いやぁ・・、先週の新ルート開拓は失敗だった。
地図上に点線道があるなら廃道だったとしてもルートを見出せる自信はあったが、瀬戸内海から急峻に立ち上がったこの山系の地形に翻弄され竿が出せないままの敗走だった。
釣行記のイントロダクションは
写真で語る源流釣り⇒『春はアケボノツツジ』 にあります。
計画の修正
疲れた足を引きずり上林道の入り口を見に行った。
事前にYAMAPで調べた2年前の情報には上林道入り口の写真と『谷に下るまで相当迷った』コメントを見ていた。現地に行ってみると写真に写っていた古いテープに加え蛍光色のテープが追加され上林道の奥にも蛍光色のテープが続いていた。たぶん、これは谷まで続き下林道みたいにルートが途切れることはないだろう。
足の回復を待ってリトライすることにした。
上林道はチャンとした道が渓まで続いていた。
しかし、谷が近付いてくると広い谷筋の次に岩尾根を乗り越える場所があるのでこれは赤テープに案内して貰わないと絶対に谷筋を下ってしまう。
歩きはじめて4時間強でやっと渓に立つことができた。
先週のことも含めれば『メチャ長かった!!』
欲張って、もう少し下流から釣りはじめようと思っていたがアプローチの登りは体力と脚力を磨り減らし帰りのことを考えたら「もう、ここからでいいや」って弱音を吐いた。
広くて深い大淵
『一発で来るだろう』と思っていたがアタリがない・・・・こっちはこんなに苦労しているのに「なんでだ???」って感じだった。
泳いでいるアマゴの姿を見えるようになってきたが大きな淵は反応なし・・・・最初の1尾目は意外にも小淵の岩下からだった。
10年前と変わらずに朱点が少ないスッキリした魚体でした。
10年ぶりに入る渓
長年、源流部は上の写真のように中淵が連続しているイメージを持っていましたが最源流が近いというのに大きな滝が現れます。高巻きに苦労する高さじゃありませんが疲れ切った足は登ることを嫌がります。
写真の滝を越えれば渓は緩くなって最源流部に突入します。
滝上の窓からアケボノツツジが花びらを覗かせ、その向こうにはピンクの群生が斜面を彩り春の源流らしい風景になっています。『アケボノの渓』 この風景を見たかった。
最源流部に入ると良い雄アマゴが出てくれました。
キリッとした顔付きがカッコイイね。
顔にピントを合わせ尾鰭にかけてボカしてみました。
10年前はこの滝が魚止めの滝だった。
魚止めの滝を越えてもアマゴはいました。
大水が出れば3m位の高さでは魚止めとしての意味は成さないと思います。
幾つかの分かれ又を越えると水量は減りアマゴのアタリも遠ざかりました。
100㎜近い雨が降った後なのでこの水量がありますが平水時は浅い水たまりでしょう。正面に見える次の別れ又が詰めの潮時とみて納竿しました。
源流を詰めた後の登り返しは本当に堪えます。
標高差600m登ってからの源流釣り
もう、こんな釣りはできないないと思っていたが釣る距離をセーブすれば何とかって感じだ。リバイバルで行ってみたい渓は幾つかあるけどこの辺りが現時点での限界やね。
2023/4/28 晴れ
遡行距離:6.7km 標高差:650m
釣果:18尾 最長寸:26.0cm キープなし
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