最終釣行2022年

渓流釣り遡行記2022
渓流釣り遡行記2022 2022/9/25 晴れ 

7月くらいから最終釣行の渓は決めていた。

遡行距離が長くて標高差がある原生林の渓、今シーズンを締めくくるにはふさわしい。

台風の影響だろうか?

林道は渓からの出水と押し流されてきたガレで川となり車が通行できる状態ではなかった。

少々の歩きは覚悟していたが尾根の突端の下降地点まで2km近くありそうだ。

長い渓が長くなり、朝焼けの空が薄明るくなったのを合図に歩きはじめた。

ロス時間を取り返そうと尾根の突端から平行移動することにした。

上手くいけばシンドイ登り返しがなくなる算段・・・・

谷筋を3つ越えると登り返した先の林道が見えるのに最後の谷筋が越えられそうもない。

無理矢理突破しようかと思ったがリスクが大きすぎるので結局下の林道まで下降した。

キツい登り返しが終わったブナの平で一息入れる。

素直に下りやすい場所から下降して登り返した方が時間的に早かったようだ。

朝のアルバイトに加え谷越えに時間を取られた結果、下流を釣る時間はなくなった。

 

連瀑までやって来た。

連瀑は急斜面に植えられた植林が崩落したのをきっかけに大崩落が現在も続いている。

雨が降ると崩落現場から濁った水が渓に流れ込むためなのか下流にアマゴは殆ど居なくなった。

下流の渓相は悪くないのに残念です。

崩落現場を越えた連瀑の終盤

水の濁りが取れ、ソロソロ釣れはじめてもいい頃合いなのだが魚信が伝わってこない。

渓が緩くなりアマゴの泳ぐ姿が見えはじめた。

アタリがない理由ではないがどうもよそよそしい・・・・餌の先だけ加え用心深く離してしまう、源流アマゴらしからぬ振る舞いだ。

数年前から下流で工事がはじまり稜線から渓まで降りてきた道の影響なのかも知れない。

しかし、長い連瀑を越えて源流域に入る釣り人が多いとは思えない。

やっと3尾目のアマゴ

尾根越えまでして長距離をアプローチしているのに今日も釣れないのか?

パーマークにほんのり桜色が乗り婚姻色が現れています。

随分狭くくなった中州

昔は山わさびが1面に群生して足の踏み場がなく歩くとわさびの匂いがしていた。

大水が出て流されてからは単独で見かけることがあっても群生には至らない。

8寸が姿を見せてくれた。

8寸にしては顎曲がりでカッコイイ面構えをしていた。

パーマークが7つと大きめで野性味があります。

最近は雨や曇りの日が多かったけど青空が見えると気持ちいい。

秋らしい雲、禁漁期が近づき、本日が最終釣行になると思いながらの釣りです。

最近は、2つめの左から流れ落ちる滝を過ぎた辺りが魚止めになっている。

魚の行き来が大きな滝に阻まれることもないのでそれから上流に居ても何ら不思議はない。

アタリが全くなくなり15分ソロソロ、エスケープ場所が近づいてきた。

最源流にしてはチョット広めの溜まりを覗き込むと8寸クラスが数匹泳いでいた。

仕掛けを入れるとデカいのが横入りしてきた。

源流って場所はこのクラスが居るのなら躊躇なく1発で喰らいついてくるのが常なのだ。

よそよそしい喰い方をするのは釣り荒れを頭に入れた方がいい。

最後の滝でさっきの9寸より強い引きで竿が弧を描き絞られた。

「尺あるか?」・・・・橫腹に針掛かりした8寸のスレでした。

滝上は台風の影響で水量が増えているにもかかわらず深みがなくなってしまうので納竿、緩い斜面を見繕って稜線を目指した。

緩いと云っても他の斜面と比べればってことで長い渓を詰めてきた足はガタガタだった。

稜線に出た。
最源流を詰めて稜線を下るのが最短距離で効率が良い。

『つ抜け』はできなかったけど9寸も出たし、らしい源流遡行になったので最終釣行でいいだろう。

今シーズンのお付き合い有り難うございました。

来年も元気だったらヨロシクお願いいたします。

遡行データ
  2022/9/15  雨
  遡行距離:11.0km 標高差:600m 
  釣果:8尾 最長寸:28.0cm キープ
:なし

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