ルート開拓⑮ 東尾根ルートを探る

源流釣りルート開拓
源流釣り入門
  源流釣りルート開拓 
もう一度、行ってみたい源流ができた。
しかし、標高差750mと長距離遡行は老いたオイラにとって荷が重いように感じていた。
登山系SNSで東尾根ルートを探ってみることにした。
東尾根ルートには、マイナーな登山道が付き数は少ないけど登山者の往来があるようだ。
登山口は西ルートより100m上にあるのと遡行距離が短くなるアドバンテージ、下降地点までの標高差が450mならオフトレでそれ以上の山歩きを何度も経験している。

陽が長くなる時期を待っていた。
東尾根ルートの登山道を辿り下林道を下降、最源流まで釣り上がり上林道を登り登山道に出て帰って来る計画をたてた。

キツい登山道・・・・遡行距離が短くなるとはそう云うことだった。
スマホGPSで下林道の分岐を探すが明確な踏み跡は見つからなかった。たぶんこの辺りだろうと下りはじめ5分程歩いて下林道の点線とGPSの軌跡が重なっていることを確認した。道は合っているようだが、最近人が歩いた痕跡は全くない。
通行不能の岩壁を高巻いたり、渡れない谷筋の付け根まで回り込んだりの繰り返しでどんどん時間が過ぎていく。
「本当に、こんな危険な場所に道はあったのか?
アケボノが疲れた身体を癒やしてくれる・・・・登山道途中の見通しが利く岩場から見えていたアケボノの群生を彷徨っているのだろうと想像できた。
漸く、目標としていた支尾根の上に乗った。この尾根を下れば谷に立つことができるが、釣りのできる時間はせいぜい3時間くらいだろう。しかし、上林道が下林道と同じ状態だったら山中ビーバークになりかねない。
釣りは諦め、支尾根を這い上がり登山道に出た。
もう、歩くのも嫌な状態だったが上林道の入り口を見に行った。
SNSの写真に写っていた古いテープに加え、新しいピンクのテープが林道の先に続き上林道は生きているようだ。竿が出せない厳しい山歩きに終わったが、再チャレンジの可能性が残されていた。


足の回復を待って東尾根ルートを再チャレンジすることにした。
相変わらずキツい登りだったが、前回より30分も早く下林道の分岐に着いた。しかし、上林道の分岐まで1時間程の登りが残っている。
上林道はチャンとした道が渓まで続いていたが、ピンクのテープに案内して貰わないと迷いそうな場所が幾つかあった。
水量が多い性だろうか?
源流部は中淵が連続しているイメージが残っていたが、最源流が近いというのに大きな滝が現れる。高巻きに苦労する高さじゃないけど、アプローチで疲れ切った軟弱足は少々の登りでも負担になった。
水の量、季節、天気などの違いで渓のイメージは随分変わる。
いいアマゴが出た。
発達気味の下顎が顔付きを精悍に見せ、最源流に棲むアマゴらしさを感じさせてくれた。
厳しかった渓へのアプローチが報われた。
上の写真は、10年前に魚止めの滝とした3mの滝
大水が出れば、3mの高さではアマゴの往来を妨げることはできない。
下の写真は、新魚止めの滝
10年前、この滝淵はアタリがなかったがアマゴの姿を確認することができた。
大水が出たとしても流石に、この滝は越えられないなろう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

幾つかの分かれ又を越える度に水量は減りアマゴの泳ぐ姿は確認できなかった。

100㎜近い雨が降った後なので平水時は浅い水たまりにすぎないと思う。

正面に見える次の別れ又が魚止め確認の潮時とみて納竿した。

標高差600m登ってからの源流釣り

もう、こんな釣りはできないないと思っていたが、ルートを工夫して釣る距離をセーブすれば、まだ何とか厳しい源流釣りも続けられそうな気がする。

もう一度行ってみたい渓は、まだ幾つもある。


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