渓流釣り遡行記2021
吉野川水系 2021/9/23 晴れ
吉野川水系 2021/9/23 晴れ
今年中にやっておきたい思っていた初めての渓
禁漁期が迫っている時期、「台風の進路によって今シーズンの釣り納めになる可能性もあるから実績を重んじるのが正しい」等の『良い結果で終わりたい』願望に惑わされながらも新規開拓の魅力には勝てなかった。
入り口は右か?左か?
左に道があった。黒いパイプが通っていたので取水用の点検道だと思った。
事前に確認したGoogleEarthの情報は右が植林なので道があるなら右だろうと云うイメージが埋め込まれていた・・・・右に入ると踏み跡が目に入りそのまま辿っていた。
踏み跡はえらい急な斜面を登らされた・・・・15分くらい登り続けたが渓に下れるような斜面は見当たらないばかりか巨大な岩壁が現れ更に登れと暗示していた。
対岸の斜面を見たら渓に下れそうなザレ場・・・・・
「間違えたわ」
これ以上登り続けても渓との高低差が開くばかりで埒が明かないので引き返すことにした。
左の点検道がダメだと感じたのは斜面が急で嫌らしそうな渓筋が1本通っていたからだったが道は平坦にスンナリと奥へ続いていた。
30分のロス、アプローチのウオーミングアップとしては汗をかき過ぎた。
最初の落ち込み
1投目からモゾモゾしていたが針に乗らない・・・・いつもはあっさりとした『誘い』なのだが意地になってあの手・この手で掛けた。なんかよそよそしい感じがプンプンした。
20m先に滝、その上にも滝が見えている。
序盤は相対的に等高線の間隔が広いはずなのにこの渓相・・・・等高線が詰んできたら手に負える渓なのか?この先の遡行が心配になってきた。
「滝ばっかしやー」
等高線の間隔が狭まり10mクラスの滝が連続する。
それ程巻きが厄介と云うわけではない。滝の横は足の置き場、手のホールドがしっかりしているので危険を感じるようなことはなかった。
それより滝の大淵とは似つかわしくないチビアマゴしか釣れないのはどうしたことなのか?
釣れはじめるのは二又以遠だと思っていた。
結構な引き・・・・「これは大物かも知れない」と期待していたが、急流を割って顔を見せたのはスレの6寸だった。
次に7寸、連続して釣れたのは初めて・・・・
3連続で8寸、なかなかの凜々しい美形だった。
この渓のアマゴの朱点はオレンジの小粒、目をこらさないと朱点が分からないほどの薄さだった。
「さぁ、これからだ。」
しかし、全くアタリがなくなった。
頭の上から水が降ってくる。
二又を越えると渓は更に傾斜を上げる。
急な岩場を越えてもアマゴが棲めるような深みがなく水は坂を滑り降りてくるだけだった。
「奥の大滝はどうだろうか?」大岩が絡み合う急坂を辿り落ち込みの下まで詰めても上から落ちてきた大岩に水が突き刺さりしぶきを上げ広がっているだけで竿を出せる場所がない。
撤退はどうする?
撤退はどうする?
渓が緩くなる場所まで釣り上がり揺る尾根を回り込み登山道に出る予定になっているがこのままだと時間が足りそうもない。
現時点なら二又の尾根を下り渓沿いに滝をやり過せば小1時間あれば取水の点検道まで戻れそうな気がするが緩くなった場所を見ておきたいので30分ほど竿を仕舞い渓を詰めることにした。
渓が緩くなった場所から竿を出してみる。
アタリなし、アマゴが泳ぐ姿も見えない・・・・魚止を過ぎてしまったのか???そんな筈はない・・・・水量は十分だし渓相も申し分ない。
の先水線を越えても高低差100m近くはアマゴが棲んでいてもおかしくない。
新規開拓の渓、まだ帰り道が確定していない。
「来年、もう一度挑戦してみよう。」
30m斜面を登ると踏み跡が薄い道に出くわした。
踏み跡は尾根を平行に回り切ったところを下りだしたので谷筋と尾根筋が交わった平の植林を真っ直ぐ歩き登山道と交差したのはイメージ通りだった。
二又の最源流部を詰め切ったとしてもこの撤収ルートが確保されているのであれば帰りの不安がなくなる。
苦労した割には釣れない釣りだったが渓歩きとルート開拓は充実していた。
苦労した割には釣れない釣りだったが渓歩きとルート開拓は充実していた。
遡行データ
2021/9/23 晴れ
遡行距離:6.8km 標高差:450m
釣果:7尾 最長寸:25.0cm キープなし
2021/9/23 晴れ
遡行距離:6.8km 標高差:450m
釣果:7尾 最長寸:25.0cm キープなし
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