四国の渓流釣り 渓の雑学
    
渓流釣り用語集 あ行

四国の渓流釣り

渓流釣りで使う用語をまとめました。
日常では使わない言葉が多々あるので、渓流釣り遡行記を見て意味が分からないときや疑問に思ったときに渓流釣り用語集の説明文見ていただければ何となくイメージが湧いてくると思います。
渓流釣り用語集となっていますが山登りや沢登りに共通するものがあるのでこれらの用語を少なからず含んでいます。

  索引⇒⇒⇒⇒⇒お探しの行にジャンプします。
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行

用語
読み
説明
 あ行 赤テープ
あかてーぷ
道標べように木に巻いたテープ、登山、林業、工事、測量用などがある。ルートとして間違っているのもあるので完全に信じ込まないこと むやみやたらに赤テープを使わないことが大事である。
あしだに
あしだに
足谷と名前が付いた谷は沢山ある、足場が悪くて通り難く危険な谷が多い。『悪谷』が変化した場合もある。
足場
あしば
釣りや遡行をするときの足周囲の状況をいう。
  ⇒⇒⇒⇒「足場が悪い」「足場に注意する」
足場切り
あしばきり
滑りやすい斜面に足場を固めながら進むこと。ザレ場で使う遡行技術
アタリ
あたり
魚が釣針を咥えることにより糸、目印、穂先に変化があらわれる様。
アマゴ・アメゴ
あまご・あめご
渓流に住む魚 パーマークがあり、ヤマメにはない朱点が鮮やかである。四国のアマゴは、上流に岩魚がいないため渓流から源流まで棲息する。
アマゴ道
あまごみち
渓沿いに釣り人が歩いてついた踏み分けた道
障害物や足場の悪い場所を避けているので歩き安い。
アルバイト
あるばいと 
本業(釣り)以外に無駄な動きで体力を消耗すること。たとえば、道を間違えて元の場所まで引き返すことをいう 
合わせ 
あわせ 
魚が釣り針をくわえた瞬間、竿をあおり魚の口に針をかけること 
居付き 
いつき 
餌が集まる一定の場所に居ついて、あまり遠くまで回遊等しない魚 
糸ふけ
いとふけ 
糸が釣っている時にたるんだ状態のこと 
入れ食い
いれぐい 
竿を出すたびに釣れること 
岩小屋 岩屋 
いわごや いわや 
岩で雨・風が防げ寝泊まりができる場所
 岩場
いわば 
岩が多いところ、岩が剥き出しになっている場所
岩魚 
いわな 
上流を住処とする渓流魚 もともと四国には生息していなかったとされている 
ウェーダー
ウェーダー 
釣り用の腰まで防水の長靴 
ウェディングシューズ 
うぇでぃんぐしゅーず 
渓流遡行用の靴 靴底にフェルトを貼り付けて滑りにくくなっている。 
魚止め
うおどめ 
源流まで釣り上がり魚が居なくなる場所、大きな滝などによってそれ以上魚が上れない場所→魚止めの滝 
右岸 
うがん 
登山の場合、川の上流から下流を見て川の右側を右岸という。
渓流釣りの場合下流から見て「右・左」云う場合が多い 
浮き石 
うきいし 
雨の後や増水などにより流れて来た石が不安定になっている状態、浮き石の上に乗ると 転倒することがあるので注意が必要
エゴ
えご  

川底に大きな岩が積み重なりできた内部の穴や侵食作用でできた峡壁の深い穴などを指す大物が居付くことが多い 
枝尾根 
えだおね 
大きな尾根から別れた小さな尾根 支尾根とも云う 
F 
えふ 
英語のFall(滝)の略、下からF1,F2と付ける。
一般的に3m以上の落差を滝と言う。 
オーバーハング
 おーばーはんぐ
斜面の角度が90度以上に傾いているもの。踏破するには特別な装備と技術が必要であり当然危険であるため、通常は遡行ルートとしない 
追分 
おいわけ 
道が二つに分かれた地点 
横谷 
おうこく 
山脈を横切って流れる谷 縦谷⇒山脈に沿って流れる谷 
送り込み 
おくりこみ 
食いが浅いとばれる確率が高くなるので、仕掛けをゆるめ追い食いさせハリがかりさせること。 
奥山 
おくやま 
里山より奥、人の生活空間から遠く離れた場所 
お助けロープ 
おたすけロープ 
以前、来た釣り人が遡行の難しい場所に手がかりになるロープを残していること。年月が経っているため朽ちて切れるのもあるので信用してはならない。 
落口 
おちぐち 
滝や落ち込みの水が落ち始める場所 
落ち込み 
おちこみ 
渓流の落差の下にできる白泡のたつようなポイント。餌は上流から流れてくるので魚が居付くため一番のポイントになる。 
尾根 
 おね
山地の一番高い部分の連なりのこと。稜線や山稜ともいう
下が見通せて、進路がはっきりしている→尾根道 
泳ぎ
およぎ 
渕や釜を泳いで谷を突破すること、両岸が急斜面で泳がないと先に進めない谷もある。 
か行 狭 
かい・きょう 
両側から山が狭まった場所 
ガイド役 
がいどやく 
渓を良く知ってる者が案内すること。 
海抜 
かいばつ 
海面から計った高さ 標高(東京湾の平均潮位が基準) 
概念図 
がいねんず 
尾根と谷を表す線で書いた略地図、大きな滝やゴルジェも記入する。
核心部 
かくしんぶ 
渓相が一番変化に富んでおり良く釣れる場所、滝と渕の連続突破が核心部になる場合が多いが危険度も増す。 
確保 
かくほ 
転落を防止するためにロープなどで身体を固定すること 
標高差 
ひょうこうさ 
自分の足で釣り上がり撤退した標高の差 
カケアガリ 
かけあがり 
深場から浅場にかけて川底が傾斜しているところ 
ガス
がす
山にかかる霧の俗語。景色が悪くなるのみならず、位置や方向を見失う危険がともなう

かた
魚の大きさ。
 ⇒⇒⇒⇒「型がいい」「型がイマイチ」など

かた
山頂や尾根の近いところに張りだした平らな場所 
滑落
かつらく
バランスを崩し斜面を転がり落ちる事。山岳や渓流でもっとも危険な事故になる
カマ
かま
滝下の滝壷のこと。また、淵のことをいう場合もある。
空荷
からに
ザックを背負わないこと、重たい荷物を持たないこと
涸れ滝
かれたき
普段は水が流れていないが、増水したときに水が流れ落ちる滝をいう。
涸れ谷
かれだに
水が流れていない谷、雨が降ったときだけ水が流れる谷。地下に水が伏流している場合もあるので山との関係を確認する。 
ガレ場
がれば
沢状の地形で岩、小石が崩れころがっている斜面をいう。
川通し
かわとおし
林道や登山道もないため、川の流れに従って遡行すること
完結
かんけつ
谷川を出合いから魚止めまたはピークまで詰めること。
ガン玉
がんだま
オモリの一種。小さい方から順に5号から1号、Bから7Bなどの大きさがある。
キープ
きーぷ
釣り上げた魚をリリースしないこと。
キジ撃ち
きじうち
山中での用便のこと。藪などの物陰に潜んでじっとしている様子がキジに似ているからそう呼ばれる
キジ餌
きじえ
シマミミズのこと。
木化け
きばけ
渓魚に気付かれないように木になったつもりで釣りをする様子 
石化けも同じ意味で使う
キャッチ&リリース
きゃっちあんどりりーす
渓流では条例や漁協が大きさの小さい魚を川に戻すように指導している。また川によってはC&R区間が設けられていいる川もあり、ここでは釣った魚を必ず放さなければならない
急登
きゅうと
傾斜が急なルートを登ること
峡谷
きょうこく
谷幅に比べて深さが著しく深い谷。 
銀化
ぎんげ
海へ下るアマゴで体色が銀色に変化したもの。銀化アマゴが海へ下るとサツキマスになる。また、ダム湖に下り渓に遡上するものも銀化することがある。
銀座
ぎんざ
釣り人が多い谷を揶揄して云う
草付き
くさつき
岩肌やガレ場で草が生えているようなところ。手がかりが何もないときは、草をまとめて掴んで手がかりにすることがあるが根が浅く危険なので止めた方がいい

くら
屏風のようにそびえ露出した大きな岩場、谷名に蔵、倉、鞍 などがつく場合は、露岩や断崖のあるところが多い。
クラック
くらっく
岩などの割れ目 へつるときの手がかりにする場合がある
クロカワムシ
くろかわむし
川に生息する体長2〜3cmの水生昆虫で、ヒゲナガトビケラの幼虫の事
食わせる
くわせる
針についた餌を工夫して魚に食わせる事を言う。
渓相
けいそう
渓流の流れや岩の状態など渓全体の様子
  ⇒⇒⇒⇒
「渓相がいい」
渓流
けいりゅう
河川の上流部の事を言う、更に奥を源流といい区別する場合がある。
  ⇒⇒⇒⇒本流釣り・渓流釣り・源流釣り
下界
げかい
釣りを止めて帰る場所 渓流に対して平地での生活のこと
外道
げどう
対象魚としている魚以外をすべて外道と言う
獣道
けものみち
山にすむ動物の通り道。人の踏み跡と似ているため紛らわしいので気をつけよう
ケルン
けるん
岩の上など見易い個所に数個の石を積み重ね、通過の証拠などにする。
健脚
けんきゃく
足腰が強く、厳しい渓でも長い距離を歩けること
懸垂
けんすい
懸垂下降、懸垂登坂 全んどの体重をロープ1本にあずけて降りたり登ったりすること。無茶苦茶危険なのでやりたくない。
源頭
げんとう
川の源となる頂の山。または、川の水流が生まれる場所。
源流部
げんりゅうぶ
谷の上流部、地形図の水線切れ付近。
ゴア
ごあ
ゴアテック 雨などの水は通さず、汗などの水蒸気は通すので蒸れないため雨具の素材に適している。
高度計
こうどけい
今いる位置の標高を気圧計によって測定する計測器
カシオ プロトレックが有名
合目
ごうめ
登山口から山頂までの標高を10区分したもの
1合目が一番下 10合目が頂上
合流点
ごうりゅうてん
本流と支流など流れが出会う所。出合い。
ゴーロ
ごーろ
大きな岩がゴロゴロしている状態 ゴーロ帯ともいう
小尾根
こおね
頂上をつなぐ尾根ではなく、頂上や稜線から分かれて山裾に向かう尾根
漕ぐ
ごぐ
薮や雪などを掻き分けて進むこと。
黒点
こくてん
渓流魚の腹部に着いている黒い点のこと、天然魚は黒点が多い
コッフェル
こっふぇる
アウトドアで使用する小型でコンパクトに収納できる調理器具のこと。

こぶ
尾根にある小さな隆起
ゴボウ抜き
ごぼうぬき
掛かった魚を玉網等を使わずにそのまま抜きあげてしまう事。
小屋場
こやば
猟師たちが小屋を作るのに適した場所。水場が近くにあり、風水雪害に見舞われず、暖かい平らたい場所。 
コル
こる
col 稜線上の凹所 鞍部ともいう
ゴルジュ
ごるじぇ
谷の両岸が狭まった細い箇所のこと、両岸が断崖絶壁になって(喉のように)いる。
さ行 ザイル
ざいる
ロープのこと
在来種
ざいらいしゅ
渓にもともと棲んでいたアマゴ。渓独特の特徴があり渓が違えば個性が違う多様性に富んだアマゴが源流部にいた。卵放流がはじまり源流部まで苦労しなくても魚を運ぶことが出来るようになり、在来種と卵放流された魚の交配が進み在来種を見分けること難しくなった。もう、四国に完璧な在来種は居ないかも知れない。
竿1本
さおいっぽん
棚の深さや仕掛け(ハリス)の長さをあらわすときに用いる言葉。
左岸
さがん
登山では、川の上流から下流を見て川の左側を左岸という。
探る
さぐる
仕掛けを水中で横移動させたり、棚を変えたり魚がいる所を探す事

さこ
谷のように窪んだ地形。
雑魚
ざこ
狙っている獲物よりはるかに小さい魚の事
笹濁り
ささにごり
雨のため川が少し増水して透明度を少し失っている状態を言う。
魚の餌となる川虫が流れはじめ、魚の活性が良くなる。
刺し餌
さしえ
餌釣りで使用する釣り針に刺して使う餌全般を言う
誘い(誘う)
さそい
仕掛けに変化を付けて魚の食い気を誘うこと
里川
さとがわ
渓流釣りのフィールドとしてはもつとも下流に位置する人家や田畑などに近い流れを云う。近くに人がいる安心感がある。
サビ
さび
冬に水温が低くなると渓魚は低水温から身体を保護するために体色が茶色っぽい保護膜ができる。⇒⇒⇒⇒春先に「サビが取れない」などという
砂防ダム
さぼうだむ
渓流に土砂の流出を防ぐために作られた高さが7m以上あるダムの事
ざらせ 平瀬
ざらせ ひらせ
幅があり浅く平坦でゆるやかな流れを云う
流れが速い場合は早瀬とも云う
ザレ場
ざれば
がけが崩れて小さな石や泥が堆積している斜面。ガレ場より堆積物が細かな場所をいう。
三点支持
さんてんしじ
岩場や急斜面を登るときの基本の動作。両手両足を四つの点とすれば、常にそのうちの一点だけを動かし、他の三点は確保して登ること
時合い
じあい
天候・水の流れ・気温・水温・時刻などの様々な要素が最良の条件となり、魚の活性が最も良くなる時間帯の事 → まずめともいう
支尾根
しおね
主稜となる尾根から派生した枝尾根
沈み石
しずみいし
流れの底に沈んでいる石。大きな石だと魚が居付くポイントの重要な要素になる。
渋い
しぶい
魚の活性が悪くなかなか釣れない様子を言う。
尺物
しゃくもの
魚を計る単位で、1尺=30.3cmである事から、30cmを超えた魚を尺物と呼ぶ。渓流魚は寸、尺の単位で大きさを表すことが多い。
斜瀑
しゃばく
滝の傾斜が45〜60度のものをいう
シャリばて
しゃりばて
米のご飯を食べないために元気がでないこと。単に空腹のためにパワーが出ない意味で使われていることが多い
シャワークライム
しゃわーくらいむ
頭から滝の水を被りながら滝を登る事 夏場は気持ちいい
取水堰
しゅすいせき
発電用・農業用水用に川の水をとるための堰。取水より下流は当然のことながら水がないので釣れない。
朱点
しゅてん
魚の体についている赤い点。主にアマゴ
ショルダー登攀
しょるだーとうはん
仲間の肩や膝、頭など体の一部を足場として使って攀じる登り方、先に登った者は下に居る者を引き上げる。
深山幽谷
みやまゆうこく
殆ど人が入っていない、奥深い山と静かな谷。
水線切れ
すいせんきれ
地形図の谷川の青線が途切れる場所
スパッツ
すぱっつ
渓流靴に水や雪、砂が入らないように足首を覆うカバーのこと
スラブ
すらぶ
水や雪に削られて表面に凹凸がなく、一枚岩のスベスベしたなめらかな岩壁をいう。
スレ
すれ
魚が口以外の所に針がかかって釣れる事。

川底が浅く、あまり起伏の無い流れの所。
雪渓
せっけい
谷に積もった雪が春から夏前になっても溶けないで残っていること
遡行
そこう
下流から上流に釣り上がること。
遡行地図
そこうちず
1/2万5千地形図に情報を記入したもの、遡行ルート、入渓点、滝、堰堤、退路、高巻きルート、目印など。
溯上
そじょう
川で孵化した魚が海へ出て、産卵の為再び川に戻り上流に向かうこと
杣道
そまみち
里人が山仕事、山菜とりなどに利用する細い道
た行 高巻き・高巻く
たかまき・たかまく
渓流、特に源流部で遡行困難な場所に遭遇した時に山肌を登り遠回りして次の入渓ポイントに行く事

たき
崖から水が落ちているところ、落差3m以上のものを滝と呼ぶ。
滝の傾斜が45度以下のものを【滑滝】、45〜60度のものを【斜瀑】といい、60度以上のものを【直瀑】という
焚き火
たきび
屋外で木の枝や枯れ葉などを燃やすこと
岳、嶽
たけ
高くて険しい山 山名につくときは、険しい岩場がある山に使われることが多い。
立ち込み
たちこみ
ひざや腰近くまで川の中に入って釣ること。
タメる
ためる
魚の引きが強い時、竿の弾力を生かして魚の強い引きに耐えることを言う。
玉網
たも
魚を掬う為の網の事 渓流の場合折りたたんで小さくして持ち運べるものが重宝する
地形図
ちけいず
国土地理院が発行している地図をいう。1/1万、1/2万5千、1/5万がある
チチワ
ちちわ
ヨリモドシなどに結ぶ為に、道糸やハリスに作る輪の事
チモト 
ちもと
釣り針の軸の先端部分で、ハリスが付く部分の事
チャラ瀬
ちゃらせ
川の底が砂や細かい砂利で敷き詰められた浅瀬。
釣果
ちょうか
釣った魚の量、成績
ちょうちん釣り
ちょうちんつり
竿の長さに対して極端に短い糸を使った仕掛けの事。ブッシュや木の枝に覆われた場所では仕掛けが絡みにくいので有効だ
直登
ちょくと
滝の水流が流れているところ、もしくはそのすぐ近くの岩肌を登る事。
直瀑
ちょくばく
滝の傾斜が60度以上のものをいう。
チョン掛け
ちょんかけ
ミミズの頭だけを針に刺す餌の付け方
九十九折
つづらおり
Z型にくねくねと幾重にも曲がりくねって続いている坂道。
詰める
つめる
谷を魚止めまで釣り上がること
出合
であい
二つの谷川が合流する地点
テグス
てぐす
釣り糸の事。
撤退
てったい
釣りをやめて引き返すこと。
鉄砲水
てっぽうみず
大雨などの影響で川が増水し、勢いを増した水が狭い川を勢い良く押し寄せてくる事。少量の雨でも堆積した雑木が決壊して鉄砲水が起こることがある。
テンカラ
てんから
日本古来の毛鉤による釣法。この釣りで使用する竿をテンカラ竿と言う
テンション
てんしょん
仕掛け(イト)の張りこと
  ⇒⇒⇒⇒「テンションを掛ける」「テンションを緩める」
テン場
てんば
テントを張るのに適した場所。平地で水が確保できるなどの野営条件を満たしている場所。渓は急に増水することがあるので少し高め場所に設置する。
登攀
とうはん
クライミング、手足を使って岩などをよじ登ること。
通し刺し
とおしさし
ミミズなどを、頭から尻尾までを通して刺す餌の付け方。
通ラズ
とおらず
滝や淵などの地形により川通しで遡行できない場所。
読図
どくず
地図に表されている情報から現地の状況を理解すること。 
徒渉
としょう
流れを横切って対岸に渡ること。
トラバース
とらばーす
斜面や岩壁を横(水平方向)に移動する動作
取り込み
とりこみ
魚を掛けて手元またはタモに引き寄せること
トロ場
とろば
深場で流れがゆるやかでとろんとした感じのポイント。
な行 ナイロンライン
ないろんらいん
ナイロン素材で出来た釣り糸の事
鉈目
なため
樹木の幹に鉈などの刃物で切り目を入れて道標の代わりにしたもの。
ナチュラル
ドリフト

なちゅらる
 どりふと
フライや仕掛けを川の流れに逆らわず自然に流す事を言う。
ナメ
なめ
一枚岩の上を水が流れているところ。
滑滝
なめたき
滝の傾斜が45度以下のものをいう。
入渓
にゅうけい
谷(渓)に入ること、釣り始め。

底に有る隆起した岩礁や障害物、又は岩礁で陥没した所の事
釣り針が引っかかり安く「根掛かりした」などと云う
根掛かり
ねがかり
底の根に釣り針やライン、ハリスなどが引っかかってしまう事
納竿
のうかん
釣りを終えること 竿を納めること
広い意味でシーズンの終わりを差すこともある
は行 パーマーク 
ぱーまーく
アマゴやイワナ、ヤマメなどの体表についている小判型の紋様
場荒れ
ばあれ
釣り場に毎日のように釣り人が入り、魚が釣れなくなること
または、釣れた魚がバレて魚の警戒心が高くなり釣れなくなること。
廃道
はいどう
崩壊したり他に新道ができるなどして使われなくなった道
整備されないので歩き難いが踏み跡は残るので利用することもある。 
バカ尾根
ばかおね
広い尾根または単調な登山道のある尾根をいう
高低差や目印が無いので迷いの原因になりやすい

ばく
飛び散るしぶきが多い滝、規模の大きな滝
   ⇒⇒⇒⇒直瀑
爆釣
ばくちょう
物凄く魚が釣れた事を言う・・・・爆発的に魚が釣れること
1日の好釣果を振り返り「爆釣だった」などと云う
バックウォーター
ばっくうぉーた
ダム、湖、沼などの川からの流れ込みの事、広い場所の餌が豊富にある場所で育った大物が遡上している可能性がある油断できない。
バテる
すっかり疲れて動けなくなること
休憩したり、飲食したりして体力を回復させる必要がある。
鼻、端
はな
尾根の先端。主に枝尾根などを横から見たときに使う。
岩場が多い渓では水に近い岩の先端を差すこともある。
早合せ
はやあわせ
魚が掛かる前にアワセてしまうこと。アワセるタイミングが早いこと。
バラシ
ばらし
魚が掛かったが、途中で糸が切れたり針が外れたりして魚に逃げられること。
ハリス
はりす
釣り針に結んである釣り糸の部分。
ピーカン
ぴーかん
天気が良いこと、快晴で青い空がひろがっている、
渓流釣りは魚から人影が見えるので釣りが難しくなる。
引き
ひき
魚が針掛かりして抵抗すること。又はその様子。
  ⇒⇒⇒⇒「引きを楽しむ」「良い引きだった」
ビク(魚篭)
びく
竹を編んで作った魚を入れる籠の事
広い意味では釣った魚を入れるバックを差すこともある。
膝が笑う
ひざがわらう
下り道などで、膝の疲れがひどくなり、足がガクガクしてくること。
非常食
ひじょうしょく
遭難など非常時のために、食料を残しておくこと
一息いれる
ひといきいれる
休憩
ビバーグ
びばーぐ
テントを用いないで、山で露営すること。
トラブルで帰れなくなったら暗くなる前に決断しなければならない
飛瀑
ひばく
高いところから落ちる滝
ビビル
びびる
危険な場所を通過している途中で怖くなり簡単なところも難しくなってしまう心理状態を云う
ヒロ
ひろ
長さを測る単位。両手を広げた長さ 1ヒロ約1.5m(俺の場合)自分の身体の長さを覚えておけばメジャーがなくても大まかな長さを把握できる。
V字谷
ぶいじたに
谷の断面がVの字のように狭くなっている谷
斜面を迂回することが難しいので遡行に苦労する
伏流
ふくりゅう
谷川の水が一時的に地下に潜って流れ、水が枯れた状態のこと。大部分の釣り人は水がなくなると撤退するので再び水が戻った場所は爆釣となることが多い
二又
ふたまた
流れが二つに分かれる場所。渓流釣りでは分かれた流れが同水量のときに用いられることが多い。出合い、二股。

ふち
底が深い水流の溜まり場。魚がよく集まる。
大きな淵はプールなどとも云う。
ブッシュ
ぶっしゅ
川沿いに密生している背の高い草木を総称した呼び名
ぶっつけ
ぶっつけ
勢いの強い水流が岩や峡壁にぶつかっている場所
ブドウムシ
ぶどうむし
渓流釣りのエサ。ブドウスカシバの幼虫でエビヅルや野ブドウのツルの中にいる。エサ用に市販もされている
踏み跡
ふみあと
林やヤブなどを人が通ることによってできた小道。渓流では入渓点となる。トレイル、杣道。
分岐点
ぶんきてん
渓や尾根、林道が二つ以上に別れている地点、地図上でもわかりやすい場所なので現在位置を確認するのに適している。
ベスト
べすと
釣り具や道具、地図などを区分して収納できて直ぐに取り出せるのでポケットの多く付いたベストを着用する釣り人が多い
ヘッドランプ
へっどらんぷ
頭に付けられる懐中電灯の事、手の自由が利く
渓流は暗くなったら身動きが取れなって危険、非常時のための必需品
へつり
へつり
断崖や崖などの歩幅の無い場所を両手両足をフルに使って這うように横移動する様を言う。
偏光グラス
へんこうぐらす
一定方向の光だけを通し、水面からの乱反射を防ぐ構造のレンズを使用したサングラスの事、水中に居る魚が確認しやすくなる。
ポイント
ぽいんと
魚が釣れそうな場所、釣れる場所を云う
ボウズ
ぼうず
全く魚が釣れなかった事。オケラとも言う
ホールド
ほーるど
岩や木、根っ子を手で掴んだり、足を置ける場所を云う
ぼさ
ぼさ
草木が河原に密生している状態
穂先
ほさき
竿の先端の事。
竿のつなぎは穂先から1晩、2番・・・・と数える。
本流釣り
ほんりゅうつり
渓流釣りに対して川幅広い本流で釣る事。
大物が釣れることから大物を狙う釣り人に人気がある
ま行 右・左
みぎ・ひだり
登山の場合、上流から下流を見て右側の岸を【右岸】、左側を【左岸】という。渓流釣り、沢登りは下流から上流に向かうのでそのため下流から上流をみて、右側を【右手】、左側を【左手】ということが多い・・・・ややこしい
水場
みずば
飲み水が得られる場所のこと。そのまま飲める所もあるが、登山者や動物の屎尿により汚染されている所もあるので煮沸した方が良い
峰・嶺・峯
みね
神として祭っている山の頂上。「み」は接頭語、「ね」は山頂のこと。
向こうアワセ
むこうあわせ
魚が掛かった時に釣り人がアワセを入れる事無く、魚に食いつかせ針掛りさせること。
めじるし
めじるし
脈釣りに使用する印、底からの位置確認とアタリを見るために目に付きやすいものを使う
や行 野営
やえい
野・山・谷などの屋外で泊まること 
露営 ビーバーク
矢引き
やびき
片手の人差し指と親指で糸をつかみ、弓矢を引くように糸を伸ばしたときの長さ。約1m(俺の場合)
藪こぎ
やぶこぎ
川にアプローチする為に藪の中を歩くことを言うヤブの中を草木を払いながら歩くこと
ヤマメ
ヤマメ
渓流魚 アマゴに似ているが朱点がない 
四国にはいない
U字谷
ゆうじたに
谷の断面がUの字のように底が丸くなっている谷
雪代
ゆきしろ
雪解け水のこと
水温が低くなり渓魚の活性が落ちて釣り難くなる。
予備日
よびび
釣行計画で悪天候に備え日程に余裕を持たせるために組み込んでおく日
予備食
よびしょく
予備の食料 アクシデントに備えた予備の食料
よれ
よれ
底石などの影響で水流が複雑に流れているところ。
ら行 落差
らくさ
滝や落ち込みの高さ 
落ち口から水面までの長さ
流芯
りゅうしん
主に川の流れの中心部の事。
他の流れと比べて流れが速く渓魚の餌が集まりやすい
リリース
りりーす
釣り上げた魚のハリをはずして生きたまま流れに返すことをいう。
キャッチ&リリース、C&R 渓魚資源を枯渇させないためにはだいじなこと
稜線
りょうせん
高い山の肩にあたる峰から峰に続く線のこと
林道
りんどう
植林の手入れや材木の搬出など、林業の作業をするためにつくられたみち。
ルート
るーと
進む道
ルート ファインディング
るーと
 ふぁいんでぃんぐ
岩壁や踏み跡のとだえた登山路などで、地形や地図を確認して道や登攀コースを見分け見つけること
ルンゼ
るんぜ
岩壁にくいこむ急な岩溝、岩の凹部。
廊下
ろうか
両岸を急な岩壁に挟まれた細い谷のこと。ゴルジュとほぼ同義だが、ゴルジュよりも幅が広くて長い谷を言うことが多い


 渓の雑学 バックナンバー

遡行管理方法
2004/10/16 

 遡行データは、要点をまとめてデータベースにするといいでしょう。日付・天候・水系名・川渓名・同行者・釣果・地形図名・・・・・・2、300貯まってくれば、並び替えをするだけでも楽しくなりますよ

 私の遡行管理方法について紹介します。


四国の岩魚
2004/3/22 

四国にも岩魚が生息する。私が確認しているだけでも、本川村、加茂川の上流部、嶺北、穴吹川上流 、貞光川の一部、祖谷川源流部など・・・・・しかし、本来四国はアマゴ域、岩魚は生息していないはずである。では、何故か?・・・・

2001年度総括
2001/12/02 

 最近、昔からの相棒に見放され、一人で入渓することが多かった私の渓流釣りだが、今年の初めに『四国渓師会』という渓流釣りクラブを開いたこともあり、多くの方々と入渓することに恵まれた。一人で自由気ままに渓を遡行し釣りをするのもいいが、同行者と共に渓を語り、釣果を喜び合い、助け合いながらきつい遡行をして、とにかく楽し釣りができました。

林道の見つけ方
2001/10/20 

源流域を辿って渓の源頭へ 
混血など無関係なネイティブなアマゴに逢える。 
原始の昔から続く手付かずの自然林の中で呼吸する事の素晴らしさ。日常とは、全く違う世界に酔いしれる。
 しかし、無理をして高巻きした大滝は下りたくないし、川通しは滑って危険である。一体、どうやって帰ったらいいのか?急に心細くなる。そういったとき、頼りになるのが林道の存在です。

燻製の作り方
2001/10/20 

 渓で釣った渓魚をおいしくいただくにはいろいろな方法があります。 ノーマルなところで塩焼き、味噌の蒸し焼き、刺身、から揚げ、燻製等など、その中で私が最も好きな燻製の作り方について紹介します。