特別会員カッキャン来たる 加茂川支流

渓流釣り遡行記2001
渓流釣り遡行記2001  2001/2/17
  東予水系(加茂川)  
カッキャン来たる

2週間前、四国渓師会特別会員のカッキヤンから悲痛なメールが届いた。

「渓流ウイルスに感染している私を助けてください。」

確か、先週まで私がかかったウイルスと同じ奴に違いない。私の場合、早めに適切な処置を行ったので今では完全に完治したのだが・・・・・・・メールから察するに相当重症らしい。

主治医が私、オペ担当が淳師匠、回復祝い資材調達担当がたかさんと会三役そろい組みで四国渓師会始まって以来の(・・・・・発足して1月足らず)空前絶後、壮大なプロジェクトを立ち上げた。(・・・・・だいぶ大げさ)  (^_^メ)
 

カッキヤンから次々に送られてくるメール、北陸の源流を川泊まり釣行しているらしい

「この人、ただ者じゃないな」と私

「奈良から四国にワザワザ来るんだからただ者じゃないに決まっているでしょ」淳師匠

かってな憶測が飛び交う

「病院をどこにしようか。」

「ちんけな病院じゃ困るしね」
 

「西条市立加茂川病院はどう?」   「OK、決まり、きまり」

前日、2~3時間大雪が降った。家に帰ってみると10cm位の積雪、不安に思いながら短い眠りについた。2時前に起床、表に出てみると、雪がガチンガチンに凍っている。「道に出られるかなぁ」と思っているとカッキヤンからの電話がはいる。「もうすぐ瀬戸大橋をわたります。」覚悟を決めてゆっくりと車を進める。道まで出れば大丈夫と思っていたが道もアイスバーン状態が琴平まで続いた。

待ち合わせ場所の善通寺インター出口でカッキヤンと初対面

熱い抱擁こそなかったが、がっちりと握手した。

「はじめまして、よろしく」 「こちらこそよろしく」
カッキヤンの提案でいきなり釣りじゃお互いのコミュニケーションがはかれないから、現地まで同じ車で行くことに、淳師匠の家にカッキヤンの車を置き3人を乗せた救急車は一路、加茂川病院に向かった。

H谷に入渓、ここは大岩が点在し
大淵もありきれいな渓だ。
尺ものの実績もある

手術開始

陽が明けてきたので仕度にかかる。カッキヤンの装備は我々のそれより源流仕様で決まっている。やはりただ者ではない。相当できそうだ。 淳師匠と私が見守る中、カッキヤンの一投目、いきなり仕掛けを木にかけた。(^o^) 笑っちゃいけない、相当重症らしい。

2時間ほど釣りあがったが、3人とも全く当たりがない。解禁から3週間目、釣り荒れているのか?昨日降った雪が溶け始め水温が下がっているのか目印がピクリともしない。このままの状況じゃカッキヤンの症状が重くなるばかりなので渓変わりをする事にした。

渓変わりに選んだのは、「K谷」ここなら何とかなるだろうと淳師匠が選択、私は初めての渓だ。きつい林道を一気に30分登り渓底に急降下、渓は細いがいい雰囲気を持った渓だ。

一投目、2投目あたりがない。ここも水温低下の影響があるのか?3投目は、3mの滝下へピクピクっと懐かしい感触、軽くあわせると6寸のきれいなアマゴが飛び出してきた。「ヤッター、ボーズ脱出、よかった。よかった。」 いけない、いけない今日はカッキヤンに釣ってもらわなければ何にもならない。

K谷最初の一尾
一週間ぶりの懐かしい感触に声をあげてしまった。
石の色に似せた保護色なのか
薄緑の背中、パーマークが美しい。

その後、私は古いエンテ帯で7寸を追加、左横の滝下で遅めの昼食
カッキヤンは、ガスバーナを取り出し、ラーメンを作り始めた。カップ麺ではなく、インスタントラーメンなのがこの人の凄いとこ、やはりただ者ではないな御主。と、思いきやその横で淳師匠もカップラーメンを作り始めた。「御主もできるな」

淳師匠が「味噌汁あるんだけど。いる?」

「ラッキー」

「実は、去年からリュックに入っていて、おまけに穴があいているんだけどかまわない?」

「へぇーーーーー」

そんなもん会長様に食わせるんかい!!しかし、この雪の積もった中ですする味噌汁は最高だったことは確か。でも、何も言わなかったけど味噌汁にしては、すっぱいような?????今なんともないから、もう、大丈夫何でしょう。

 

 

昼食が終わってからカッキヤンから提案、「だいぶ良くなりました、雪も深くなってきたことだしやめてもかまいませんよ」・・・・このとき、まだ、カッキヤンはノーフィッシュ

手術失敗?
安静にしていれば直る、そんな甘いもんじゃないだろうに、この病気は・・・・安静にしていればいるほどひどくなる。

何よりも、このままじゃ、回復祝いが開けない。

「まだ時間がありますから、カッキヤンが釣れるまでやりませんか。我々はサポートにまわりますから」っとさりげなく淳師匠

さすが我師匠 感動もんですなぁこれは、

カッキヤンもその気になって、それから、何淵目かで、カッキヤンの目印がピクピクっと動く、喰いが浅いから少し送り込みあわせる。竿に快い感触が伝わり、7寸のアマゴが宙に舞う。

その瞬間にサポータ二人から「やったー」「ヤッター」と歓声があがる。待ちに待った瞬間、カッキヤンが病魔を克服した瞬間であった。その後、カッキヤンは6寸のアマゴを追加して手術は無事終了、加茂川病院を後にして、回復祝い会場に向かった。

回復祝いには、釣行組3人とたかさん、紀伊ちゃんが加わり、我々四国の蛙が知り得ない北陸釣行の話とか、最新装備の話等で盛り上り0時近くまで、飲めや騒げの大宴会、大いなる会の親睦を図ることができました。

あんたも好きね チョットだけよ

翌日、折角だからもう一釣り、私も近くの気になっていた渓があったため2、3時間コースを設定 前日飲み過ぎた関係で、9時半と遅めの出発となった。

K谷は、前回来た時より水量が多く期待が高かったが、ハヤの猛攻にあった。「釣れないより釣れたほうがしいですね」とカッキヤン、この人もやはり、渓を楽しむ術を知っている。それでも、4~5寸程度のアマゴがお互いに1尾ずつ釣れた。私としては、この渓でアマゴが再度確認できたことが嬉しかった。

楽しかった二日が終わりカッキヤンともお別れとなった。

ちょっと 待った。
四国の釣りばかりに気を取られていて、讃岐のことをすっかり忘れていました。

奈良からワザワザ讃岐まで来てもらったのだから、讃岐うどんを食べてもらわにゃ、讃岐人全てを敵にまわす事になってしまう。何処にしようかと迷ったが、めずらしいところで、小懸屋の「元祖しょうゆうどん」にしました。しょうゆうどん大を食べる前に釜揚げうどんを食べるなんぞぉ、やはり、この人は、ただ者ではない。

K谷、しばらくはザラ瀬ととなっている。
今日は水量が多くポイントもハッキリしている。
ハヤの猛攻が始まった。

K谷最大のポイント
しかし、ここにはハヤしかいなかった
(ここで納竿)
再び、K谷でアマゴを確認できたのは嬉しかった。

当日データ
  加茂川
   釣果2匹 最大21cm 
   カッキヤン(2匹) 副会長(ないしょ)
  K谷(2月18日)
   釣果1匹 最大14cmカッキヤン(1匹)
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渓流釣り遡行記2001
渓流釣り遡行記2001一覧  この渓は、吉野川水系祖谷川支流の最源流部の魚止めの滝です。標高は1250mで山頂までには高度で400m近くあります。何故、源流を目指すようになったのだろうか。わざわざポンコツの足に鞭打って、魚止めにこだわる理由...

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