四万十川水系本流 439道中記
朝七時にカドやんの声で目覚める、玄関の向こう10m下にはアメゴの棲む谷が流れ、対岸には鹿が遊ぶことがある田んぼと栗山が広がり、鳥の声が小さくこだましている、まさに桃源郷の朝を迎えたのだ。
昨日は四万十川源流でで会長と車中泊(一人一台で)だった、酒を煽って眠りに付き、朝は小鳥の囀りで目覚めるという贅沢な就寝計画だった が、丑三つ時から鵺(ヌエ)が鳴きだした。
岩魚 30.5cm
四万十川源流は岩魚のパラダイスだった。
いつ頃から岩魚が棲むようになったのだろう、見慣れない魚体に困惑してしまう。
四万十川源流からカドやんの実家へ向かう途中にある桜今から温泉に浸かって疲れた体を癒し、・・・飲むぞー。
「ヒ イーッ、ヒ イーッ」と30秒ぐらいのインターバルを置いて鳴く、笛を吹くような声を渓谷にコダマさすので眠りに付けず、フラフラの源流釣行だった、そのため昨夜は大変眠たく早めの就寝となった。
鵺とは仮想の動物(妖怪)のことらしい、その鳴き声がトラツグミの鳴き声に似ていることからトラツグミを鵺と呼んでいるのだそうな、肉は脂があって大変美味い。
今日は本流師カドやんのガイドで梼原川の本流ポイントを釣る計画だ。
朝の挨拶の後カドやんの母上様に朝食をご馳走になった、これが大変美味くて記憶に残っているのでちょっと書いてみようかな。
- 缶ビール350mml・・・・・おっさん(渓師会の)曰く、「びーるはあさのむのがいちばんうまい!」
- ご飯と味噌汁・・・・・自家製なのだろうか?大変美味しかった。
- 塩鮭の焼き物・・・・・一瞬塩サツキか?と思ったが鮭だった(^^
- ミョウガの梅酢漬け・・・・・さっぱりとして二日酔いの胃袋がスッキリする
- 山葵漬け・・・・・二日酔いの頭がスッキリする
- 菜の漬物・・・・・歯ごたえといい、味といいすこぶる美味かった。
- 目玉焼き・・・・・私好みのハンジュクで熱々のご飯にのせてうんまーい。
払川とダム湖との出合
一宿二飯に麦酒とお酒付き、大変お世話になりました
帰り際、なんとお土産に大正のシイタケまで頂きウハウハ気分で釣り場にでかけていった。ホントにありがとうございました。
車留めの鉄塔下に行くと、爺さんが杖をついて畑をしていたので声をかけて、しばらく釣りの話で盛り上がってしまった。
まあ、のーんびりいこうぜおれたちはあせってみたってなんになる・・・♪♪
○土佐弁と△幡多弁(爺さん)と*解説
○「おじやん、この下で釣れるくしっちゅうろうか?いっつもこんまい谷で釣りゆうき、わからんがやきー」。
*お爺さん、ここの下の川原であまごの釣れるポイント知ってますか?私はいつも小さな渓流であまごを釣っているので、ポイントを掴むことができないんですよ、知っていたら教えていただけないでしょうか?。
△「しっちょうしっちょう、落ち込みが流れこみようけんわかるろう」
*知っていますとも、瀬が落ち込んでいるので発見できると思いますよ。
○「ほんならいってくるき」
*ありがとうございました、それでは釣りに行ってきます。
広い川原で餌の川虫の状況を見る会長とカドやん今年はクロカワ虫の数が極端に少ないそうだ。
本流のポイントで竿を振る会長
降り立った川原の幅は100mぐらいか?
四万十川でも上流部なのだがとにかく「広い」の一言。
これといった魚信も無く、納竿となった。
帰り道の国道439号線で会長のSGが遅れたので暫らくまっていると、追いついてきてパッシングをするではないか。
何事か?とSGに近づくと、いきなり「大変な事になったで!」と神妙な顔をしている、少し顔が青ざめているように見えるのは気のせいか?これは何か事故でもあったかな?、どこかの谷で怪我人が出たとか、テロが勃発したとか、とにかくいけない事が起こったようだ。
「どうしたんで」と聞くと、「ほんま大変な事になったで、どうする?」、どうする?と聞かれても何がどうなったのかわからないので答えようもないが、まだ時間はあるので四国中なら何所でも捜索に行けるけどと、頭のなかはもう捜索体勢に移行していた。
「どうしたんで?」とおそるおそる聞くと、「さねちゃんがな・・・」、なんでココで間を置くの・・・。
「さねちゃんがどうしたの?」、「さねちゃんがまた尺を釣ったって今連絡が入ったところなんよ」。
「なんやー(良かった)またじゃくかいな、驚かさないでよ! っとにもう(怒)、ところで何センチ?」。
「33cmで439さんと同寸で今のところ1位やな、同寸なら譲ってやってね」、「チャンと写真登録できてからの話にしましょう(笑)」。
釣果:会長、R439合わせてマルカメ(まるボーズ)
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