鬼ガ城山系 四国南限のブナ後編

四国の山歩き
四国の山歩き 2017/10/26 晴れ 
Google Earthによる遡行図
Start
鹿のコル(7:00)-鬼ガ城山(7:20)-
猪のコル(7:50)-大久保山(8:10)-
八面山(8:30)-熊のコル(9:20)-
三本杭(10:00)-横の森(10:40)
-串ガ森(11:30)-目黒鳥屋(12:00)-
三本杭分岐(13:40)-八面山トラバース(14:10)-
大久保山トラバース(14:40)-
鬼ガ城山トラバース(15:00)-鹿のコル(15:40)
End

三本杭を下りゲートを2つ潜ってから、滑床渓谷の万年橋へ続くルートを進む

少し歩くと字が消えた指標、南に続く稜線に乗るには、たぶんここでいい筈・・・・
GPSを取り出して確認・・・・あれ、三本杭を下った辺りで止まっていた。「一番肝心な所で役に立たないなぁ」と文句を言う。

細い道をアセビの密集をかき分けながら進むと横ノ森山頂(1200m)

GPSはスマホを再起動して「山旅ロガー」を再起動すると動き出した。後で分かったことだが「地図ロイド」のアプリ更新ができてなかった。
「山旅ロガー」と「地図ロイド」が連携するアプリなので更新の差で不具合が出るみたいだ。前回の不具合は「山旅ロガー」の更新が古かった。
山歩きをする前に電波のあるところで更新のチェックしないといけない。
登山道を避けてネットで囲っていた。
串ガ森トラバース道の分岐
雲一つないメチャクチャいい天気や!!きっと、日頃の行いが良いせいだろう。

背丈ほどある灌木がしばらく続き、シャクナゲとアセビが密集した稜線に変わる。
ここのアセビの木ってデッカいなぁ 

続いて、真っ直ぐ伸びスッキリとした、まだ若いブナを目にするようになった。
若いと云っても100年以上は生きている。
そして、ブナの巨木の森へ足を踏み入れた。
これほどブナだらけの群生はみたことがない。歩くスピードが鈍り、シャッターを押す回数が多くなった。
串ガ森手前の苔の広場
樹木のない地面を苔が埋め尽くしていた。  これはこれで凄い風景だ。
串ガ森と目黒鳥屋の間
まだまだ続く大ブナの群生、稜線だけじゃなくって両斜面の下の方まで続いているから驚くしかない。
ブナ好きには堪りませんわ!
 目黒鳥屋山頂(1157m)
ここも山頂は苔と枯れたシダとガレの広場だった。
『ブナの叫び!!』
往路は見つからなかったが復路で見つけた。
今日はこのブナに一番逢いたかった。

串ガ森トラバース道  右の写真:凹んだ場所が熊のコル

谷筋の石には苔が付いたいい感じの斜面
ここにもブナの巨木が聳えていた。

トラバース道が尾根に回り込んだので、何も考えず下りはじめた。

何となく違和感・・・・指標がない!ケルンがないガレ道、30m下ったところで登り返してみると尾根の反対側に道が続いていた。危うく谷筋の別れに突っ込んでしまうところだった。 
おかしいと思ったら原点に戻ることが大切です。
熊のコルのブナ、串ガ森のブナ、目黒鳥屋のブナ・・・・大満足や
八面山のトラバース道に入ると背の低い笹の急斜面にブナの巨木が群生していた。
なんて上品な風景なんや。  しばらく腰を下ろして見取れていた。
大久保山のトラバース道は西側の斜面を辿る。
植生は杉や桧の植林だが宇和海を眺めながら歩く演出が素晴らしい。

朝、逢った登山者は「香川からメジャーじゃない山によう来たね」と云っていたが四国百名山が3つ、三本杭は日本三百名山、ブナの南限、滑床渓谷、成川渓谷、宇和海・・・・

メジャーになる要素は十分持っていると思うのだけどね。

鬼ガ城山のトラバース道は「猪のコル」から入る。

何度も谷筋を巻く長い植林の道、鬼ガ城山を登り返した方が早かったんじゃないかと思うくらいだった。
早く帰ってくれば高月山のピストンと思っていた。
ブナに引き止められて思いの外、時間を喰った。車中泊をして高月山は明日登ることにした。
黒尊スーパー林道から「猪のコル」まで登り返して、宇和海(九州)に沈む夕陽を撮影したり
 宇和島の夜景を撮影したり・・・・泊まると決めたら時間はタップリある。

鹿のコル-目黒鳥屋 遡行データ
 距離:16.0km  標高差:210m

 鹿のコル(1030m)-鬼ガ城山(1151m)-
 熊のコル(1040m)-大久保山(1155m)-
 八面山(1166m)-熊のコル(1020m)-
 三本杭(1226m)-横ノ森(1200m)-
 串ガ森(1160m)-目黒鳥屋(1156m)-
 三本杭トラバース-八面山トラバース-
 大久保山トラバース-鬼ガ城山トラバース-
 鹿のコ
標高マップ
 遡行ログ軌跡(地形図)
 登山口周辺地図

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