奥神賀山と高板山

四国の山歩き
四国の山歩き    2020/11/12
3年前、オオボシ山から稜線を辿り奥神賀山まで縦走する計画を立てていたがオオボシ山登山口まで林道の状態が悪く大回りした林道を下まで引き返し下の登山道から登ることになったので奥神賀山縦走は諦めざるを得なかった。それでもオオボシ山を下ったついでに辿るはずの稜線に足を踏み入れたら背丈ほどのスズタケが密集し林道のアプローチに成功していたとしても奥神賀山までピストンできるとは思えなかった。
長らく通行止めだった南小川・小檜曽林道の崩落改修工事が終わり通行できるようになった情報を得たので再び奥神賀山の計画を立てた。

Google Earth 遡行図

Google Earth ツアー


標高グラフ

遡行データ
日時:2020/11/12/  8:20~15:00
 標高差:260m
 遡行距離:9.0km 

Start
 豊永峠(1370m) ⇒8:20
 奥神賀山(1443m) ⇒8:40
 奥神賀様 ⇒9:00
 豊永峠 ⇒9:30
 林道終点 ⇒10:30
 一の社 ⇒12:00
 高板山(1427m) 
⇒12:15
 二の社 ⇒12:50
 三の社 ⇒13:00
 笹越分岐 ⇒13:20
 手前登山口 ⇒14:00
 豊永峠 ⇒15:00
Goal

遡行地図

山歩き動画



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釣行で何度か走ったことはあるが南小川の南斜面野道は分岐が多くて難解だ。最上流部に掛かる橋を渡れば道なりに小檜曽林道に繋がると事前に調べていたが橋の工事かなんかで迂回路を案内されるので嫌な感じしかしなかった。迂回路には案内看板が付けられそれに従えばスンナリと小檜曽林道を走っていた。ウンザリする長いダートが続くが工事車両が通っている関係なのかそれ程の荒れはなくなんちゃってRVのハスラーでも走行は可能だった。

北西の登山道に続く林道は通行止めだったが豊永峠に続く林道はコンクリート舗装されていたのには驚いた。豊永峠から奥神賀山だと標高差70m、1時間もあれば帰ってくることが出来る軟弱コース・・・・山歩きを記事に書くこともないレベルなので東隣の高板山とセットで抱き合わせた。
イメージとしては平らな道を辿れば直ぐに山頂だと思っていたが標高差70mは割と山になっていると感心しながら登りはじめた。
中央の盛り上がりがカッコイイ
山頂案内の指標に従い笹の中に入る。腰ほど伸びた笹原に細い筋のように見えるのが道で笹の中に空洞があって体が進みやすい方向にしか動けないから奥神賀山山頂に辿り着くことが出来た。
奥神賀山山頂(1443m)
北西の登山道が反対方向から続いているはずなのだが迷わずに辿り着けるとは思えない。
こっちで良かった!!
正面に梶ヶ森
その下の平地は川の水との温度差なのか霧に包まれ雲海が出来ていた。
 
笹が刈られていたのは奥神賀様の鳥居までだった。少し先の樹林帯まで足を伸ばすと笹に登山道が隠れるようになる。この先の魅力的な稜線は是非歩いてみたいので整備されるのを待ちたい。
見通しのいいところから土佐矢筈山と三嶺から続く稜線、その奥に次郎笈と剣山がハッキリ見え右は石立山だろうか?天狗塚と綱附森は土佐矢筈山に隠れているようだ。
これから行く高板山、こんもり盛り上がった2つのコブが楽しそうだ。

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豊永峠まで下り高板山の峰下を通っている林道の終点まで歩き稜線に取り付いて戻ってくる。楮佐古から伸びている林道が崩落で長い間通行止めになっているせいなのか林道は荒れ放題だったが歩く分には問題ない。四国百名山の本に知名度ゼロの奥神賀山が人気が出たのは林道のアプローチができたからだと書かれていたがアクセス道が絶たれてどうなってしまうのか?林道を修繕して再び人気を盛り上げるのか?他に予算を回すのか?行政の判断は難しいと思うが多額の予算を掛けて道を付けたのだからメンテナンスしながら維持して欲しいのが民意の心情である。
林道の終点
案内看板があったと思える杭だけが残る場所に斜めに登っていそうな道らしき踏み跡があったが林道終点の先を覗いて見ると目立たない赤テープがあったのでコッチの谷筋ルートが正解だろう。いずれにしても稜線までは標高差50m未満だから上を目指せばいい。
 
いきなり大きなブナ現れ目の前の景色が良くなる。地図には最鞍部から稜線に乗るように点線道が付いているが手前の支尾根から谷筋を通るようにとケルンの積み重ねが続いていたのでそれに従う。
やがて岩壁が道を塞ぎ稜線に回り込むと高板山のランドマーク『臍スリの岩』の前に立った。邪念があれば通過できないそうだが邪念とは体の幅のことなのか?通り抜けられない程ではないが着実に邪念が増えている今日この頃・・・・ここを通過できなければ縦走は中止になることは避けられない。
『臍スリの岩』を通過すると60°以上の傾斜がありそうな急斜面にロープが垂れ下がっていた。段々面白くなりワクワクしてきた高板山の稜線歩き
 
急斜面を登り切ると岩場の上に3体の石仏が鎮座していた。失礼して岩場に立てば奥神賀山からは隠れて見えなかった綱附森が正面に見えその右横奥に中東山が居座っている。
一の社
高板山には3つ盛り上がりがあって東から一の社、二の社、三の社と祠が祭られている。
高板山の稜線は狭く大きな岩がゴツゴツしているので岩場を回り込んだり岩の間を擦り抜けたり岩を乗り越えたりしながら通過して行くのが楽しい。
平坦な場所に高板山山頂(1427m)
山名表示はなく三角点だけの淋しい山頂で長めの休憩を取った。
 
稜線には見事なブナが枝を広げていた。葉が付いたブナもいいが枝振りが露わになり姿に力強い存在感を感じられる葉を落としたブナも好きだ。
二の社の盛り上がりから高板山山頂を振り返る。標高差50mくらいのアップダウンがあるが林道から見上げたときに感じた威圧感はなかった。
二の社
地図をみると高板山山頂より二の社・三の社の方が10m程標高が高い。
二の社・三の社の間は近く地図に現れていないアップダウンなのだが20m位の嫌な感じがする急斜面を下り木の根っ子を掴みながら登る。
三の社の写真・・・・撮り忘れた。
三の社の突端から倒木の急斜面を下る。
体の支えに枝を掴めばポキっと折れるので注意深く下った。
コルまで下ると『この先通行禁止』の立て看板が立っていた。
笹越までの稜線は生きているとの情報を知っていた。こんな面白い稜線歩きを終えるのは忍びないし、ここから下れば下った以上の標高差の車道歩きは気が進まない。
「行こうか・・・・」
相当迷ったけどブログにするなら指標に従った方がいいという判断に落ち着いた。
少し下るとダダ広い場所に出て下る方向が分からない。
「通行禁止の看板を出しておきながら無責任やぞ。。。。」
辺りをウロウロしながら下るならここしか無いだろうという方向に歩き出したが目立たない赤テープを目にするまでは不安だった。こんなことなら稜線を辿り豊永峠まで戻った方が道迷いはしなかったと思う。
手前の登山口まで降りてきた。
ここから豊永峠まで1時間・・・・結構遠くてダラダラとした登りの車道歩きだった。

久しぶりに近藤ストアーの鯖寿司、少し値段が上がっていたような気がしたけど、最後の一品しか残っていないとなれば買うしかないでしょう。
メチャ旨かった!!

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