吉野川水系(祖谷川)
四国渓師会の納竿会でそんな話をしていたら1週間くらい前に、渓師会会員のあめごさんから連絡が入った。
「会長、原生林の渓、私も連れて行ってください」
最終日、2時過ぎに起きると、やけに肌寒い釣行の荷物を積み込みながら、車の温度計を確認すると14℃
「どおりで、もうすっかり秋だなぁ いよいよ最終日か」
いつものように、道の駅であめごさんと待ち合わせ、最終日ということで気合が入っているのか待ち合わせ時間のだいぶ前に到着、遅れてあめごさんの登場 私の車に荷物を積み込み原生林の中を流れる渓へと出発した。
今週、車検を終えたスペースギアは快調そのものだ。気になっていたところは全て直してもらった。「そろそろ、買い替えかな・・・・・・・ウー-ン資金が・・・・・・」と思っていただけに一安心した。あと5、6年は大丈夫のようだ。ついつい楽しくなって、アクセルを吹かし、コーナーを攻めていると
車止めは、高度1000mを遥かに越えている。外気温が10℃と冷え込んでいた。
原生林への入り口
緑のトンネルに入り込むと
原生林が広がりその中を
ゆったりと水か流れる。
素晴らしい世界がそこから始まる。
水量は少々少なめ
魚は出るのか?
しかし、今日の釣りは釣果などどうでも良かった。
車止めから平坦な林道を30分歩く、途中、林道が崩れているところがあり、記憶を頼りに迂回して林道に復帰する。復帰してしばらく林道を辿ると林道は切れてしまう。
「会長、凄いところ知っていますね。」
やがて連瀑帯は、その傾斜を緩める。渓の横にはワサビの群生現れ、広葉樹の葉の隙間から光が漏れてくる。渓の流れが緩やかに流れる。その流れの中から数は少ないが天然アマゴが針掛りし遊んでくれる。やはり、ここは、別世界だ。
アマゴ7寸
ここのアマゴはパーマークが濃く大きい
この個性の強さが天然性を物語る
水量は少なめ
渓をまたぐ立ち木ごしに釣り上げた。
時には、木化けする事も大事だ
あめごさんが釣ったアマゴ
車止めの気温が10℃
水温も10℃
すでにさびが始まっていた。
魚止め滝
あめごさんが竿を出すが魚信はなかった。
魚止めの滝を越えると、魚はいなくなる。10分ぐらい源流の風景を楽しみながら遡行続けるとこの渓の源頭に到着、細くなった沢の水で作るカップラーメンとコーヒーは格別なおいしさである。目的の写真を撮り、ワサビを採取する。
「いつもは、ワサビを取るときに来年も生えてくるだろうかと思い、遠慮しながら取るんだけ ど、ここはそんな心配要りませんね」
「少し間引きしないと、根が大きくならないのかも知れませんね」
「でも、こんなに生えていたら、いくら間引いてもキリがないですね ハッハハハハ」
「ね、素晴らしいところでしょう?」
「まったく、全く・・・・・・・来て良かったなぁ」
あめごさんも、初めての最源流部の釣りと、原生林がもつ自然の豊かさに、大満足したようだ。
魚止めの滝を越え源頭部へ
広葉樹が葉を広げ、柔らかい緑の光が降り注ぐ
その中を細い水流が流れる。
脇には、苔とワサビが群生する。
沢の水で作ったカップラーメンは最高だった。
源頭まで遡行し大満足の二人ではあったが、今日は最終日、もう少し渓の中で時間をすごしたかったのか?
「納竿するには少し早いですね。もう少し釣ります?」
林道を少し戻って、小支流沿いの急な谷尾根を150m下り釣り始める。源頭部に比べて水量が多い、落差も大きい
何匹かのアマゴを追加して連瀑帯の滝下へ
直ぐにアタリがあり、本日最大のアマゴが上がってきた。
2001年度最終のアマゴ7寸強
滝下の小渕であめごさんが
今年の釣りしめくっくてくれた。
この笑顔は、なかなかできないなぁ
連瀑帯、滝下の小渕
数年前、滝壷は左側にあり
もう少し大きかったが
少し上の土砂崩れで渓相が変わってしまった。
釣果10匹(キープ無) 最大21.0cm
あめごさん 20匹
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