ダートの源流

渓流釣り遡行記2022
渓流釣り遡行記2022
  那賀川水系  2022/9/8 小雨/晴れ 
スペアータイヤが標準装備ではないハスラー
以前、電波が届かないところでタイヤがバーストしたことがあってダートはあまり走りたくはない。
しかし、歩くには距離が長すぎる車止め・・・・最近までダートの終点近くで工事が行われていたので道は荒れていない予測で後部座席にスペアータイヤを積み込んで家を出た。
林道が荒れているのは最初の1kmくらい、後は、尖った石を避け何度か落石を横に片づければなんとかなる。
 
ススキの通せんぼ
雨が降った後の重みなのか両サイドからススキが林道に倒れ込んでいた。
ススキくらいなら車が傷つくこともないので掻き分けながら進んでいると「ピッピッピッピッピー」と警告音がして車が急停車した。
衝突被害軽減センサーがススキを障害物と認識して自動ブレーキが作動した。
スピードは出てなかったけどけたたましい警告音と予期せぬブレーキの衝撃に結構ビビってしまう。
えっ、こんなところにゲートがあったけ。
本来の車止めまで1km少々・標高差130mの登り・・・・これくらいのアルバイトを嫌がっていたのでは源流釣りは成立しない。
 
台風11号の影響で水量が増えていると思っていたが渇水を脱して平水に戻りかけたくらいの水位だった。
長く居座った割には中心が遠かったので山にかかる雨雲にバラツキがあったのかも知れない。
林道の終点から渓筋に入ると森の植生は一変する。
最近、後半になると腰が痛くなるので荷物の軽量化しなければならないと思っていたが、この大トチを撮影するために超広角レンズをザックに入れた。
深い緑を背景に太い幹を幾重にも広げながら空に向かう姿は力強い。
チビ助しか遊んでくれない。
チビアマゴが太ミミズの先だけ引っ張り散らかして針掛かりしないパターン・・・・サイズは3~5寸、余程やる気がある奴が勢い余ってスレ掛かりするのがやっとだ。(チビ助の魚影は濃いのかも知れない)
重なり合った岩の間を水が流れている。
狙うのは落ち込みの下になるがポイントは小さい。
落ち込みに続く淵が広がった場所は周囲の原生林と合わさって渓相が抜群に良くて期待値が高くなるが大物の気配はなく既に抜かれてしまった後なのか?
漸く強い引きの7寸
幅広だったので8寸あるかな?と思いながらメジャーを当てたら5㎜足りなかった。
渓の真ん中で水流に負けずに立っているこの渓のシンボル的な大トチ
斜面に大きなブナも見かけるが存在感がある巨木はトチノ木が多い。
支流に入り6~7寸が釣れるようになってきたが渓の流れが3つに分かれていよいよ釣りができる水量ではなくなってきた。
50mくらいパスして3つの流れが合わさった小淵で8寸が出てくれた。
まぁ、8寸が釣れればチビ助に遊ばれてばかりの釣りも形になる。
8寸が釣れたなら上流の二又に期待をしてしまう。
確か合流点に広くて深い淵があったはずなのだがガレに埋まってしまい水すら無かった。
もはやここまで納竿の運びになった。
水線がある本流まで戻ってきた。
本流と云っても水量は支流と変わらない。
こっちは直ぐに釣れなくなるのが常なのだがボツボツ針掛かりするのでいつもの納竿場所を越えて釣り上がることにした。
下流や支流とは明らかに違う魚体
測線上に朱点が密集している卵放流のアマゴだろうと思う。
上のアマゴが釣れてからアタリが全くなくなり納竿
帰り支度をしながら地図を見たら水線切れまでもう少しの場所だった。
「渓師たる者水線を越えないでどうする」てな訳でザックをデポし竿と餌だけ持って釣りを再開した。
チョットした落ち込みで7寸を掛けた。
コイツも8寸に5㎜足りない卵放流タイプだった。
まだ居るのか?
落ち込みの上は大きなガレに埋まりチョロチョロとした水しか流れていなかった。
これじゃね・・・・取り敢えず水線を越えていたので納竿した。

禁漁まであと2回くらいかな。

次の台風も気になるけど有終の美を飾ることができればいいね。
遡行データ
  2022/9/8  晴れ
  遡行距離:5.9km 標高差:350m 
  釣果:18尾 最長寸:26.0cm キープ
:なし

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