魚梁瀬・千本山

四国の山歩き
四国の山歩き
 2018/4/30 晴れ 四国百名山 
Google Earthによる遡行図
Start
千本山登山口(8:00)-親子杉(8:40)-
鉢巻き落とし(9:10)-展望台(9:30)-
千本山(10:30~11:00)-千本山登山口(12:30)
END
前日は釣りの遠征だった。
折角の遠征、もう1日釣りをしたいところだが昨日大石から転げ落ちて痛打した肘や腰が痛い。 
足は大丈夫?・・・・みたい。
釣りは諦め、四国百名山、魚梁瀬・千本山へ登ることにした。
魚梁瀬集落から西川沿いに登山口を過ぎダートを少し走り宝蔵山親水広場に野営の宿をもとめた。 久しぶりに焚き火を見ながら一杯やりたいと思っていたが到着が遅れたのと釣りの疲れ・・・・昼間の残り物とビール1本で深い眠りに落ちてしまった。

千本山登山口
十数台の車が駐車できるスペース

昔は、かなり手前からダートだった記憶があるが登山口まで舗装がされていた。 しかし、深い水たまりや巻きビシを蒔いたような尖った落石を避けながらの運転は変わらなかった。
登山口を下り千年橋を渡りきると見えてくるのが森の巨人達100選の「千本山橋の大杉」 推定樹齢:200年以上 幹回:6.8m 樹高:54m  幹回りの太さや樹高の高さに圧倒されるが、これはまだ序の口だった。
登山道を進むにつれ、次から次にこのクラスの巨大杉が現れるのは圧巻そのものだ。
登山道は木の根っ子を踏まない配慮から長い木道が敷かれている。
木道は整備され、緩急の傾斜が付けられて歩き安い。
しかし、これだけ長いとメンテナンスが大変そうだ。
大杉の森には数は少ないがツガやモミの大木も林立する。
大木の間隔が広いので低木も生え、上を見上げると隙間がない緑の世界だった。緑の中にミツバツツジの赤い花が咲いていると鮮やかに見える。
親子杉
登山道を挟んで立っているのが親子杉だと思っていた。
「これは兄弟杉だなぁ」なんて・・・・
回り込んで見ると太い幹からもう1本の分かれ伸びていた。
「なるほど親子杉だ」
鉢巻き落とし
「手ぬぐいで鉢巻きした人が、杉の頂上を見上げたところ鉢巻きが後ろに落ちた。(鉢巻きが落ちるほど真上を向かないと木の頂上が見えない)・・・・」名前の由来
大杉の樹高は50m以上・・・・見上げると首が痛くなる。
今日の被り物は昨日の続きでヘルメット、首紐がついているから鉢巻き落としにはならなかった。
根上がり杉
四方に空いた穴は150cm以上の高さがあり人が立ったまま通り抜けられる。
笠杉堂・展望台
杉の皮で屋根が吹かれた東屋が建てられた。
ハイカーはここまでが一般的、千本山山頂までは登山者の領域になる。
杉をあしらった立派な展望台があったが視野は狭い。
遠くに魚梁瀬ダムの水面が見えていた。
真優美杉(マユミスギ)
最上級の命名だ。
ここまで数え切れないくらいの大杉を目にしチョットやソッとの大きさでは驚かなくなってきた。でも、これが近所の神社にあったら御神木となりしめ縄が張られ奉られるのは間違いない。
そう、千本山は御神木だらけの神々しい場所なのだ。
倒れた杉が平行に伸びていた。
セルフタイマーで写真を撮り、もう少し先に進み下を見たら
「随分高いじゃない・・・・」
苔で滑り安いし、ビビッてしまい方向転換できなくなった。 後ろ向きに後ずさりするアホで間抜けな小心者
手前のピークはトラバース道が付いて次のコルまで標高を維持した道がついていた。
斜面には見慣れた植林、密集度が高いためか低木が生えていない。 渓筋でこの傾斜じゃ大雨が降れば山林崩落の可能性もある。
千本山は土佐藩のお留山、明治以降保護林として守られた素晴らしい森だが、これより奥の源流域では大伐採が行われ山肌が露出し雨が降る度渓谷に土砂の流入が続いている。
今後、植林をするにしても経済性を優先するなら山は荒れ渓は埋まるばかりだ。 お留山、保護林から学んだことを活かし山林保護と経済性を両立した政策が必要だと思う。
間隔が広い樹齢2~300年の杉の根
これが山のパワーとなり山林崩落を食い止める。
浅く狭い植林の根と比べものにならない力強さを感じられる。
もうピークだと思うのだけど、なかなか山頂に辿り着かない。緩い稜線を辿り、山頂は山塊の一番奥にあった。
千本山山頂(1084m) 3等三角点があります。
木々の隙間から甚吉森の稜線が見えていますが展望は良くない。 時間は11時、甚吉森ピストンも可能な時間、 途中ピークが一つと350mの登り、遠いなぁ・・・・止めた(決定は早かった)
千本山山頂の東に立派な大杉
地面から5m位で二幹に分かれているが根元の幹は1番太かったと思う。

千本山は標高1000mソコソコの山だが、巨大杉の多さに魅せられた。

高知の山奥には、まだまだ素晴らしい山が残っている。
標高マップ

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