下流を諦めた源流釣り

渓流釣り遡行記2022
渓流釣り遡行記2022
 吉野川水系  2022/6/23 曇り/晴れ 
過去の実績を紐解けば源流勝負になると考え釣れない下流をパスすることにした。
まだ暗く不明瞭な道、帰り道として歩いたことはあるが登りで使うのは初めてになる。
大凡の薄い踏み跡を辿っていると急な斜面を横切りだした。
「こんな高いところに道が付いていたっけ・・・・」
確か巨木の上に道があったような記憶が残っているがどうも見当たらない。
下に見える踏み跡が正解のように思えるが安易に下り間違っていたら登り返すのがへこたれてしまうのでそのまま歩き続けると最後は崖に阻まれ30mほど下る羽目になった。
帰りに気づいたこと、数年前に広い渓を塞ぎ倒れているのが目印の巨木だった。
道が渓と交差した場所で竿を出したがアタリがなかったので交差した道をそのまま進んだ。
途中、上に登るのが正解だったのにいつも歩いている巻き道に足を踏み入れてしまった。
この道は釣り場を行き来するために付いているもので本来の道に復帰するにはメチャしんどかった。
結局1時間の歩きで全行程の1/3まで来てしまった。

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全然釣れない。

明るくなり餌の周りに3、4寸のチビ助が沢山集まって来ているのに喰い付こうとしない。

一度仕掛けを上げ再度仕掛けを入れたら餌に寄りつこうともしないのは何故なんだ???

もう、ゴルジュまでやって来た。

如何にも大物が釣れそうな滝が3連続なのだがアタリがない。

通過するのが難しいゴルジュで釣れないのは上級者が釣った後なのかもしれない。

この先の釣りが難しくなるように思えた。

ゴルジュの中
通過するのが難しそうに見えるが左の岩場をヘツリの連続で何とかなる。

ゴルジュを抜けた場所で最初の1尾目

釣れていないときはどんなに小さくても地味に嬉しいものだ。

倒木の多い渓だ。

下を潜ったり、馬乗りになり乗り越えたり余計な体力を使わされる。

倒木には苔が生え次世代の礎となる。

漸くアマゴが餌を追うようになってきた。

源流域で目の前に流れてきた餌を逃す選択肢をするアマゴは少ない。

1cmばかり8寸には届かない・・・・

終盤、源流に焦点を絞った釣りだったが少々物足りなさを感じ出したのは釣り人の性だ。

二又の上を釣査する時間が十分残っていた。

入り口が崩落で埋まっていた右支流は渓本来の姿を取り戻すまでに回復していた。

この渓に入り出した頃だったので15年くらいかかったようだ。

しかし、まだ流れにアマゴの姿は戻っていない。

まぁ、時間の問題だろう。

左支流は数年前からアマゴを見るようになった。
二又で水量が2分して少なくなっているのにチョットした深みがあればアマゴが反応する。
もしかして俺が知っている魚止めは既に越ているのかも知れない。

尺上が釣れたのをいいことにどんどん釣り上がった。
 
チョットした滝を境に深みがあっても反応がなくなった。
 
「もう、終わりでいいかな」
 
この源流も原生林の森が素晴らしい。
 
 
最近、『源流の写真を撮りたい』ってことで写真撮影に現を抜かしている。
 
体力的にも渓1本やり遂げるのが難しいお歳頃になった。
 
下流を諦めた源流釣りが増えてきそうです。
 
 
 
遡行データ
  2022/6/23  曇り/晴れ
  遡行距離:6.0km 標高差:330m 
  釣果:30尾 最長寸:34.5cm キープ
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