はじめに 四国は西日本最高峰の石鎚山、第2位の剣山があり名渓に恵まれています。昔から林業が発達していたことや山岳信仰として林道が整備されているため普通なら渓泊まりしないと攻めきれないような源流域の渓でも、日帰り釣行が可能です。私は四国以外で源流釣りをした経験がありません。よって四国の日帰り源流釣りについての内容を主題としています。初心者がいきなり源流に入るのは厳しいと思います。人郷が近い渓流域で経験を積むか、源流釣りの経験者に連れて行ってもらうことをお薦めします。また、危険な場所もありますので信頼できる相棒を作るように心掛けてください。 源流とはどんな場所なのか? 源流域と渓流域で明確な区分はありません。源流域∈渓流域のような関係 渓流の上流部が源流になります。長年、渓流と源流に通いつづけている個人的な区分の仕方として 1.植生の変化 ・植林帯から原生林に変わり樹齢数百年の巨木が現れるようになります。 2.地形の変化 ・厳しい渓相が続いた後、一旦緩やかな渓相になる。それを過ぎると地形は立ち上がり 水量が少なくなり渓魚は居なくなる。 厳しい渓相だけのところもあります。 3.釣れる魚の変化 ・在来種?と思えるネィティブなアマゴが釣れはじめる。 ・アマゴ(ヤマメ)からイワナ・・・・四国でそれは少ない 4.五感の刺激 ・獣臭くなる。野生動物の領域になります ・樹木の密集が緩やかになり、明るく空が近く感じる。 5.その他 ・人工物はない渓流の上流部が源流、確かにそう言った定義もできますが、俺が考える源流とは自然の密度が濃くなる原生林の中を流れる渓であって欲しいと思います。 原生林の中に足を踏み入れたときの感覚は特別なものがあります。 また、獣臭さや遡行の厳しさに怯えながらも魚止めを目指して進めば自身の秘めたる力強さを感じることがあり、下界の日常では味わうことのできない感動の連続が源流釣りにはあります。 規模が大きい原生林が残っている渓は、標高が高く深い山、国や地方自治体が指定した自然公園、山の傾斜が急で植林ができない斜面などの渓が候補に上げられる。こういった場所の主役は山なので登山道から渓にアプローチして尾根から渓へ下るパターンが多いので地形図を読む技術が必要です。 鮮烈な流れ、緩やかな流れ 上流に人工物がなく水は透明です。 ブナの原生林の中を流れる渓
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