吉野川水系(銅山川)K谷
愛媛解禁日の2月1日四国は大雪に見舞われ釣行を断念、再び冬眠生活に戻ったがどうしても1回は釣に行かないと心もたない。
2月1日解禁日AM4:00の庭
釣行先は雪を避けてCu川支流のN川本流がいいかなと決めていたが、リュウホウ組みもCu川へ入るらしいことが分かったので、釣行前夜に一応携帯を入れてみた。「リュウホウさんどこ入るんな?」、「ひろっさんとK谷に入ることにしちゅうけんど439さんも来んかよ、大物バンバン釣れるでー」、「その大物バンバンに弱いんですが、雪はかなり深いんじゃないの?」、「それは行ってみないと分かりません」などと曖昧な協議の結果、K谷源流部へ入る事に決まった。
しかし、標高が高いので雪と氷の状況が心配だ、車留の状況を見て谷替えもありという条件付きだ。
標高800m辺りにある小渕
水流が弱いので殆ど氷付いている
その夜、B虫の殻を全部剥がしたら6匹入っていた、殻の数に対する確立は20%といったところか。
前方に薄暗く見えるのがK川登山口、一昨年の夏県境の山から登山者が2泊3日で下山したというイワク付きの山道である。(その日、「えらくヘリが舞うなー?」と高知県側に入渓していたのが、リュウホウさん達)。
以外や以外、車留め周辺の雪は申し訳程度で谷替えの理由にならない、「良かったですねリュウホウさん、雪が少ないですよ、ほんと ホーンットに良かった」、「なにゆうとんや、雪がないと面白くないにきまっとるやんか」、「エェーーッ?魚釣るのに雪はいらんでしょ?」「やっかましい!、魚より雪なんじゃ、文句言わんとスパイク履かんかい!」なにやら訳のわからんこと言い出した、手元ではもう既に恐怖のデジタルビデオカメラが回っているのだった。
「・・・やっぱり不安的中、大変なことになったぞー」
「標高530mの車留から900mの入渓点まで標高差370m、時間にして1時間半登山して2つ目の大滝上に入渓する、全員承知したか?、見てみろもう既に車のキーは閉じ込めてやったぜ、はっはっはーーー ドアノブカチャカチャの暗号は秘密でゴー」
せっかく用意してきたN券を自分の車に忘れてきているし、もうどうにでもなれ状態。「這い這い行きます・・・です。」
K川登山道
入渓点の少し上の渓相
「暑いなー蒸し風呂やー」、そんなに暑くないけどなー、手は凍えているけどねー。
今日は、源流の滝上に入渓するため、1時間半かけてこの山道を登って行くのだ。
「もう30分以上経ってますよ・・・あと1時間もかかるんですかー?」、「いやいやここから1時間半」、「エェーーーッ いくら歩いても時間が減らないじゃない・・・」
リュウホウさんは張り切ってはしゃいでる、「今日は良い映像が撮れるぜー、最高のロケーションやなー、ワッハッハッハーーー」、「・・・最悪のコンディション(TT)」。
これ以上の遡行は危険
納竿点にある岩屋の下で
「なにのんどんや!!」
釣り始めたがほんまに雪だらけ、モゾモゾッとしたアタリで一気には飲み込まないが何とかハリに掛る、引きも弱く魚体はサビて痩せている。
渓は緩いものの踏む足場は雪か氷か水の中、流れの緩い渕には雪氷が張りつめている、まさかこれを割って釣る分けにもいかず、1時間も釣らないうちに納竿となってしまった。
下山開始
源流二又で踊りまくるひろっさん
この雪じゃこれもしかたない
わたぐじも半狂乱で撤退したのだ。
「はよ降りてコイヤー下流からまた釣り上がるデーー ヤッホーー」
???・・・なんで最初からそうしないんでしょうか???。積雪は岩の上で約40cm。気温-1℃。水温0.5℃で厳しい条件の中、喰いが渋いながらも本年度初アメゴを手にしました。
渓筋は天然林に囲まれている、雪解けを待って来れば静かな釣りができるとおもう、減水期間が長かったのが原因か?茶色の藻が生えており、B虫に絡み付くとアメゴは相手しなかった、斜度はわりと緩く流れが細いこの辺が限界なのか魚は極端に少ない。
一番の難所
「はよ渡れや!」 「おーーとっとっとと」
ん んんんーーん、落ちそう
「この橋大丈夫かいな?」 「早く渡ってよ」
橋の下100mぐらいに谷がある
「しゃない、ホフク前進じゃ」
「ちゃんと憑いてこいよ」
先輩についていきます
ええーー かっこわるいじゃん」
「這い這い わかりました・・・」
下流でひるめし
昨年に引き続き鍋を紛失した隊長、
あてにしてたカップ麺は食えなかった(泣)
ひろっさんが腰掛けているのは持参した折りたたみの椅子、「久しぶりの渓をゆっくりと満喫したい、特にひるめしはゆっくりといただきたい」という気持ちがヒシヒシと伝わってくる、やっとでけた安住の時間なのにねーひろっさん。「わしゃ先に釣りあがるで」と撮影隊長、仕方なく昼飯を噛み終わらないうちに続いていくエキストラ2名だったのだ。
「鍋が無くとも飯は美味い!」開き直って立食い
本日1番の良渕
8寸が出ればOK
25.5cm 本日最大 ♂
鰭が発達している
8寸の出場所
正面奥の浅いたるみから
餌をゆーーっくりと追ってきた
納竿の滝
1つ目の滝15m、ここで納竿
氷雪の世界、これでも楽しい源流釣り。
隊長が滝壺に釣上がった、一面に氷が張り詰めた僅かな隙間からアタリがあったが、ヒットしなかたそうだ・・・。 今回は極寒と言うこともあって、餌は仙人にもらったB虫を試してみた、水中で白く見えるので餌の位置と動きがよくわかる、魚が餌を回ると餌が見え隠れするので「来たなー」と分かる、一匹のB虫で最高5匹つれた、なかなか良い餌ですね。
b虫より耐久性がかなり良いです、エキスが出切ってカブラ(サビキ)状になっても食いつきました、これにはびっくりしました。
今日はほんとに寒かった、一昨年霙の中で撮影に失敗した渓で、無断で駆け込んだ猟師小屋の壁に書かれていた一節を思い出した。
雨ふらば魚追い 雪ふらば獣追う ああ我人生楽しからずや
さしずめ、今日の気分は
雨ふらば魚追い 雪がふっても魚追う ああ我人生間違いだらけ!!
同行者:
源流撮影隊長兼DVCカメラマン:リュウホウ幹事長
助っ人出演:ひろっさん
釣果: 3人で44匹 最大25.5cm
コメント