吉野川水系 2022/7/23 晴れ
梅雨が明けた後の雨で涼しい夏を過ごせていたが夏日が続くようになってからダレ気味だ。
テジロの発生状況も気になっているが涼しい源流に行くことにした。
車止めの気温は15℃、少し肌寒いくらいだった。
5時過ぎ、もう明るくなっても良い時間なのだが山のピークにガスが掛かり空は厚い雲で覆われ今にも雨でも降りそうな雰囲気だった。
東の空から光が差し込み周囲が明るくなり始めたのを合図に渓へ続く暗い尾根を下りはじめた。
渓の入り口にある穏やかで綺麗な淵
半端ない水の透明度だが泳ぐアマゴの姿が見えない。
渓の入り口から人工物が一切ない原生林の渓
流れの横に巨木が根を張り、斜面にはそれよりもデカそうな巨木が太いを広げている。
これほど渓の中に巨木が乱立する渓は四国でもそうあるもんじゃない。
本流で1尾とスレ掛かりのチビを掛けただけ
漸く3尾目・・・・8寸には届かなかった。
完全に晴れた。
木々の隙間から強い陽射しが注がれているが巨木に覆われた谷筋は木陰の中にある。
たぶん、気温は20℃を切り水温は10℃前半くらいだろうと思う。
下界の暑さとは別世界の快適な真夏がここにある。
釣行前のイメージは核心部から釣れはじめこの大滝でNo1を釣り上げる・・・・
核心部も大滝もアタリすらなくて釣果は3尾のまま
ソコソコの水量はあって爆釣してもおかしくない状況なのに
「参ったなぁーーー」
大滝を越えるとチビの猛攻がはじまりあっという間に『つ抜け』した。
こんなチビでも放り込んだ餌に直ぐ反応してラインを引っ張るのは面白い。
去年まで見られなかった朱点の多いアマゴ、誰か卵放流でもしたのか?
釣れるのは良いけど、この原生林の渓には似合わない。
6寸を掛けた。
ソロソロ大きいのが釣れはじめそうな予感
人の声が聞こえたような気がして振り返った。
「・・・・・・・・・・。」
男女5人の沢登りパーティー
源流釣りと沢登りは敵対関係にある。
沢登りはチョット文句を言われるだけで割を喰うのは源流釣りだから『天敵的存在』なのだ。
大体、游漁料を払い渓の優先権はこっちにあるはずなのに
後から入り追い抜かれた後は全く釣りにならなくなる不条理を何度も経験している。
釣りの世界ではこれを『頭ハネ』と言って最低限のルールも守れない釣り人と避難される行為。
取り敢えず話を聞いてみる。
二又から右支流に入ると云う・・・・こっちに選択権はないらしい。
スマホの地図を見せながら現在位置はここで二又はここだから・・・・右支流に入るなら二又までの短い区間は水に入らないことで交渉を成立させた。
下から見ていると1つ上の滝上で留まっている時間が長い。
二又までの巻き道は横に通っているはずなのになんか嫌な予感
滝下まで来ると岩の上に水の付いた足跡がベタベタだった。
次の滝も同じ・・・・
さっきの約束は何だったのか?
距離にして5、60mの区間も我慢できない自己中の沢登り集団のようだ。
それとも、沢登りの世界では『水に入らない』と言う意味がちがっているのか?
そお~と忍んで釣るのが源流釣り
大勢の輩が歩き回った水の流れでは釣れるはずもなかった。
『沢登り』とは相まみれられない。
しかし、なんでこんな緩い渓で沢登なんだ(怒)
二又から左支流に入った。
右支流と比べると水量が少なくて釣りにならなくて納竿
源流勝負になりかけていたのに、今日は厄日だ!!
2022/7/23 晴れ
遡行距離:3.7km 標高差:220m
釣果:13尾 最長寸:22.0cm キープ:なし
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