四国の山歩き 2024/11/14 晴れ
三嶺に登ろうと思っていたがいつの間にか剣山のナイトハイクに変わった。
今年も11月半ば、次郎笈のモルゲンロードの撮影には最後のチャンスになると思った。
れと三嶺は標高差が1000m近くあるので現在の体力じゃシンドイことになりそうだと・・・・結局、丸石まで足を伸ばしたことで次郎笈の登り返しも含め累積標高差が1355mになってしまった。
三嶺に登るのに自信ができたはずだ。
Google Earthによる3D遡行図
遡行データ
日時:2024/11/14/ 3:40~16:30
標高差:550m
登り:1355m
遡行距離:16.1km
Start
見ノ越登山口(1400m) ⇒3:45
西島駅(1720m) ⇒4:45
剣山(1955m) ⇒5:35
次郎笈(1930m) ⇒9:00
林道分岐(1590m) ⇒10:40
丸石(1684m) ⇒11:15
次郎笈トラバース(1800m) ⇒13:50
剣山トラバース(1800m) ⇒14:35
遊歩道(1660m) ⇒15:15
西島駅 ⇒16:30
Goal
※山行途中で写真・動画撮影しているので遡行時間はアテになりません。
遡行地図
国土地理院web地図
登山口までの地図
ナイトハイクで剣山に登る。
登りはじめは明るい月が出ていたのに、西の山に沈み真っ暗になってしまった。
ナイトハイクは写真を撮る必要がないのでペースがいい、西島駅で一息入れ剣山山頂に向かった。
まだ、山頂は暗かった。
風が強くてガスが下から吹き上がってきては何処かに消えて行く・・・・それ程寒い気温ではなかったけど風に体温が奪われそうになるので山頂トイレの風裏に隠れて空が明るくなるのを待った。
空が明けてきたので東のテラスに出てみた。
オレンジに染まろうとする境界とブルーアワーの間に黒い雲が横たわっている・・・・あの雲がどうなるかで写真の出来・不出来が決まるように思えたのでドキドキしながら刻々と変化する空を見守っていた。
東のテラスに人が集まって来た。
ザックを背負っていないのでヒュッテの宿泊客のようだ。
山頂で朝焼けや夕焼けの絶景を楽しむには山小屋に泊まるのが一番良い方法である。
ナイトハイクは目的の時間調整が難しい。
的は次郎笈のモルゲンロードなので東のテラスから山頂付近に移動した。
低い雲がいい感じに焼けてきたが一瞬だった。
6時36分 日の出 朝陽の光が風で漂っているガスでチョット幻想的になった。
逆にそのガスの性で次郎笈は思ったほど赤くはならず、三嶺に続く稜線のモルゲンロードもボンヤリと明るくなり明暗のコントラストが足りなかった。
8時前から次郎笈に向かって下りはじめる。
次郎笈の登山道は稜線の直登なのでキツい登りになる。
まぁ、標高差150m弱だからそれなりだ。
山頂がダダッ広く山らしさに欠ける剣山だが次郎笈の登り途中から見ると山らしい形をしている。
次郎笈の美しい稜線を堪能しながら下りたいものが足元が悪い・・・・もう少し楽に下るには階段しかないように思うが、階段を付けるくらいなら今のままでもかまわない。
もう直ぐ次郎笈の山頂に近い場所
西の空から形の良い雲が続いていた。飛行機雲にしては大きくて形が自然だ。
次郎笈山頂(1930m)
次郎笈から天狗塚に続く稜線⇒丸石・高ノ瀬・白髪山分岐・三嶺・西熊山・天狗塚
左上の三角が白髪山、右の平らな山が塔丸
時間は10時前、まだ足は元気だし、前回の『丸笹山・赤帽子山周回』で書いた「丸石の笹の線まで行こうと思っている・・・・」 と書いたことを実行するにはいい機会だ。
次郎笈を下りながら那賀川の高ノ瀬源流と祖谷川の車谷川源流を見下ろした。
高ノ瀬源流は紅葉真っ盛り陽が当たった色彩が鮮やかです。車谷川は茶色が中心で紅葉は終わりかけているが葉は残っているようだ。
両谷は稜線を挟んでいるだけなので標高が変わらないと思うのだが南北で紅葉の進み具合は随分違う。
トラバース道を少し下った場所から次郎笈を煽り撮った。
手前の笹原の滑らかさと対比するとゴツゴツした次郎笈が印象的です。
丸石のピークが見えてきた。
丸石山頂(1684m)
丸石の北に伸びている笹原の尾根に繰り出す。
森林限界に見えている木は形から想像すると大ブナの群生だと思う。
森林限界の大ブナを見てみたいけど登り返しで帰りの体力を奪われそうなのでここまでいしておこう。
かすみがなくなり塔丸の平らな稜線がスッキリに見えている。
何故、丸石まで足を伸ばしたのか?
次郎笈の奥に剣山を従える姿と、西側に伸びている稜線の美しさを見たかった。
林道分岐 スーパー林道に下ることができる。
以前、三嶺-剣山の縦走途中でこの次郎笈の姿を見上げた。
縦走も後半に差し掛かり陽は西に傾いているのに、この斜面を登らなければならないのか?・・・・次郎笈のピークまで標高差300mオーバー、次に剣山の登りもあるし、ここからはじまる試練に足を止めたことを覚えている。
今日は先に太郎と次郎のピークを踏んでいるから両方ともトラバースでいいのだけど目の前の急斜面はヘコたれそうだ。
次郎笈の下を平行に伸びるトラバース道は笹の斜面に一線を引くつながりが美しい。
笹の急斜面を真横に突っ切る風景の変化の新鮮さは気持ちいい。
山のとラーバース道から次郎笈に別れを告げる。
いつもお世話になっている祖谷川に挨拶を忘れてはならないので、剣山からの帰り道は西島駅を少し下った先を左に折れて祖谷川源流碑がある遊歩道に回り込むことにしている。
遊歩道の植生は素晴らしくてブナやツガの巨木が次々に現れ、長い年月に耐えた生命感から元気を貰える。
大多数の木が葉を落としたり枯れ葉が残ったりだったが、西陽がスポット的に差し込んだ場所に赤い紅葉が誇らしげに鮮やかな彩りを見せていた。
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