四国の渓流釣り
 
2010年度 渓流遡行記

2/6 東予水系
  祝愛媛解禁2010

2/13 吉野川水系
  祝愛媛解禁2
2/27 東予水系
  ホームグランド
3/6 吉野川水系
  『H069釣法』
3/13 吉野川水系
  ちょっとだけ桃源郷
3/27 東予水系
  源流は、まだまだか?

4/4 吉野川水系
  新規開拓 二渓

4/10 吉野川水系

4/17 吉野川水系
  過去の記憶が途切れた渓

4/25 東予水系
  標高差700m+100mの遡行 

4/29 仁淀川水系
  GWの釣り

5/3 東予水系
  きつ谷
5/16 吉野川水系
  様子見の渓
5/29 吉野川水系
  二叉支流
6/5 吉野川水系
  迷コンビ復活 春の釣り大会
8/13 那賀川水系
  納涼釣行
9/20 吉野川水系
  岩魚の渓

国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2010)
    ちょっとだけ桃源郷
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吉野川水系(嶺北) 新規開拓

2010/3/13 小雨

 今週は真冬に舞い戻ったような天気で寒かった。通勤で見える愛媛の山々は白い雪がなかなか無くなってくれない。高速の路側には、まだ雪が残っている。週末は黒滝小屋の小屋開きにお呼ばれしている。何処かの渓を釣って宴会時間に間に合うように黒滝小屋へ行けばいいが、この分だと上流は雪で無理かなぁと思っていた。
 KEIZOUさんとの待ち合わせ時間は7時・・・・上記の理由であまり気合いが入っていない。
 猪原トンネルを抜けて徳島に入ると雪がない??? ありゃっしくじったか???

 この渓はどうかな?・・・・解禁から、沢山人がはいっているんじゃない
 あの渓はどう?・・・・・・・先週Aさんが釣りに入ったといっていたよ
 じゃこっちの渓は?・・・・前に入ったけど、全然おらんかったなぁ
 地図とにらめっこしながら真剣に渓を品定めするのだけど、この時間からだと何処も中途半端になりそうだ

 「この渓行ったことある?」
 「いや、あんまり考えたことはないなぁ」
 「連瀑帯を越えたら、なんとか源流に届きそうやでぇ」
 「新規開拓、やってみますか」

 R32からややこしい進入道を入って、細い折り返し道を登っていく。もっとややこしいのは集落に続く進入道が本筋の道より太く立派で何度も間違えては引き返しながら漸く渓を跨ぐ橋に着いた。もう一度来たとしても、同じように間違うだろう。橋は連瀑帯の途中にあって、橋からみた連瀑帯は地図から想像するよりずっと傾斜があり正面突破は難しそうだが連瀑帯の横に水路があり、その点検道がちゃんと付いていた。

 KEIZOUさんは、今日が今年の初釣行である。
御神酒を流して安全祈願から釣りがはじまった。 

漸く6寸(18cm)
下の写真の白泡が切れた辺りからアタリが出た。


もうすぐ連瀑帯は終わる 
いい渓相の渓だ
アタリがあるのに針掛かりしない状態が続く


今年の初モツゴ(5寸)・・・デカイ
モゾモゾして合わせを入れても合わなかったのは、ヤッパリこいつだったのか

 1時間ほど釣り上がっただろうか? 渓が緩くなってきた。
 ふと、横を見ると軽トラが2台止まっているではないか。入渓する前、民家横に止まっていた軽トラのような気がする。連瀑帯を釣っている間に先を越されたか???よく見ると5、6人の人影・・・・みんな おそろいのオレンジのベストを羽織っている。猟師が仕留めたイノシシを軽トラに積み上げようとしているらしい・・・・釣り人じゃなかったのでまずは一安心
 獲物を見せてやるからここまで上がってこいと言うような合図をしている。
 車道まで上がるとでっかいイノシシや!猟師の話によると100kgくらいあるそうだ
 猟師の一人が
 「釣れたんかい?」
 「滝の下から3匹・・・・・」
 「わしが、この前に釣ったから、むりやでぇ」
 「えっーこの前って何時のことですか」
 「雪が降る前やから3日前かなぁ こまいけど、200匹くらいおったかなぁ」
 「わっー200匹も・・・どこまで釣ったんですか?」
 「ここから2時間くらいやなぁ、二叉でやめた・・・・」
 「まだ時間があるから、もうちょっと釣ってみますわ」

 猟師と別れた。
 30分釣ってもダメだったら、釣りをやめて黒滝小屋に向かい高知時間で宴会をスタートするってことで釣りはじめたが、ポツリポツリと6寸、7寸クラスが釣れはじめるではないか・・・・・

渓相はますます良くなってきた


7寸(22cm)
Hさんから教えてもらった。典型的な卵放流アマゴ


8寸前(23cm)
猟師のおじさんが「2年前はムチャクチャ魚がおった」と言っていたが
卵放流の渓なのだろうか?


1つ目の二叉を越えると魚が泳ぐ姿が見えるようになって一淵一匹は必ず釣れるようになってきた。
猟師のおじさんは二叉までしか釣ってないのは本当のようだ。


 アマゴ8寸(25cm)背っぱりのアゴ曲がりの雄、メチャクチャカッコエエアマゴや


この淵で8寸と7寸が2匹
源流釣りらしい雰囲気なってきた。


10mの滝 意外と淵が小さい
6寸と7寸が釣れた。


 10mの滝を越えると渓は二叉に分かれる。高度がほぼ1000mを越えるのでチラホラと残雪が見えはじめる。KEIZOUさんが左支流を偵察に行ったが2、3匹魚が出たところで渓が散りはじめたようで右支流の俺を追ってきた。右支流は相変わらず魚が出るが渓が平坦になり魚が居着くような深みがなくなった。1mくらいの落ち込みに竿を出したが反応がない。そろそろ限界か?ということでここが魚止めの判断をして帰り支度をはじめた。ふと落ち込みの上を見るとナイロン袋が木に掛かっていた。何かの目印かなと思い落ち込み上に登ってみると50m先に3m程の滝が見えた。後ろ髪を引かれるような気がしてあきらめが悪い性格・・・・「ちょっと見てくるわ」と滝に向かって歩き始めた。


 滝の手前にたたみ1畳程の小淵があり7寸クラスが3匹泳いでいた。試しに毛針を入れてみると(帰り支度した場所に竿を忘れてきたので針が付いている竿は毛針仕様しかなかったのだ。はぁっはぁっ)毛針に一発で食らいついてきたまではよかったが痛恨のバラシ・・・・なにをやってんだかねぇ・・・・魚は何処かに消えてしまった。 3mの滝で気を取り直し餌釣り用の仕掛けに変えてから滝の落ち込みに餌を入れると今度も一発で喰ってきた。8寸(2 6cm)のアマゴだった。
10mの滝下から、明らかに魚の個体が変わってきた。俺はこっちの方が好きだけどねぇ


釣果:32匹 最大26cm キープ5