四万十川水系 439道中記
釣果は尺前後が3匹と充分に楽しむことができたけれど、釣り残した100mの廊下帯が気になってしかたなかった。
さて、GW入り口とはいえ早朝から廊下帯で泳ぐことになるのが嫌なので午前中は上流部の瀬で遊び、川虫も充分採取したうえで再挑戦する計画だ。入渓点の川相、朝の冷気が清々しい
向こう岸から走ってくるのが写っていた
ウサギには感謝されたが、キツネには恨みをもたれてしまった、キツネは執念深いと言うが後の釣りとウサギに危険がなければ良いのだけれど。
さすが四万十川、橋をキツネが渡ってくるとは、豊かな自然がまだまだ此処には残っているのだと感心してしまった。
[廊下へ]
前回は時間的制約があり、下り口を入念に探していなかった、今日はカドやんの実家で泊めてもらうことになっているし「轟を釣って6時ぐらいには行く」と言ってあるので時間的には十分な余裕がある、廊下からどうやっても脱出できなかったら泳いで下ればあのお助けロープが下がっている。じっくりと降り口をさがしてやる・・・。
じっくりと降り口をさがしていると、どうやら一箇所だけ降りれそうな岩溝があるように感じた、他は50mほどの捨てロープがいるだろう、持参ロープは20m1本なのでとても足りない。
ましてや50mのロープ下降なんてそれはもう釣りの世界じゃない、わたぐじは釣師なのでそんな危険なことをあえてする気はない。
一部の望をかけて岩溝を下降することにする、もし降りることができたら廊下帯最初の長渕の上側である。
「さあてやるかー」、流れ込みから底を取りながら流して行くと沈み石へ引っ掛かったり、表面から沈めていくとそのまま上滑りで餌が思った中層を流れなかったが、何回かやっているうちに旨く棚がとれたのか「コン コン」としたアタリがあった、ゆっくり竿を煽るとヒットしている、水流を受けて手ごたえ十分右に左に走り回りながらも魚体が表面に浮いた、8寸ぐらいのアメゴに見える、玉網で取込んで検寸すると8寸。
さてこのポイントは終わり、仕掛けを巻き取り水際のヘツリ、意外と足場とホールドがあり膝までの立ち込みで上流のポイントへ出ることができた。
二つ目のポイントは長渕の流れ出しで底が丸見えであったが、餌を流すと何所からともなく現れて餌に喰らいついた、8寸だったのでゴボウ抜きにした。
またまた仕掛けを巻き取り次ぎのポイントへ、30mぐらいのトロ場ではアタリがなかった。
次ぎのポイントへはヘツリが効かず大岩を大きく乗り越えてのアプローチだった、渕は深くて何メートルあるか分からない。
流芯の下を探っていると8寸8寸と釣れた後、小さなハヤ(オイカワ)が食いついたのでそのままムーチングしてみたが大物は追ってこなかった。
結局尺物の顔を拝むことができなかったが、条件が整えば充分可能性があるだろう、また次ぎのチャンスまで楽しみは取って置くことにしよう。
車道に上がると丁度カドやんがやってきて次ぎのポイントを何所にするか相談したが、明日もあることだし今日は早めに帰ってビールでも飲もうと相談がまとまった。[カドやんの実家]
津賀ダム湖にはヘラ釣り師が船を浮かべている、遠く関西方面からの釣り客もあるようで、隠れた静かな穴場として有名なのかもしれない、そういえば昨年も船が浮いていたような気がする。
少し早目に着いたので晩飯の準備のお手伝い、氷や肉を地元の旅館へ取りに行ったり、本流アメゴを刺身に切ったり、串約にしたりしていると、カドやんの父上が畑から立派なウドを採ってきた、わたぐじはウドに目が無いので内心メチャクチャ嬉しかった。
やがて日が暮れて晩飯謙宴会が始まった、参加者はカドやん、カドやんの奥さん、子供4人、父上、母上、釣友H氏、439の総勢10名で始まり途中から近所の子供が加わって賑やかに盛り上がっていった。
鰹のタタキ、ウドの酢味噌あえ、筍をマヨネーズと酒盗であえたもの、豚肉の味噌漬ステーキ、アメゴの刺身と塩焼きなどとても美味かった、特にウド酢味噌あえの3分ノ2は、わたぐじが頂いたような気がする。
「夜から明日にかけて冷え込むからそのつもりで」との教えにしたがったはずだが、寝相が悪いので少しだけ寝冷え状態で目覚める。
朝飯をご馳走になった上にウドのお土産をもらってウハウハ気分で大野見へ出発、今年も大変お世話になりありがとうございました。
四万十川水系
吉野川水系 439道中記
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