四国の渓流釣り 源流釣り入門源流釣りと焚き火 |
四国の渓流釣り |
源流釣り入門 | モバイルサイトはこちら |
焚き火があるだけで源流の夜は心強い。 漆黒の闇に向かう山奥深い源流で奇妙な動物の鳴き声・・・・ 風が吹き揺れる樹々のざわつきや何かが動いたような気配があっても怖くない。 物の怪の存在なんて信じていないが、焚き火の傍にいる限り襲ってこないだろうと高をくくる。 焚き火の温もり 自らの手で火力を調整し快い温度を探す。 それでもダメなら、身体を近づけたり遠ざかったり・・・・ 身体の前と後ろ、左右、上下の温度差、必ずしも一定の温度が心地良いんじゃないことを知る。 焚き火のリズム 渓泊まりで聞こえてくるのは渓間を流れる水の音が支配的だ。 渓を愛する者にとって快い音ではあるが、長い時間その中に居ると単調さに飽きてくる。 その中に薪がパチパチと弾ける音が交じれば絶妙なアクセントになる。 焚き火を見る時間の流れ 炎が立ち上がりユラユラ揺れる様は、気持ちが落ち着き何時までもボーッと見ていられる。 遠い昔に同じシーンがあったような懐かしい感覚 俺の祖先は山奥で獣を追う狩猟を糧としていたかも知れない・・・・なんてね 大した酒を飲んだ分けじゃないのに、ウトウト浅い眠気に誘われる。 |
焚き火の焼き枯らし 強火の遠火が基本、長い時間を掛けジックリと渓魚の塩焼きを完成させる。 煙の香りが渓魚に薄く浸み込み、シンプルな塩焼きが絶妙な逸品となる。 渓魚を最も旨く頂く料理、炭火の塩焼きとは比べ物にならない。 串の方向を変えながら魚の水分がなくなる寸前が最高だと思っている。 |
早期渓流釣りの焚き火 渓流解禁日当初は雪が降ろうが何だろうが渓に入る。 気温が氷点下なんてこともある、手足が凍え入渓前にあったテンションは下がり気味 焚き火のタイミングは昼飯時 ササッと場所を見定め薪を拾う。 燃やす時間は短時間だから太い木は要らない。 杉の枯れ葉が落ちていれば着火は問題ない。 寒くて味気ない渓飯が至福の一時に変わり、後半の釣りへ活力が湧いてくる。 釣りだけじゃない、渓を楽しむアイテムとして焚き火は渓流釣りの幅を広げてくれる。 |
車止めの焚き火 釣りを終え車止めまで戻ってからの焚き火宴会が俺のスタイル 渓泊まりの重い荷物を担がなくていいし、渓沿いならそれなりの雰囲気も味わえる。 「明日は、どの渓に入ろうか?」 二日目なんだから朝はマッタリ・・・・チョイ釣りになってしまうことが多い。 |
|
偶にはキャンプ場で焚き火 大型タープを張りランタンで灯りを取って豪勢な焚き火宴会をやりたい。 『直火禁止』・・・・キャンプ場は焚き火を楽しむには不自由な場所でしかない。 そんなときは焚き火台を持ち込めばいい、薪は市販品で我慢する。 焚き火があるだけで友との会話が弾み、酒のアテには事欠かない。 |
|
焚き火の雰囲気は味わえる | 熾火がになれば網を掛けて酒のアテ作り |
焚き火の起こし方 | |
① | ② |
ガムテープは最強の着火剤になる。 ①ペットボトルに4、5周貼り付ければ重量や荷物スペースは考えなくていい ②乾いた小枝にガムテープを巻き付けて着火する |
|
③ | ④ |
③②の小枝に火が点いたら焚き火床の細い薪に移し火種にする。 ④火が安定してきたら太い木を乗せる 燃え広がらすのではなく火の中心に木を寄せて行く感じで火の世話をする。 熾火が出来れば消えることない、横に取り出せば料理にも使える。 太い木が炭化したら燃えなくなるので叩いて炭を剥ぎ取る。 湿った木はゆっくり燃えて長持ちするので重宝する。 |
|
⑤ | ⑥ |
⑤ 砂を掛け、段々火床を小さくしながら終宴を向かえる。 後片付けが面倒になるので消化に水は使わない、完全燃焼させ灰だけにするのがベスト 寝る前に残り火が気になる場合は砂を掛けておけば安心だ。 ⑥燃やしっぱなしの焚き火跡は、後から来た人が嫌な思いをする。 何事もなかったように立ち去るのが源流で焚き火を楽しんだ後の掟です。 |
源流釣り入門 バックナンバー |
源流アマゴの魅力 | |||||
四国の渓流はアマゴ域、最源流の魚止めには岩魚ではなく源流アマゴが棲む 源流アマゴは厳しい源流の環境によって容姿を変える多様性のある魚自然界で逞しい生命感に溢れる姿を見せてくれる。 源流アマゴの魅力に取り憑かれて長い歳月が流れた。魚体の姿・形・色使い、鰭の赤みを帯びた縁取り、特徴であるパーマーク、朱点の色と配置・・・・ |
源流釣りと焚き火 | |||||
焚き火があるだけで心強い。 漆黒の闇に向かう山奥深い源流で奇妙な動物の鳴き声・・・・ 風が吹き揺れる樹々のざわつきや何かが動いたような気配があっても怖くない。物の怪の存在なんて信じていないが、焚き火の傍にいる限り襲ってこないだろうと高をくくる。 |
滝がある風景 | |||||
源流を釣り上がっていると多くの滝に出合う。 滝の魅力に取り憑かれた。 直瀑は迫力に圧倒され、斜滝は美しさに目を奪われる。そして滑滝は優しさに気分が落ち着く 滝壺には大物が棲み、苦労して高巻けば桃源郷が待っているかも知れない。 そして、渓師は滝と対峙する。 |
源流の風景 | |||||
早期の源流は広葉樹の落葉で明るく空けている。 標高の高い場所でも陽が当たる向きによっては雪が少ない渓がある。殺風景な世界だが少しずつ春に向かう源流の様子が覗える。 竿を思いっきり振ることができる快さがいい・・・・ |
渓泊まりを考える | |||||
長年念願だった渓泊まりに行ってきた。 初めての渓泊まり 遡行記にも書いたが四国はコンパクトで急峻な渓が多い。 俺の釣りは魚止めを目指した源流釣り、車止めから山道を歩き、釣り始めは源流域、渓魚が居なくなる場所まで釣り上がる。 何度も大滝を高巻いたり、岩場をヘツったり、急斜面を這い上がったり、帰り道だって長くなる・・・・ |
新規開拓は楽しい | |||||
釣りのことだけを考えるなら通い慣れた渓の方がいい。時期や天候の多少の差があったとしてもルートを知っていれば迷うことはない。帰り道がハッキリしているなら長く時間釣れるし、ポイントは把握しているから釣果も上がる。 しかし、通い慣れた渓は物足りなさを感じることがある・・・・ |
稜線から見た源流 | |||||
ここ数年、渓流釣りのオフシーズンはオフトレと称して四国の山歩きをしている。 頂上からの眺望や長い道のりをピークまで辿り着いた達成感もさることなながら 源流通いの脚力維持と稜線から源流を見ることを主たる目的にしている。 |
源流の魅力 | |||||
車止めから1時間なんてのはザラ、中には3時間以上歩いてから釣りはじめることもある。 苦行のような遠く厳しい道のりを辿る。 漸く釣りはじめても滝や大淵、ザレ場や大岩が障害物となって行く手を阻む、 そのたびに高巻きやヘツリ・・・・ 源流釣りと云いながら釣りをしている時間は大したことはない なぜ、そんなにしてまで源流を目指すのか? 源流の魅力について考えてみた。 |
源流釣りの魚止めについて | |||||
源流の魚止めというロマンに満ちた場所 では、どんな場所で魚止めになるのか? 考えてみました。 |
原生林の源流釣り総括(2014) | |||||
2014年に遡行した原生林の源流釣りを総括しました。 四国を代表する原生林の源流 仁淀川源流・那賀川源流・吉野川源流・物部川源流 太古から続く大自然の営みの中で源流釣りが出来る喜びを感じながらの遡行でした。 |
源流釣りへのアプローチ | |||||
源流は、携帯の電波が届かないと思っていいでしょう。 勿論コンビニはありません。人に逢うことはまれです。 自力で源流を辿り、自力で帰ってくるのが基本になります。 源流は怖く、源流釣りは厳しいものと思われがちですが しっかり計画を立て、手順を踏めば憧れの源流に立つことが出来るようになります。 |
源流という場所 | |||||
源流とはどんな場所なのか? 考えてみました。 落ち葉の堆積や張り廻らされた根で柔らかくフカフカの地面、見たこともない直瀑や限りなく透明な大淵、春真っ盛りの頃なら芽吹きはじめた新芽の眩しさと彩りを添える花々、数百年も前からそこに立っている巨木の力強さ、水の流れに竿を出せば・・・・ |