様々な要素が最良の条件となり、魚の活性が最も良くなる時間帯の事 → まずめともいう
支尾根
しおね
主稜となる尾根から派生した枝尾根
沈み石
しずみいし
流れの底に沈んでいる石。大きな石だと魚が居付くポイントの重要な要素になる。
渋い
しぶい
魚の活性が悪くなかなか釣れない様子を言う。
尺物
しゃくもの
魚を計る単位で、1尺=30.3cmである事から、30cmを超えた魚を尺物と呼ぶ。渓流魚は寸、尺の単位で大きさを表すことが多い。
斜瀑
しゃばく
滝の傾斜が45〜60度のものをいう
シャリばて
しゃりばて
米のご飯を食べないために元気がでないこと。単に空腹のためにパワーが出ない意味で使われていることが多い
シャワークライム
しゃわーくらいむ
頭から滝の水を被りながら滝を登る事 夏場は気持ちいい
取水堰
しゅすいせき
発電用・農業用水用に川の水をとるための堰。取水より下流は当然のことながら水がないので釣れない。
朱点
しゅてん
魚の体についている赤い点。主にアマゴ
ショルダー登攀
しょるだーとうはん
仲間の肩や膝、頭など体の一部を足場として使って攀じる登り方、先に登った者は下に居る者を引き上げる。
深山幽谷
みやまゆうこく
殆ど人が入っていない、奥深い山と静かな谷。
水線切れ
すいせんきれ
地形図の谷川の青線が途切れる場所
スパッツ
すぱっつ
渓流靴に水や雪、砂が入らないように足首を覆うカバーのこと
スラブ
すらぶ
水や雪に削られて表面に凹凸がなく、一枚岩のスベスベしたなめらかな岩壁をいう。
スレ
すれ
魚が口以外の所に針がかかって釣れる事。

川底が浅く、あまり起伏の無い流れの所。
雪渓
せっけい
谷に積もった雪が春から夏前になっても溶けないで残っていること
遡行
そこう
下流から上流に釣り上がること。
遡行地図
そこうちず
1/2万5千地形図に情報を記入したもの、遡行ルート、入渓点、滝、堰堤、退路、高巻きルート、目印など。
溯上
そじょう
川で孵化した魚が海へ出て、産卵の為再び川に戻り上流に向かうこと
杣道
そまみち
里人が山仕事、山菜とりなどに利用する細い道


 渓の雑学 バックナンバー

遡行管理方法
2004/10/16 

 遡行データは、要点をまとめてデータベースにするといいでしょう。日付・天候・水系名・川渓名・同行者・釣果・地形図名・・・・・・2、300貯まってくれば、並び替えをするだけでも楽しくなりますよ

 私の遡行管理方法について紹介します。


四国の岩魚
2004/3/22 

四国にも岩魚が生息する。私が確認しているだけでも、本川村、加茂川の上流部、嶺北、穴吹川上流 、貞光川の一部、祖谷川源流部など・・・・・しかし、本来四国はアマゴ域、岩魚は生息していないはずである。では、何故か?・・・・

2001年度総括
2001/12/02 

 最近、昔からの相棒に見放され、一人で入渓することが多かった私の渓流釣りだが、今年の初めに『四国渓師会』という渓流釣りクラブを開いたこともあり、多くの方々と入渓することに恵まれた。一人で自由気ままに渓を遡行し釣りをするのもいいが、同行者と共に渓を語り、釣果を喜び合い、助け合いながらきつい遡行をして、とにかく楽し釣りができました。

林道の見つけ方
2001/10/20 

源流域を辿って渓の源頭へ 
混血など無関係なネイティブなアマゴに逢える。 
原始の昔から続く手付かずの自然林の中で呼吸する事の素晴らしさ。日常とは、全く違う世界に酔いしれる。
 しかし、無理をして高巻きした大滝は下りたくないし、川通しは滑って危険である。一体、どうやって帰ったらいいのか?急に心細くなる。そういったとき、頼りになるのが林道の存在です。

燻製の作り方
2001/10/20 

 渓で釣った渓魚をおいしくいただくにはいろいろな方法があります。 ノーマルなところで塩焼き、味噌の蒸し焼き、刺身、から揚げ、燻製等など、その中で私が最も好きな燻製の作り方について紹介します。