渓流釣り遡行記2021
吉野川水系 2021/5/3 晴れ
吉野川水系 2021/5/3 晴れ
車止めの温度は1℃だった。
標高の稜線には白いものが連なり寒さを強調していた。水漏れ防水ソックスの遡行に不安を感じたがウェーダーは先日車から降ろしたばかりなので「これでやるしかない!」
5時過ぎには辺りが明るくなり歩きはじめるのは可能だったけど陽が出るまで・・・・更に下る尾根に陽が当たるまでと出発を先延ばししていたら6時前になってしまった。
写真を撮りながら尾根道を下っていたら後ろから声を掛けられた。
トレッキングポール姿だったので「登山ですか?」と聞けば「釣り」だという答えが返ってきた。
「あらら・・・・」
先着順を理解している方だったので揉めることなく谷割り成立、支流を先に釣り上流を詰める予定にしていたがこの状況で支流も釣りたいと云う厚かましさは持ち合わせていない。
いつもは人に会うことがない源流釣りだが流石に『黄金週間』家を出るのを1時間早めたのは大正解だった。
1日前の雨が利いていい流れになっていた。この分だと梅雨が始まるまでに渇水の心配はなさそうだ。
有名筋でなかなか釣れない区間、1投目からアマゴの心地いい魚信・・・・今日は釣れそうな予感する。
渓まで日差しが届いた。
水に浸かれば足先が冷たいがどんどん気温が上がり乾くなら何ら問題はない。
アマゴの主体は6~7寸
チョットいい引きをしたのでメジャーを当ててみたら8寸に少し足りなかった。
それでも太った魚体は水温が上がりアマゴの活性が上がってきた証拠である。
支流を釣らなくなったので遡行距離の物足りなさは否めない。
早めに切り上げると云う選択肢はあるが、折角この素晴らしい最源流の風景の中にいるのだから写真を撮りまくる・・・・
時間に切羽詰まった釣りは達成感をもたらすが体力と脚力が落ちたお年頃・・・・・
釣り半分・渓遊び半分がこれから目指す方向じゃないかと思っている。
漸く8寸が出た。
この面構えとフォルム、源流アマゴはカッコイイ!!
魚止が上がっていたのをいいことに結構上流まで足を踏み入れた。
もうアマゴは居ない。
平水時に水が途切れる場所もあるがこうして水量が増えればアマゴが行き来するのを妨げる障害はない。
何処で見切りを付けるのかをいつも迷ってしまう。
昼からの釣行に備え渓飯にした。
目に鮮やかな原生林の若葉が気持ち良くて飯を食うには最高の場所だった。
通過できる場所はここしかない。
流れ落ちる水量が多く手を置く場所に躊躇する。足だけじゃ踏ん張りきれないので水の中のクラックを掴んだら袖口から侵入してくる水の冷たさに悲鳴を上げた。
2、3年前から復活の兆しを見せていた右又だったが全然釣れない。
また、大水が出て流されたのか?
仕掛けを沈めたら餌の周りをウロウロしているだけで喰おうとせず白泡の中に消えていった。
これは最近誰かにいぢめられたに違いない。
ザレ場に鹿の足跡
人が付けた道を鹿が通っているのか?鹿の踏み跡を人が通っているのか?シッカリと踏みしめられているので急斜面であっても意外と丈夫で崩れない。
ピョンピョン走り抜ける芸当はできないが有り難く利用させて貰っている。
我慢の釣りが続いた。
何でもない溜まりから6寸、次の浅瀬で7寸、上の写真の深みから8寸が連続して釣れた。
源流釣りは前に来た釣り人の納竿ラインを越えることに喜びを覚えるのが堪らないのは俺だけか?
そして9寸
どうだい!! カッコイイだろう。
どうだい!! カッコイイだろう。
我慢して続けていれば『きっと良いことがある・・・・』スポ根ドラマのような展開にビックリした。
残念なのは魚止までどればも残されていないことだけだ。
苔をベースに咲いていた小さな白い花の群生
写真を撮せて貰った手前、踏みつけることができず足の置き場に困ってしまった。
帰り道は楽勝の筈だったが途中で横切る谷筋の下り方を間違えてデンジャラスな展開になり思いの外時間が掛かってしまった。
それにしてもこの深い原生林の森は素晴らしい。
遡行データ
2021/5/3 晴れ
遡行距離:5.2km 標高差:200m 吉野川水系
釣果:32尾 最長寸:28.0cm キープなし
2021/5/3 晴れ
遡行距離:5.2km 標高差:200m 吉野川水系
釣果:32尾 最長寸:28.0cm キープなし
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