四国の渓流釣り 尺伝説
    
 尺岩魚3本

四国の渓流釣り


吉野川水系  2019/4/7 晴れ  四国の渓流釣りモバイルはこちら
1本目の尺岩魚(32.5cm)
 
先ずは淵の真ん中に仕掛けを入れてアタリを待つのが俺流の釣り方、水辺から距離を置いて渕尻の魚に要らぬ警戒心を与えないようにするためだ。喰い気がある魚なら淵の何処にいてもここで食ってくる。さっきの泣き尺もそうだが淵の真ん中では食ってこなかった。落ち込み下の岩が重なった場所に少し広まった隙間の深みでアタリがあった。無抵抗穂先が曲がっているのに岩魚の重みを感じない・・・・数秒経って目印が横に動き出したのを合図に合わせを入れた。岩魚の口はアマゴのそれより硬いので少々キツ目に合わせを入れるようにしないと取り込み途中で針が外れバラシが多くなってしまう。淵が浅かったので直ぐに浮いてきたが寄せきれず右に左に走り回りさっきの泣き尺より大きくて尺越えしているのは確実だった。
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2本目の尺岩魚(30.5cm)
 
水量は平水よりチョット少なめか?大物が出る大岩のエグレはエグレ部分が水面から出て期待は薄かった。コイツも落ちて来た大岩が重なった横の落ち込みの壁際で掛けた。相棒、曰わく「岩魚は岩を釣れ」名言通りの展開になった。岩魚の重みは既に竿の胴に乗っているのに淵の深みを走り岩魚独特の強烈な縦引きを味わわせてくれて楽しいやり取りだった。四国の岩魚は細く丸い魚体が多いがこの渓の岩魚は横幅が広くて太いので尺クラスでも引きの強さが半端ない。

 
3本目の尺岩魚(30.5cm)
 
扇状に広がり後ろの滝を借景にした見事な淵、相棒が左からテンカラで毛鉤を飛ばし、俺が右側を餌で攻めた。テンカラで攻めたあと餌を放り込むと毛鉤を追わえて水中の活性が上がっているのか1発で大物が針掛かりするのはそう珍しいことではないが、毛鉤と餌が同時進行で攻めるパターンは新しい。(深場を攻めることができる餌が絶対的に有利なのは明白なので申し訳ないような気もするが・・・・)毛鉤を数回振り込んだあと穂先が水中の引き込まれる大きなアタリに合わせを入れた。コイツもデカイ、深い淵底で首を振りながら悠然と泳ぎ取り込みに長い時間を要してランディングネットに収めた。上顎がシャクれ男前の顔つきが更にイカしていた。
 
岩魚だけど未体験の尺3本の釣果は凄いとしか云いようがない。大した釣技を持ち合わせない渓師には渓の条件が抜群に良かっただけなんだろうとしか思えないが掛けた岩魚を確実に取り込めた自分も偉い!

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岩魚 32.5cm、30.5cm、30.5cm
テクニカルゲーム渓隼 S中硬56NY     仕掛け寸法3.5m  ハリス0.6号  キジ餌



 尺伝説 バックナンバー

崩落谷の尺上
30.3cm  18/07/20 吉野川水系
先右支流が大崩落して10年以上経つが回復する兆しは見えない。淵底が削り取られて荒々しい岩が剥き出しになっている。大石が沈み砂が溜まればアマゴが定住するようになるかも知れないが大水が出たら、大石もアマゴも押し流されてしまう急峻な渓相だから仕方ない・・・・

凜々しい面構えの尺上2本
 30.0cm・30.5cm  18/06/07
中央の岩陰に隠れて滝壺の中央に仕掛けを入れた。
大滝を高巻いてから釣れそうな淵はアタリがありアマゴが出ていたのに反応がない。「おかしいな・・・・」落ち込みの壁際に沿って誘いを掛けてみた。 『誘い』と云ってもそんなに大層なものではない。 縦引きか横引き、あるいはその組合せ・・・・

狭壺の尺岩魚
33.0cm ♀  18/03/16 吉野川水系
連爆途中の滝、壺は狭いが深みがある。
 白泡近くに仕掛けを入れると目印が左に動き出したのでピシッと合わせを入れた。一瞬、尾鰭が水面を掻いた・・・・尾鰭がデカイ!!尺はありそうだと思った・・・・

大滝の尺上
31.5cm ♂  18/03/07 東予水系
大滝の高巻きに失敗した。
戻ったり、別ルート探ったりで時間を喰われてしまい最源流行きを諦めた。 別ルートは高巻きを失敗した滝上に続いていた。最源流行き諦めたことで時間的余裕ができ、この先釣る場所も限定されるので滝下に降りた・・・・

2月の初尺
32.0cm ♀  18/02/16 吉野川水系
チョットした連爆
いつもなら右から高巻きながら2つある滝壺に竿を出して釣り上がる。下から滝を見ると滝壺の降り口の岩壁は氷が貼り付いて降りられそうにない・・滝壺を諦めた。 右巻きは影斜面で雪が積もっているが左巻きは陽が当たって雪が無い・・・・

新魚止めの尺アマゴ
31.0cm ♀  17/07/13 吉野川水系
魚止めの淵
いつもなら7寸以上は確実なのに何にも起こらなかった。
このまま終わるのも釈然としない。30m先から連瀑がはじまるが深みのある壺はない、水量の多さに期待 連爆の下まで行って終わりにするか・・・・

青石谷の尺アマゴ
32.4cm ♀  17/04/22 吉野川水系
落ち込みの中で掛けた、なかなか浮いてこないのでデカいようだ。水流に載せて白泡の中から引き出してみると尺は越えている。さて、何処から取り込もうか? 渕の真ん中に数本の木が複雑に絡み合っているから渕尻に誘い込むのは無理みたい。だとしたら淵頭しかない。・・・・

尺岩魚2尾
 30.0cm・32.0cm  17/04/05 吉野川水系
8寸、9寸と釣って、次は10寸の予定だったの7寸、6寸とサイズダウン傾向・・・・8寸が掛かる、それを追ってデカイのが岩の間から出てきてウロウロしている。場荒れしないように一気に抜く釣り方があるが、もう手遅れだ・・・・

遅ればせながら初尺 30.7cm ♀ 16/08/28 那賀川水系淵の真ん中に大岩が鎮座して流れを二分している。
右、水量は少ないが30m以上の落差がある滝から流れ込みのある合流点、合流点との深みに仕掛けを入れるとチョンと小さなアタリ・・・・