四国の山歩き 2015/11/4 晴れ
カシバードによる遡行図
Start
落合峠(7:15)-
矢筈山(9:00~9:20)-
黒笠山(12:00~12:20)-
矢筈山(15:00)-
矢筈岩(15:10~15:30)-
落合峠(17:00)
End
落合峠(7:15)-
矢筈山(9:00~9:20)-
黒笠山(12:00~12:20)-
矢筈山(15:00)-
矢筈岩(15:10~15:30)-
落合峠(17:00)
End
深淵から落合峠にかけて麓は紅葉が残っているが車道を進むにつけ終わりかけている。
しかし、この林道は立派になったものだ。かなり以前、深淵の落合峠がダートだった頃の話である。祖谷の奥から釣り帰り、たしか地方選挙投票日の前日だったように思う。いつも静かな山里が騒がしかった。選挙の集会に集まる車の多さと集会場付近の渋滞に嫌気がさして落合峠を抜けて帰ろうと思った。落合峠まではアスファルトに穴が開いた凸凹道、峠を越えるとダートに変わった。
車を降りて何度か落石を片付けながら下っていくと土砂崩れで山盛りが出来ていた。車が通った跡があったので「行ける」と思ったが山盛りの頂点で腹が擦り、このまま前進すると甲羅がつかえた亀さんになってしまいそうだ・・・・
それから300m、いやもっとかも知れない、切り立った谷側の路肩を気にしながら遠延にバック、漸く少し広くなった場所を見つけハンドルを十数回切り返して祖谷に戻った頃には選挙の集会は終わりいつもの静かな山里になっていた。
道がよくなると良いことばかりとは限らない。深淵も雨が降るとよく崩れる場所があった。そこから歩いて渓に入ることが多かった。たぶん人が入らないから(入りにくい)沢山釣れた。今年も深淵に出かけたがいつもの車止めに車があって先に釣り人が入っているようだったので祖谷まで足を伸ばした。
深淵で沢山釣れた・・・・遠い昔のように思える。
車の外気温は0度を示している。笹に霜が降りて白くなっている。
笹の中を歩くとズボンが濡れるがら登山者はレッグスパッツをしているのか?単なるファッションじゃなかったんだ。にわか登山者はそんな気が利くものは持っていない!!!
車の中に渓流用のスパッツなら持っているがアレは足を締め付けて直ぐに疲れてしまう。まぁ、水に濡れるのはそんなに嫌いな方じゃないからと歩きはじめる。
そう、渓流釣りの大半は水に浸かっています。
初めの急斜面を上り詰めると広大な笹原が広がる。道を挟んだ反対側もいい感じの笹原です。
北側に見えるのが石堂山だろうか?
『落合峠・1610.7m』の4等三角点を発見
モミの樹林帯に入る。
地図の針葉樹マークは植林かと思っていたがラッキーです。
この登山道はどんなに小さなピークでもトラバースしていても頂点を踏ましてくれます。往路はそんなに気にならなかったが復路はありがた迷惑に堪えました。
モミ林のなだらかな稜線歩きが続いていたがサガリハゲ山分岐に向かって急登になる。分岐から頂上を通らず笹原の斜面をトラバースする。
登山道に喰い込んだ笹の茎に足を滑らして何度も転びそうになる。
有名な岩場の回り道、直進でも行けそう?まだ序盤、足でも痛めたら困るので指標に従う。
矢筈山の全貌が見えはじめた。
矢筈山頂上(1848m) 2等三角点
剣山・次郎笈は雲がかかっている。三嶺・天狗塚の稜線が見える
北は遮るものがないから阿讃山脈の切れ間から瀬戸内海が見える。その向こうは中国山地か?
指標・・・・黒笠山に向かうルートがよく分からない。
低木の中に突っ込めと言うのか?笹原に踏み跡があるが霧谷源流に続いているような・・・・しばらく下ると低木を迂回して稜線が正面に見えるようになったので間違いないようだ。
稜線の右の三角に尖った山が黒笠山です。
笹原の急斜面を下りは苦労する。
もう少し笹の背が高いと笹を持つことができるのだがここのに限って背が低い。
笹原が切れると小沢を挟んで見事なブナの並木が姿を現す。
もう少し笹の背が高いと笹を持つことができるのだがここのに限って背が低い。
笹原が切れると小沢を挟んで見事なブナの並木が姿を現す。
北斜面はブナやダケカンバの広葉樹、南斜面はモミの針葉樹
稜線を挟んで鬩ぎ合っている。境界は稜線なのでどちらが優勢なのか分からない。どちらかと言えばブナ派だが両方楽しめるのもいいと思う
相変わらず笹の稜線歩き。
低木や枯れ木が道を塞ぎ障害物競走のようなワイルドな登山道、右に左にルートを変える。笹が深く油断していると赤テープを見失う・・・・歩き安い場所を歩いて稜線に戻りしばらくすると登山道に復帰するといった具合だ。
小ピークには岩があり左右どちらかを迂回する。写真下左は、大岩の障害物に大きくトラバースする。
見通しの良い場所から矢筈山を振り返る。
樹木の間から黒笠山が近くに見えているのに近づかない。
黒笠山を横移動しながら見ているだけで稜線に届いていないようだ。
漸く急斜面のピークを登り切って黒笠山に至る稜線の起点までやって来た。急斜面が深いコルまで続いている。下るのはいいにしても、帰りの登りは嫌だなぁ。
矢筈山から黒笠山の往復は疲れていたせいもありますが復路の方が時間がかかりました。
マユミのピンクの実
紅葉が終わった山肌に一際鮮やかでした。
紅葉が終わった山肌に一際鮮やかでした。
漸く黒笠山のの頂上『阿波のマッターホルン』が見えてきました。
マッターホルンねぇ、まぁいいけど
オーバーハングした岩からお決まりの写真です。
切り立った黒笠山の頂上に立つには3箇所ロープを使って岩場を登ります。
3箇所目は鎖も垂れ下がっています。距離が短いから難なくクリアー
黒笠山頂上(1700m)
山頂は狭いですが眺望は最高です。
山頂は狭いですが眺望は最高です。
矢筈山まで戻り矢筈岩に登ってみました。
矢筈山-黒笠山 往復5時間強、まだまだ元気そうです。
落合峠の笹原まで戻ってきました。
夕陽に赤く染まるサガリハゲ山です。
遡行データ
遡行距離15.4km 標高差330m
落合峠-矢筈山(1848m)-黒笠山(1700m) -
矢筈山-矢筈岩-落合峠
遡行距離15.4km 標高差330m
落合峠-矢筈山(1848m)-黒笠山(1700m) -
矢筈山-矢筈岩-落合峠
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