吉野川水系(銅山川)SC谷
隣の渓にある車留 AM6:50今日も快調に回るDVC
雪は無し(^^♪
秘渓で大物が釣れるとあっては断る理由が無い、渓は短く3時間ぐらいの釣りらしいがそれでもOKということでいざ出発。
車留めは隣の渓にある集落だった、ここから高低差200mを登って入渓する計画だが、全員が始めての山道なので森の中が明るくなるまで少しの間仮眠を取った。
AM6:50車留めを出発、リュウホウさんの右手で恐るべきDVCが今日も快調に回っている。
仙人さんの教え通り棚田の間にある椿の木を目印に森の道へと入って行った、いきなり十字路になっていたが、登山者用の赤テープがあったので迷わず上の道を選択した。
SC谷の大滝を上から撮影
高さは30mを越えていそうだ
やがて、植林帯から天然林に変わり渓音が右下から微かに聞こえて来るようになった、目的のSC谷の大滝が眼下に見え南東方向の視界が大きく広がった、高度計は820mを示し、ここからは横道となった。
歩き始めて1時間弱で入渓点に到着、天然林の中を小さな渓が流れている、南斜面のためか雪の状態はそれほど深刻でない、水量は少ないが雪解けで少し水位が上がっているようだ。
大滝の直前まで下降して、小渕に餌を沈めたがアタリがなかった、撮影隊長はDVCで大滝を上から撮っている、次の渕で6寸がヒット、流れが細いのでもしかしたら魚が出ないかもしれないと思っていたが、これで一安心だ。
入渓点から上流を撮影
ゴーロ場が続いているが
本当に魚が出るのだろうか?心配だ。
以外にも順調にアメゴがヒットしてくる、良渕で9寸強が餌を回っているのが見えたが別の7寸がヒット、粘ったが9寸は姿を消した。
登ってきた登山道の延長と渓が交叉したところからはポイントが少なくなってアタリも遠のいた、根雪の表面が凍り付いているので慎重に遡行を続けた。
渓に傾斜が出てくると良渕が現れだし、山道が交叉した所に10畳渕があった、手前の沈み石の前に餌を沈めると大きな魚影が出てきて餌を咥えたようだったが、バラシてしまった、今度は落ち込みから流し込んでくると7寸がヒット、粘ってみたが大物はそれっきり出てこなかった。
良渕を狙うTさん
次の良渕でTさんが竿を出しているが、2人のギャラリーが上からウルサイのなんの、「もうチョッと手前からがいいんじゃない」、「いやいや一番深いところがえいぜ」、「もっと静かに餌を入れんかい」、「そりゃ沈めすぎ」とかウルサイ限りの中、やりました本日始めての8寸をゲットしました。
この時期にしては体格のよい綺麗なアメゴを手にして満面の笑みだ、よかったよかった釣れて本当に良かった(^^。
Tさんに仕掛けのトラブルがあったのか隊長と供に少し遅れているので、タバコに火を付け腰を落としてのんびりと休憩。
開けた渓は天然林に囲まれて静かに流れている、風も無く天気は上々、時折小鳥の囀りさえ聞こえてくる、新緑の渓を想像してみたりなんだか今日は余裕のある遡行が続く。
渓相からするともう少しで魚止めかもしれない、少ないポイントを分け合って釣ろう。
雪の状態
根雪の表面は凍っている
厚みは30cmあるが沈まずに歩ける
不意に抜け落ちるので注意。
二人が上がってきて次の渕に竿を出した、その上流を見ると5mぐらいの滝(斜漠)が細い流れを落としている、どうやら渕を持っていそうだ。
二人を巻いて慎重に近づくと、浅いが3畳ほどの渕があり大石が横たわって良い感じだ。
度か餌を沈めたが魚信が無い、「う うううーーーん、やっぱりもう限界なのか?」。
慎重に粘っていると流芯で僅かに穂先が撓んだ、間を置いて少し穂先を上げてみると「ヅヅヅ・・・」と餌を咥えているアタリがあった、まだハリ掛りしていなので少しラインを緩めてもう一度ゆっくり穂先を上げると「ツンツン・・・ツン」と穂先が動いた、もう一度緩めて間を置き反動を使って「ビシッ!!」と合わせる(6寸ぐらいだったらそのまま飛び出すぐらい強烈だったと思う)と、魚体が見えないまま4.5mの軟弱竿が大きく曲がった。
「大物や、大物や、はよう来てカメラ回してよー!」と叫んでも、隊長は慌てた様子も無く、Tさんにカメラを代わってもらい自主出演の最中だ。
水面が持ち上がり尺前後の魚体が見えた、エラ洗いを繰り返しながら少し動きが弱った。
「カメラが来るまで待ってよ」と、少しラインを緩めた時大石に引き込まれてしまった。
竿で反対方向に溜め込むが、なにせG社製の良く曲がる竿なのですごく大げさに見えるのだろう?、「まーた地球でも釣って遊んどるのやろ、根掛りとちゃうん?」と言いたげな顔で隊長が覗き込んだ時、大アメゴは再び水面に現れた、「おおーー!!デカイデカイ、カメラカメカメラララ、はよはよ、竿の曲がりも撮って!」と大騒ぎ。
ハリはバッチシ上顎に掛かっているらしく、大きく口を空けている。
無事にDVCに収まったので取り込み開始、玉網を持ってきてないので岸へごぼう抜きにしたが、とにかく良く曲がる竿なので少し高い岩の上から抜きあげた。
その間も撮影隊長の監督のもと、T助っ人カメラマンが撮影を続けていた、と思う。
検寸定規で測定すると30.7cm「ャャヤタヤタ ヤッターー」、「今年度初尺じゃー」、「すっごい綺麗ですねー、こんなでかいのいるんですねー!、写真撮っとこ」、まるで宝の山を掘り当てたかのように賑やかさだ。
デジカメで撮影してから池を掘り、その中に放して撮影会・・・しかしここで電池切れ、渕の画像を撮ることができずに残念。
DVCで撮影後、隊長の白軍手による秘密の儀式が厳かにとりおこなわれ、麦ジュースで乾杯。
「うんまーーーい!」お互いの検討を称え合い、しばしの間涙ぐむ源流撮影隊のメンバーだったのだ。
源流撮影隊メンバー
源流撮影隊長兼DVCカメラマン:リュウホウ幹事長
釣り人:Tさん(助っ人カメラマン)
釣り人:R439
主 役:SC渓の大アメゴ 30.7cm
釣果 3人で25匹 キープ0匹
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