土佐矢筈山 隠れた名山です

四国の山歩き
四国の山歩き     2022/11/18  晴れ   
今シーズンのオフトレ山歩きは四国百名山の残ピークハントに拘らず自分の中で好きな山を登っています。よって四国の有名どころを選んでいる傾向があります。
今回の土佐矢筈山は国土地理院の地形図に三角点と標高表示があるだけで山名の記載はありません。ですが登山道途中にある原生林の広さ、モミ千本、絶景の笹原、眺望の素晴らしさは実際に歩いてみないと解らない燻し銀のような隠れた名山です。
Google Earthによる遡行図
遡行データ
日時:2021/11/18/ 8:10~16:15
 標高差:470m
 遡行距離:10.4km 
Start
 京柱峠(1130m) ⇒8:10
 原生林 ⇒9:20
 モミ千本 ⇒10:30
 稜線分岐(1540m) ⇒11:00
 小檜曽山(1524m) ⇒11:30
 土佐矢筈山(1606m) ⇒13:30
 稜線分岐 ⇒15:00
 京柱峠 ⇒16:15
Goal
遡行地図
YouTube 山歩き動画

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車は京柱峠に止めます。
霧に包まれて走ってきたイメージはなかったのですが南小川、吉野川の一帯の谷筋は雲海に包まれています。左の高い山が梶ヶ森です。
祖谷山系の矢筈山が見えます。
標高で優位にあるにしても、これだけ近くて山に優劣を付けないのならそれぞれ『阿波矢筈山』・『土佐矢筈山』と呼んでも良いのではないかと思いますがどうでしょう。
 
京柱峠から歩いて2分位のところに登山口があります。
『小檜曽山登山口』・『小桧曽山登山道』・・・・どっちなんや?
実はどっちの山もあります。三角点のある方が『小檜曽山』、その位置を間違えて標識を立ててしまいそのままになっているのが『小桧曽山』だそうです。
土佐矢筈山の登山口は山頂の南東方向にある矢筈峠にあります。
距離も時間も短くてすみますが先に書いたように京柱峠から上る登山道には時短に代えがたい魅力があります。
ブナと植林が棲み分けしている登山道
幾つかの急登を繰り返しながら登ります。
特に原生林前の急登は距離が長くて小刻みで役に立つとは思えない葛籠折れにハァーハァー云わされます。
『原始林』改め『原生林』の入り口は右です。
素晴らしい空間、長時間を掛けて写真を撮っていました。
メチャ広い大ブナの原生林、赤テープを追っていないと迷います。
自由散策で下った帰り道、右に行かない意識を持っていたので左へ左へ下っていると谷筋が現れました。こんなところを通った覚えはない・・・・スマホGPSを確認すると往路で登っ軌跡よりかなり左にずれていました。
スマホをみながら右へ進み修正します。道のない源流釣りでは障害物があるとよく使う手段なので慌てる必要はありません。
サクサクと降り積もったブナの落ち葉を踏む音が心地良い♪
2週間くらい前ならブナの紅葉が凄かったに違いありません。
次のアトラクションは『モミ千本』です。
千本とは名ばかりで、そこら中モミの木だらけで名前に対してお得感があります。
稜線が方向変えモミの木の隙間から土佐矢筈山が見えてきました。
まだ、可なり遠くにあります。
 
稜線に笹が出てきましたがモミ千本はまだまだ続きます。
樹木がなくなり一気に開け天狗塚が綺麗に見えて来ました。
天狗峠から見た天狗塚は牛ノ瀬の盛上りのように見えるのですが南側から見る天狗塚は左に牛ノ瀬を従えているように存在感のある山です。
稜線分岐で一息入れます。
小檜曽山は三角点の盛上り、前に行ったことあるしパスしようかと思ったのですが『小檜曽山登山口』だったので無碍にすることもないだろうと脚を進めることにしました。
ここも白骨林が目立ち、何れ笹原だけになる定めに思えます。
稜線分岐から土佐矢筈山に向かい最初のピークが小桧曽山です。
チャンと山名指標もあって小檜曽山よりよっぽど山らしいと思います。
土佐矢筈山が間近に見えてきました。
笹原の絶景です。
牛ノ瀬の笹原も素晴らしいですがここの笹原は見通しが利き眺望がいい。
樹林帯に入り最後の登りです。
概ね下りの長い笹原を歩いてきたので結構足に堪えて推進力が落ちます。
やっと登り切ったかと思ったらまだ先があります。
裏側の斜面には岩のオブジェがあって笹原の風景にマッチしています。
矢筈峠から登ってこられた登山者二人が気持ちよさそうに笹原の斜面を下っているようです。
土佐矢筈山山頂(1606m)
愛媛方面の眺望 石鎚までハッキリ見えます。
取り敢えず笹原左小モッコリの稜線分岐まで帰らなければなりません。一旦下ってきたときと逆で概ね登りになります・・・・結構遠い(アップダウンを含め4km以上あります)・・・・
天気が良いから景色を楽しみながらゆっくり帰ろうと思います。

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