渓流釣り遡行記2016
那賀川支流 2016/5/21 晴れ
那賀川支流 2016/5/21 晴れ
目的の渓には車が止まっていて、既に出発した後だった。
次に向かった渓は新規開拓の事前情報なし・・・・少々不安だがその方が新規らしくていいと思った。 渓の入り口に登山ポストがあり、地図に載っていない登山道が延びているようだ。しかし、二又を分かれると我々が入る渓の反対側の尾根を通っているようなので帰り道があるかどうかわからない・・・・最悪、渓を稜線まで詰め上がり山頂を経て登山道から帰ってくるルートを頭に入れた。
出合付近は大場所の連続で渓の流れに近づけない。登山道を辿って緩くなった場所から入渓した。 淵が連続して渓相が抜群なのにアタリがない。まだGWの影響が残っているのだろうか?
大滝に出くわす、壺は4mの仕掛けが底に届かないほど深い。1度だけ小さなアタリがあったが、合わせられないままそれっきり何も起こらなかった。さてこの滝をどうやって巻こうか・・・・急斜面でザレている。滑り落ちたら滝壺へドボーンとなり無事ではいられない。落ちても立木に引っかかるルートを確保しながら上へ上へと50m以上押し上げられて20分近く掛かった大高巻きになってしまった。
高巻いた先は二又の上、その先は急斜面にゴロゴロの大岩が転がり竿を出す場所がない。右側面の薄い踏み跡を辿って地図上で緩くなる場所までやって来た。幾分渓は落ち着いたが両岸は切り立ったゴルジェの渓相・・・・滝を3つほど越えると上の写真:厄介な滝が現れた。
サイドに高巻くルートはなさそうだ。唯一、滝の右横に虎ロープが垂れ下がっていた。しかし、ロープを結んである木が細くて全体重をあずけてぶら下がる気にはなれなかった。ここまでアタリが2回あっただけでボーズ(相棒も同じ)・・・・意を決してこの滝を越えたら桃源郷になるかも知れないがリスクが大きすぎる。ここで撤退を決めた。
ムチャクチャ手強い渓、二人とも肩を落としながらの敗走となったたのは言うまでもありません。
次に入ったのは、時間の制約もあって本流から回り込んだ小さな支流
取り敢えず、本流でボーズ脱出の7寸(23cm)
「ヨカッたぁー」 後は、楽に釣ることが出来ます。
支流に入ってもポツリポツリと釣れます。手強い渓と比べると安心して気持ち良く遡行が出来ます。
しかし、渓が緩くなった場所から仕掛けを入れるとアマゴが岩陰に隠れてしまいます。
やっぱりGW明けは厳しいなぁと思っていると真新しい足跡、どう見ても今日のもの・・・・というかそんなに時間は経っていません。さっきまで無かったのに、何処から入ってきたのか????
真新しい足跡は二又から左支流へと続いていました。
真新しい足跡は二又から左支流へと続いていました。
アマゴ7寸
右支流はポイント毎に釣れてきます。アマゴは釣り人が入っていないと全く警戒心がありません。
右支流はポイント毎に釣れてきます。アマゴは釣り人が入っていないと全く警戒心がありません。
アマゴ9寸(29cm)
落ち込みの中からアタリがありました。
そして次の溜まり、相棒の毛鉤に尺アマゴ(31.3cm)が掛かりました。
今まで釣れていた魚体と明らかに違う在来種ぽい素晴らしいアマゴです。こんな小さな場所から尺アマゴが出てくれるなんて驚きです。しかも毛鉤
今まで釣れていた魚体と明らかに違う在来種ぽい素晴らしいアマゴです。こんな小さな場所から尺アマゴが出てくれるなんて驚きです。しかも毛鉤
手強い渓でボーズを喰らい、真新しい足跡を追いかけながら諦めずに源流を詰めて出逢うことが出来た貴重な1尾ですね。
おめでとうございます。
源流の二又になると水量が二分して少なくなります。魚止めは二又下の小淵のようです。広葉樹の隙間から柔らかい光が漏れてくる素敵な空間です。
帰り道、子鹿が蹲っていました。
足でも怪我しているのかと直ぐ傍まで近づくと立ち上がって元気に帰って行きました。鹿、カモシカ、狸、狐、アナグマ、ウサギ・・・・数えたらキリがないほどの野生動物、自然が溢れる原生林の森っていいですね。
当日データ
釣果:8尾 最大29cm キープなし
遡行距離10.0km 標高差200m+200m
釣果:8尾 最大29cm キープなし
遡行距離10.0km 標高差200m+200m
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