吉野川水系 2021/6/2 晴れ
羽虫を追う態勢に入っているのか?
渕尻に近づくとチビアマゴが落ち込みに向かって走り出す、他のアマゴも「何事か合ったのか?」とチビアマゴにつられて白泡の中に隠れてしまう・・・・
こうなったら最後、どんなに上手く餌を流したとしても釣れないのは確定となる。
それでも、抜群の水勢なので時間を掛ければやる気のある奴が針掛かりしてボーズを免れた。
しかし、チビアマゴ相手に時間を掛けていたのでは魚止に届かなくなってしまう。
梅雨の最中とあって渓の水量は多い。
こんなにいい水量なのに何故か釣れない・・・・魚がスレている感じも否めない。
今回も貧果に終わってしまう確率が高くなってきた。
仕方なくザックから一眼を取り出し写真を撮る回数が増えてしまう。
釣れ始める局面を思い浮かべてみた。
まずは明確な林道が途切れる局面
渓流釣りをはじめた頃は道が目に入らないと不安で堪らなかった。
初心者や本流から支流に様子見で入った釣り人が対象になる。
最近はスマホ地図を利用している釣り人が多いから点線道でも容易に現在位置を知ることができる・・・・
この渓の場合林道が途切れるのは出合いからの距離が短いのでここで引き返す釣り人は少ないかも知れない。
次に大滝と出会う局面
正面突破で滝下に立とうとすれば腕力と背筋が必要になる。
滝下に立ったとしても滝を越えるルートがややこしくて危険なので引き返す釣り人は多いかも知れないが正面突破の前に滝を高巻く道があるので大滝を釣らないでパスする選択肢を取れば障害にはならないだろう。
最後はゴルジェの局面
如何にも嫌らしそうな滝を幾つか越えるとゴルジェに突入する。
昔はゴルジェを高巻く道があったけど道は消えゴルジェを下に見ながら急斜面を横移動するのは恐怖でしかないのでゴルジェをヘツリながら通過する方が余ほど安全に思える。可なりの経験者でなければ手前の連瀑を見ただけで引き返すと思うのだがどうだろうか?
連瀑を越える前の淵で8寸を掛けたがサイズを測る前に逃げられた・・・・写真も撮っていない。
ゴルジェの途中で2尾目の8寸、手に持った感じはコイツより大きいのでさっきのアマゴは8寸でいいだろう。
釣れる釣れないの局面はゴルジェにあった。
漁協が放流できるような場所じゃないので種沢の生き残りが増えているのだとすれば嬉しい。
原生林の源流らしい風景
太古の昔から繰り返し続いている植生の営みは素晴らしい。
真ん中に餌を入れるとチビアマゴが寄ってきて騒ぎだすと何処から出てきたのか7寸8寸が躊躇することなく餌をかっ攫って行く・・・・
スレとは無縁の釣り・・・・
決して釣り人の腕などではなく源流に釣らさせて貰っているありがたさに感謝を忘れてはいけないし種沢の意味を考えなければならない。
そして9寸
大変なことになってきた。
大変なことは続きます。
2021/6/2 晴れ
遡行距離:5.8km 標高差:300m 吉野川水系
釣果:32尾 最長寸:32.0cm キープなし
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