渇水と頭ハネ

渓流釣り遡行記2016
渓流釣り遡行記2016
 那賀川水系  2016/8/13 晴れ 

新規開拓で小支流を目指していた。
支流の流れ込みが伏流して本流との合流点まで届いていない。「これはダメだわ」

予定していた、もう1本も今にも切れそうな細い流れだった。

思い返せば、梅雨明けから1ヶ月纏まった雨が降った記憶がない。先週は、魚止めまでソコソコの水量があった。 平地はカラカラに乾いていても、渓には山に掛かった雲が雨を降らせているのだろうと思っていた。この1週間で梅雨に降った雨の保水力が尽きてしまったのだろうか?

1週間先の天気予報を見ても晴れマークに埋め尽くされている。 渓流シーズン終盤、この渇水をどう乗り切ればいいのか?

支流に入るのは諦めて、比較的水量が多い本流の源流を釣り上がることにした。

緩く釣りやすい渓相なので、初めから釣り荒れは覚悟していた。砂地に残る足跡は多い・・・・その中に昨日ぐらいのハッキリした足跡、まぁ、まぁそんなもんだろう。

渇水なら落ち込みとか流れの速いポイントを狙う。渓が釣り荒れしてるようなら竿抜けポイントを狙う、しかし、両方一緒だったら何処を狙えば良いのか・・・・。

アマゴ6寸
早い段階でボーズ脱出、それにしても、いつもなら盛期のテジロが居ない。渓は、涼しくて快適・・・・あと適度に釣れれば最高なのなんだけどねぇ
渓は綺麗だし、ゆったりと原生林の源流を楽しむことに方向転換
暫く遡行すると真新しい足跡が消えた。テンカラは幾分調子よくなってきて
「白泡の中に打ち込めば反応がありますよ」と強気な発言
しかし、渕尻に入れると白泡に逃げ込まれ、餌釣りは白泡に入れると渕尻に散る。「こりゃ、相当いじめ抜かれているなぁ」と白旗状態

飽きないぐらいに遊ばれていたテンカラの反応も悪くなった。

「どうしたことか???」
所々に濡れた足跡・・・・これは今日だな・・・・頭をハネねられたのか?林道から近く緩い渓、ハネられても仕方ない。どうあってもハネられたくないなら、横入り不能な厳しい渓を選べばいいだけのことだ。しかし、後から来て人が釣っている上を釣ってやろうなんて、さもしい考え方・・・・もし、逆の立場だったらどうなのかを思わない身勝手な行動、精神的に貧しいと云おうか下品な釣り人だけにはなりたくない。
アマゴ7寸
大滝まで最初の1尾だけ・・・・ここのところ貧果な釣りが続いている。久々にアマゴらしい素直な引きだった。
最源流に入る。
もしかして、釣りにならないかも知れないと思っていたが源流釣りができるギリギリのの水量でアマゴの反応もそれなりにある。鉢合わせになるのを恐れて頭ハネの主は最源流まで入っていないのか?それとも、釣れないのは変わりなく早々に撤退したのだろうか?
アマゴ8寸(25.5cm)
二又の合流点、チョボチョボとしかない落ち込みの中で掛けた。8寸が釣れれば苦行のような釣りも報われる。
渓流釣り遡行記2016
 釣果:6尾 最大25.5cm キープなし
 
遡行距離10.6km 標高差250m

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