渓流釣り遡行記2006 2006/2/28 雨
439道中記
439道中記
高知解禁前夜祭【美味すぎた鍋】
黒滝小屋で高知解禁(四国全面解禁)を祝して囲炉裏宴会が土佐時間で始まった。土佐時間とは、宴会開始予定時間より早く飲み始め、終了予定時間より遅くまで飲んで、ルール無用のケジメのない飲み方を言う。
また、嶺北では最後まで飲み続ける吾人をナンテンといい「ろうせまたナンテンやりゆうがじゃろう、しょうまっことこまったもんじゃきに」とか「あのひとらナンテン組みじゃきによぅーに気を付けちょきよ、ひっぱり込まれたらいねんなるきのう」とか言っているのを聞いたことがあるが言われたことは無い・・・なんでナンテンと言うのか今情報を入手中なので説明はひかえらしてもらいます。
カモ鍋by彦七
明日の朝は4時起き→5時半モッチャンと川の入り口で合流→6時に車留→1台を林道の行けるところまで回す→7時入渓の予定なのだが、さてさてこの宴会が何時まで続くのかが大きな問題なのだ。
リュウホウさん調合の秘密の飴玉をしゃぶると、コテンと眠りにつけるのだが朝の目覚めがヒジョーによろしくない、体も重くて遡行にも影響がでるのでやはり酒にお縋りするのが一番だ、だ・か・ら・「飲むぞー」。
釣行前夜に色んな料理に手を出すと準備やら後片付けなどで時間を浪費してしまい、酒も進みすぎて解禁どころでなくなってしまう、簡単で美味く栄養が整って合理的なのはやはり鍋ですな、ということで今夜の献立は岡山の彦七さんのお手前でカモ鍋である、黄色い韮を入れるのが独特だ、彦七さんご自慢の味とあってすこぶるうまい、美味すぎる。
もし量が足らなかった場合の事を考えて内緒で米の飯を持ってきている、鍋の終着駅には米の飯が良く似合う(鯨鍋にはラーメンが最適)、これがあると暗く澱んできた鍋底がパッと明るくなって幸せな気分に浸れるのだ・・・いかん話が逸れた・・・。
雑炊の話に戻って・・・その他のツマミ等も囲炉裏の傍に散乱して見苦しい状況になったら拾い集めて鍋に投げ入れ具にすれば良い、味付けは味の狂いが少ないカレーが安心して見ていられる、集大成の味付けとしてはたぶんこれの右手にでるものはないだろう、最後の手段と言うのが適当かもしれない、勿論今夜もカレーのルー(岩鍋で余ったやつ)を隠し持ってきている。
今夜の囲炉裏メンバーは、40cmの解禁岩魚トリオ(彦七さん、リュウホウさん、R439)と、たまちゃん・・・「たまちゃんSC谷では朝遅れて後免ね、もう朝寝坊なんかしないから許してねm(__)m」。
当然、昨年解禁日に釣った岩魚の話題で盛り上がった、リュウホウさんのDVD撮影をわたぐじが変わって撮影中の出来事だった、問題の渕の手前でリュウホウさんが先を譲ったのだが、これが彦七さんにツキを呼び込んだ、取り込みの水際でラインが切れたその瞬間、リュウホウさんの白軍手がサット出てきて大岩魚を鷲掴み取ったのだ、
その一部始終をDVDに収めたわたぐじをも少しは誉めてほしいんだけど・・・チョット恥ずかしい場面もあったのだ、「慌てんでえいき!慌てなや!」と叫びながら岩につまずいてヨロケ、画像が乱れているのが一目瞭然、だって慌てるの普通やんかー。
小屋の外は雨になったDVDにおばちゃん袋を被せてその上をガムテープでぐるぐる巻きにして浸水対策に余念がないリュウホウさん
「今年も大物が釣れるでぇ」、
「ほがなもん釣ってみんとわかるかいやー、ビール飲みよっちゃー逃げていくぜ、かーのびんびはビールをすかんにかぁーらんきにねや」、
「ほんまかいな、こんなうまいもん嘘やろ」、
「わしゃー嘘はゆわん、アメゴに聞いたがじゃ、イダもジャコもハエもゴリもオコゼも異民族の岩魚も、みーーんなすかんにかぁーらんぜよ」、「なんでやろ?」、
「生まれる前から死ぬまでひやーい水の中におるがぜよ、自分じゃったらどうするぜよ?そんな生活環境のなかでビンビンに冷えたビール飲むかよ?わしゃよう飲まんけんどねや」、
「ホンだら熱燗やったらどないするやろなー、先に風呂へ入ってもろたらどうじゃろ?」、・・・
「もうえいっ!」。・・・かなり酔いが回って方言だらけになってしまって解りづらい。
「ちーと鍋のてごをしてくれませんか?」、
「なんやこの鍋、なんかやんどるで」、
「なん言うてるんじゃろうか、凄く美味しいじゃ」、
「ぴっと塩がたらんぜよ塩がー、カレー入れるかよ?」、
「カレーはちーと味が狂うのじゃーねーじゃろうか?」
酔いも廻りPrettyな方言がバチバチ飛び出してきた。
渓流釣り遡行記2006 2006/3/1 雨
高知の谷 439道中記
高知の谷 439道中記
なにやらわけのわからん話題と方言だが笑いは共通、大いに盛り上がりった・・・何時に寝たのか覚えてないがいたって正常に目覚めることができた、よかったよかった起きれてなにより、「さあーてホンだら行きますか」。
ところで今何時?なんか外が明るいような???・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
な・何に——————————————ッ!!は ち じ—————————-ッ
モッチャンとの待ち合わせ場所へ行ったのが9時30分、まさか待っていてくれるはずもなく、どこかの谷へ入ってくれたら助かるんだけどな・・・今年二度目の大失敗である・・・トホホ(TT)、モッチャンごめんねm(__)m」。
大失敗の反省の念に囚われながらも車は目的の谷へ向かっている、ここで釣をやめたら笑われると先を急いだのだが、現地へ行くとなんと先客の車が停まっているではないか。
しかたなく、彦七さんには別の支流へ入ってもらい、この天候では先客が届かない源流域へ少しだけ入ることにした。
11:00入渓、1時間の釣りだったが9寸バンバンだった、手が凍えて餌が刺しにくくなってきたところで魚止め、魚止めは下がっていなかった、やっぱりこの渓はいいなーー。
歩くと2時間かかる林道を下っていくと先客の車はまだ停まっていた、この霙混じりの氷雨の中でずいぶん頑張ってるなと思いながら本流を下った。
朝あったリュウホウ∩たまちゃんコンビの車は既になかった、彦七さんと小屋に引き上げて後片付けを手伝ってもらい、IC近くのさかなやで別れた、
「またの今度は、慌てずユッタリと釣りたいものですな・・・」、
「おっしゃるとおりにいたしますm(__)m」。
渓流釣り遡行記2006
渓流釣り遡行記2006一覧 高知東部水系の源流です。穏やかな渓相に突然ゴルジェが現れました。右に巻くのか、左に巻くのか、帰り道は大丈夫か?経験を紐解き、五感を研ぎ澄まして遡行を続けると新たな感動が生まれる。さて 今年は、どんな感動が待って...
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