四国の渓流釣り
 
2010年度 渓流遡行記

2/6 東予水系
  祝愛媛解禁2010

2/13 吉野川水系
  祝愛媛解禁2
2/27 東予水系
  ホームグランド
3/6 吉野川水系
  『H069釣法』
3/13 吉野川水系
  ちょっとだけ桃源郷
3/27 東予水系
  源流は、まだまだか?

4/4 吉野川水系
  新規開拓 二渓

4/10 吉野川水系

4/17 吉野川水系
  過去の記憶が途切れた渓

4/25 東予水系
  標高差700m+100mの遡行 

4/29 仁淀川水系
  GWの釣り

5/3 東予水系
  きつ谷
5/16 吉野川水系
  様子見の渓
5/29 吉野川水系
  二叉支流
6/5 吉野川水系
  迷コンビ復活 春の釣り大会
8/13 那賀川水系
  納涼釣行
9/20 吉野川水系
  岩魚の渓

国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2010)
    きつ谷 釣査
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東予水系

2010/5/3 晴れ

   去年、タイムアウトのため源流部を諦めざる得なかった『きつ谷』のことが、ずーと気になっていた。納竿して、小谷を登り植林を彷徨い、やっとの思いで帰り道を確保した安堵感の中で見た美しいナメ滝と滝の中段と上段にある青い深淵が忘れられない。

 GWに入りKEIZOUさんから釣りの誘いが入った。彼も同じ思いだったらしく『きつ谷』行きは直ぐに決まった。さて、どんなルートで攻めるかだが、
@渓沿いの尾根ルートをトレースして平行林道に出るのが一番確実だ、ただ、道なき急斜面の尾根を500m登っていては途中でへばってしまって釣りにならない感じがする。
A去年、撤退に使った平行林道が標高1050m位にある。いつもの登山道と何処かで交わる筈・・・・交われば30分もあれば撤退した支流に出られるだろう。
BKEIZOUさんがネットで見つけたルート、谷の反対側から回り込んで谷の途中に出る赤テープ付きの道があるらしい。そういえば、去年の遡行途中で赤テープの林道が渓を渡っているのを覚えている。
心配なことがひとつある。去年撤退する前のゴルジェで魚信が止まっていた。最終のスーパー良淵でもアタリがなかった・・・・もしかしたら上流には魚が居ないかも知れない。はじめから『釣査』なんて諦めているんだけど、一応「釣り」の格好して、竿もって行くんだから魚の顔を見ないってのはちょっと淋しい気がするのでBの渓に出て釣りながら源流を目指すルートを盗ることにした。それに、どんなに厳しい遡行でも釣ってるときは少し休めるし・・・・

 赤テープの林道を登りはじめたが、小さな尾根を越えると植林の伐採がはじまっていた。そして赤テープの林道は倒された植林のなかに消えてしまった。
 「ありゃーー2年もまえの情報だからな」
 登山地図に載っている渓沿いの道も発見したが、こちらも何年か前の伐採で禿げ山・・・道に伐採した後の枯れ木が道を塞いでしまってかなり怪しいので止めた。
 こうなったら、いつもの登山道を600m登って標高1050m付近で平行道が交わるのをさがすしかないなぁ

 やっと、東西の平行林道に交わる。高度1200m・・・・・車止めから高低差800m3時間の道のりだった。その前に1時間アルバイトをしているし・・・・ヤレヤレで大休憩
 標高1050mの平行林道は交差しなかった。
 計算では150mほど登り過ぎているがどうしたもんかなぁ。
 とりあえず、渓の方角に向かって歩くしかないみたい。


 平行林道を歩き始めて直ぐ、30m上にブロックのノリ面が見えはじめた。
 「んっ・・・もしかして夢にまで見た天空林道か?
 渓を詰めれば、いずれ天空林道と交わる。これで帰り道は確保したことになるから一安心だ。


車止めを出発して6時間  漸く渓に立った

ナメ滝 中段の淵
KEIZOUさんが釣ったがアマゴは居なかった。


高巻きの時、なんか靴の中で足が滑るような感じがするので足下を見てみると、靴の側面がパックリと開いているじゃないか。「こんなところから裸足で帰るなんていやだー」
テープで靴をグルグル巻きにして応急処置をした。釣査はKEIZOUさんに任せてできるだけ靴に負担をかけないような歩き方で遡行に専念した。
「まだ、一淵しか釣ってないのに・・・・餌、一回だけ付けただけだぞ」


15m2段の滝
上段は2条になっている。中段に良淵が構えているが近づけない。

ここも反応なし。

どうだい???言うくらいの良淵
魚は見えない。虫が水面を飛んでいるのにライズがない
当然、アタリもない。・・・・・やはり、魚止めは過ぎてしまっているのか。


ネットでは30mこの谷最大の滝となっているが実際は20m強くらいか?
これだったら下流にあった2段滝の上段の滝の方が最大じゃないかと思うのだがどうかな?
ここも生体反応なし

 二叉、谷はここからしばらく緩くなる。
これにて『きつ谷』完結
もう、来ることはないだろう???


左支流ナメ状の渓谷になる。
ここから、緩い尾根を辿って天空林道にでる。


天空林道
荒れ果てたまま、遙か隣の谷まで続いている。
平成14年工事完成の礎があったが
人が手を加えなければ自然の圧倒的な力に飲み込まれてしまう。


 納竿から3時間半掛けて渓の出合いまで戻ってきた。
 KEIZOUさんが貸してくれたホームセンターピンソールのおかげで応急措置の靴も何とかもってくれた。
 流れを覗き込むと小さな魚影があった。
 本日2回目の餌を付けて目の前に落とすと有り難いことにパクリと食らいついた。
 ・・・・・ホーズ脱出!!!
 『なんだ、簡単に釣れるじゃないか』
 シンドイ思いをして最源流まで行かなくってもね。


釣果:1匹 最大17cm キープなし