原生林の源流釣り総括(2014)

源流釣り入門
仁淀川水系  2014/6/23 晴れ
きっかけは小田深山の釣り旅だった。
斜面一面に生えた下草、大岩に貼り付いた苔、ブナの若葉から日が差し込んで明るい緑の世界が広がり大岩の間を透明な水が流れ落ちる。そんな光景の中で渓魚と戯れ釣りが出来る喜びを感じずにはいられなかった。やはり原生林の渓は気持ちがいい。「源流釣り」 釣りと付くから渓魚の顔を見るのがmustなんだけど、山奥深く入って見たこともない自然の造形美を目にすると釣りそっちのけでシャッターを切るのに夢中になることがある。特に原生林の渓だ。太古の昔から続く自然の営み 怖さを感じながら懐かしさを覚えるのは何故だろうか?
原生林の中で釣りがしたい感情を抑えきれず「原生林・源流釣り」の計画がはじまった。四国で規模が大きい原生林が残っている渓は石鎚国定公園、剣山国定公園、つまり石鎚山周辺、剣山周辺の源流域になる。

小田深山 ブナの原生林の渓



仁淀川源流(御来光の滝) 2014/7/12 晴れ
魚止めの滝
6mの仕掛けで底が取れない深淵
大物の予感に満ちていたが
この日はアタリすらなかった。
魚止めとは名ばかりで滝の上にはアマゴが棲んでいる。
前回来た時、魚止めはこの辺りだったと記憶している。
まだ、魚が走る・・・
渓は川幅があり流れも太く山は豊かだ
魚止めになる理由など何も見つからない。
釣り人に技量がなかっただけのこと
御来光の滝
台風明けとあってもの凄い水量が落ちてくる様に圧倒される直瀑
俗に言う「神々しい」とはこのことか?
源流を詰め時間ギリギリでやっと辿り着いた場所

感動は大きい。


那賀川源流  2014/7/16 晴れ
この渓も川幅が広くゆったりとした流れがある。
渓の真ん中 大岩に根を張った巨木が現れる。
どんな大水が出ても倒れない大きなパワーを感じる。
大滝を高巻いて最源流域に入る。
流れは細くなったが原生林の中を静かに流れる。


吉野川源流  2014/7/19 晴れ
師匠から聞いていたが大水が出て渓は荒れていた。
この原生林を持つ渓なら何れ復活するだろうと
楽観的に思える。
カツラの巨木が2本並ぶ
豊かな森が、清い流れを生み、素晴らしい渓魚を育む
自然に対する感謝を忘れた釣り人が来るべき場所ではない


物部川源流  2014/7/27 猛暑/時々雨
巨木が渓を塞ぐ
倒れても朽ちるまで次世代の礎となる。
彼らも世代交代の循環を繰り返ながら
今の原生林があるのだと感じる。
 納竿してブナの原生林を歩く
樹と樹の間が広くゆったりとした空間が広がっている。
渓から離れていても岩一面を覆う苔は

渓の水量が安定していることを物語る。


原生林・源流域の渓魚達
原生林・ 源流域のアマゴ①
まさか在来種ではないと思うが、
いくつかの要素を持っている。
原生林・ 源流域のアマゴ②
オレンジの小さな朱点が眩しい。
 吉野川源流の岩魚
できればアマゴオンリーであって欲しいが下流域には岩魚が棲む、 四国では元々岩魚はいないことになっているから外道扱いされることが多い。俺が渓流釣りをはじめる前から棲んでいるのだから、そう邪険にすることもないだろう。このフォルム、色使い、精悍さ、愛すべき渓魚じゃないか。
だが、これ以上の拡散はやめて欲しいと思う。
原生林・ 源流域のアマゴ③
原生林の源流域に棲むアマゴは美しく野性味を感じる。
豊かな森が、清い流れを生み、素晴らしい渓魚を育む
俺はやはりアマゴがいいな


YouTube動画 『四国の源流を釣る』

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