東予水系 2023/3/22 霧/晴れ
前日は久しぶりの雨だった。
ホームグランドは行程が長いので6時前には出発したかったが周囲に深い霧が立ちこめてなかなか明るくならない。10分くらい待っていると周りの明るさに目が馴染んできた。植林の中に入っても足元が見えているので慣れた道に迷うことはないだろうと歩きはじめることにした。
周囲は漸く明るくなってきたが谷筋には霧が立ちこめ山容は真っ白で全く見えない。天気は回復傾向なので晴れ間が見えて来れば霧は直ぐに消えるだろうと思っていた。
1時間弱歩き、いつものように核心部から釣りはじめる。
歩くのが嫌になる時間帯だし、この渓で丸1日遊ぶのに丁度良い距離感でもある。
山道は大した雨じゃない雰囲気だったたが渓に立つと平水より数センチは水嵩が上がり滝から流れ落ちる水に勢いがあるように見え「今日は釣れそうだ。」と思ったのだが2つ、3つの良淵に竿を出して見るとアタリが出るまでの時間が長く1尾釣れればアタリが出なくなってしまう。
上の滝淵から緩いスロープが続いた先に深みができた絶好のポイント、手前にある大岩に身を斯くして竿を出す・・・・割と小さなアタリだったがなかなか抵抗して上がってこなかい泣き尺だった。産卵後の雌だと思うが尾鰭の擦れ具合が回復していれば尺は優に超えていたことだろう・・・・チュッと惜しかったね。
ツバキが落ちていた浅瀬に寝かせ写真を撮った。
核心部は10mクラスの滝が連続します。
滝毎に竿を仕舞い高巻きを繰り返すことになりますが滝の倍近くの高さまで登り下るシーンが多いので効率が悪い。
相変わらずアタリが出るまでの時間が長い・・・・上下の誘いを続けていると8寸クラスが針掛かりすることもあるので1つのポイントに見切りを付けるタイミングが解らない。
扇状に広がった淵は岩壁に囲まれている。
唯一通り抜けられるルートは岩壁の斜めになった狭いテラスしかない。テラスに積もった落ち葉が濡れて滑るので大淵を下に見ながらヘツリは「落ちたらどうしよう・・・・」と云う緊張感を強いられてしまう。
4段滝の下までやって来た。
天気の回復が遅れているのか?霧は立ち込んだままで上段の滝が霞んでいる。水の冷たさには慣れてきたが徒渉するため膝上まで浸かるとガクブル、陽が当たらないので足回りが濡れたままの状態ではメッチャ寒くて釣りに身が入らない・・・・以前は全く釣れない下段の淵だったがここ何年か良いサイズのアマゴが顔を見せてくれるようになった。
4段目の大滝のガレ場を下る。
直瀑が途中で岩壁に当たり裾を広げながら落ちる様は美しく霧が浮遊しているので幻想的な雰囲気もある。
3.5段目の滝(下からこの滝は見えない)
水面の反射を除去するCPLフィルターを持ってきた。水面の反射がなくなれば淵の写りがスッキリします。ライブNDで面倒だったNDフィルターを装着しなくて済むようなったのに、また手間の掛かることをしようとしている・・・・今後、渓流でCPLフィルターを使うかどうかは写真の出来具合を見てからになると思います。
漸く、濃い霧の向こうに太陽の形が見えるようになってきたがボンヤリしている。
3段淵、まだ3段目の滝は霞んでいる。
良いアマゴが釣れた。大きなパーマークと黒点と重なった控えめな朱点は在来種を想像させるに十分な要素を持っていた。ごく希だけど在来種タイプのアマゴが姿を見せてくれるのがホームグランドの魅力です。
3段淵の3段目まで釣り上がると晴れ間が見え光芒が滝淵に降り注いできた。
もっと、凄い光芒だったのに釣りをしている間に霧がどんどん薄くなってしまった。
釣りか?写真か? どちらを優先すべきなのかは愚問です。
大滝を越えると魚影が濃くなり面白いように釣れはじめて今シーズン初の50尾越えになった。
写真のアマゴはこの渓の下流の支流で偶に見かけることのある鰭が赤く縁取っているタイプだが上流で見るのは初めてだ。支流のアマゴはもっと赤がキツくて朱点も赤い。
納竿点
良い釣りができた割には早かったが、まだ長い帰り道を残している。
遡行データ
2023/3/22 晴れ
遡行距離:7.3km 標高差:550m
釣果:50尾 最長寸:29.3cm キープなし
2023/3/22 晴れ
遡行距離:7.3km 標高差:550m
釣果:50尾 最長寸:29.3cm キープなし
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