小雪舞う源流釣行

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渓流釣り遡行記   2021/3/22
車止めの温度は0℃だった。
準備を整え歩きはじめたら小雪が舞ってきた。
「今日はピーカンの筈なんだが・・・・」と空を見上げるたら谷間に垂れ込んだ雪雲の上に曇よりとした雲があって天気の回復は望めそうにない。結局、雪は降ったりやんだりに終始した。
風がなかったのでくそれ程寒くはなかったが長く急な帰り道がで酷い目に遭った。
最初の淵はアタリ無し
少し出発が遅れたので連瀑をパスしたが林道の崩落した場所を下へ迂回してたら登るのが面倒になりそのまま下降して連瀑の上段に立っていた。連瀑を最初からやり過ごしたとしても30分位の違いで大した時間稼ぎにはならないので釣りながら連瀑を越えた方が良かったかも知れない。

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両岸が切り立ったカッコイイ長渕
いつもは仕掛けが届かない落ち込みでいいアタリがあったが針掛かりしたのは5寸だった。
「まぁ、かわいいこと」

大物の実績がある良淵が連続する区間は砂利に埋まり浅くなっていた。この砂利はどこから来たのか?この先崩落した場所はなかったのは不思議だ。何カ所か倒木のダムが決壊していたので底から流入したのかも知れない。

この淵も砂利に埋まっていた。
三脚を立てたのは背丈ほどの水深があって落ち込みが見えるような場所ではない。渓相の変わりように油断していたのか大物が喰ったのを見て合わせたが竿を絞った後に針外れ・・・・早合わせだった。

 

いつもならポイント毎に釣れてもいい頃合いなのだが散発的でやっとこさの『つ抜け』
  1.砂地に残る足跡が気になる。
  2.雪で水温が低くなった
  3.大水が出てながされてしまったのか?
釣れないときに考えることは多い

 

8寸には届かないがカッコイイ太った雄

最源流の入り口『末広がりの滝』が見えてきた。
この滝を越えると渓相が源流らしい風景に一変して楽しくなる。

一瞬、晴れ間が見えた隙に渓飯にする。
冷やしうどんだからね・・・・。


 

何となく「今日も釣れない・・・・」と諦めかけていたが漸く8寸
黒点と朱点が多く複雑に散りばめられた魚体、この渓では見ないタイプだ。

 

渓相がナメに変わると納竿場所が近い
昔は、この素晴らしい渓相にアマゴが棲んでいたけど魚止めが下がり出渓ポイントまで歩くだけの淋しい場所になってしまった。ただ、こういう美しい場所を歩くことができる源流釣りは止められない。

支尾根越えのブナ
谷筋は植林だが支尾根の周囲は自然林が残されている。斜面に取り付いてずーっと登りだったので腰を下ろし長めの休憩になる。
植林の中は薄らと雪が積もり下に落ちている杉の葉との相乗効果でよく滑る・・・・滑った拍子に変に踏ん張ったのか袋はぎがこむろ返えった。足を伸ばしたり縮めたりしてみたが酷くなるばかり・・・・こんな所で動けなくなったら凍死するのは必至なので立ち上がり踏ん張ってみると治まった。後は欺し欺しゆっくり歩いたら車止めまでなんとかなった。

遡行データ
  2021/3/22  小雪
  遡行距離:6.8km 標高差:330m 吉野川水系
  釣果:18尾 最長寸:26.0cm キープなし
 

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