四国百名山 東宮山・天行山

四国の山歩き

「あの山は行ったらあかん」
飲み会の席で釣りの先輩からのアドバイスだった。その理由も聞いているが少しばかりリアル過ぎるのでここに書くのは止めておこうと思います。アドバイスに従い東宮山と距離を置いてきたのだが四国百名山の登攀記録を管理している一覧表でNo89八面山とNo91雲早山の間が空いているのが気になるようになってきた。四国百名山のコンプリートを目指すには放置することもできないので今年のオフトレ登り始めは東宮山を選んだ。

Google Earthによる遡行図

遡行データ
日時:2021/10/5/ 6:30~11:30
 標高差:360m
 遡行距離:7.0km 
Start
 川井登山口(730m) ⇒6:30
 大師堂 ⇒7:20
 天行山(925m) ⇒7:50
 東宮山(1090m) ⇒9:20
 東宮神社 ⇒9:45
 東宮神社分岐 ⇒10:30
 分岐 ⇒10:50
 川井登山口 ⇒11:30
Goal

遡行地図

国土地理院web地図

YouTube動画


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駐車場は木屋平から進んできた川井トンネルの直ぐ手前右にある。
立派な鳥居を潜り直進した山との境にある獣避け用の柵を開き天行山の登山道に入ります。

太師堂までの登山道は良く手入れされた杉の植林の中を通り参拝客が多いのか幅広で踏みしめられているが斜面の谷側は急なので間違って落ちたら下の方まで転がっていきそうだ。

杉木立の単調な植生が続くが希に松の大木が威厳ある姿を現す。

太師堂の手前にベンチがあり少し見通しが開けた場所がある。

太師堂
修験の山らしくお堂の裏は垂直に切り立った岩壁が控えている。
ここで長居をしてしまったが天行山の山頂は急斜面を高低差50m登った先にある。

天行山 山頂(925m)
アカマツやヒノキに囲まれていて展望は悪い、石積みがあるので昔はこの上に祠があったのかも知れない。

両サイドは植林だが尾根筋には自然林が残されていた。
緑のトンネルを潜り結構な標高差を下る・・・・東宮山への稜線ルートには幾つもの小ピークあるがピークを避けたトラバース道が付いている。コルとコルの間を最小限の標高差で繋がれているのでアップダウンが少ない親切設計の歩きやすい登山道になっている。


密集した植林はなかなか明るくならない
あちらこちらから漏れてくる光があちらこちらに光芒ができて面白い。

稜線に車道が現れ軽トラが走り去ったには驚いた。
周囲が明るくなり空の青さが気持ちいい。

東宮山の登りがはじまる。
尾根直登なので結構シンドイ標高差150mの登りになる。

尾根道の横は急斜面になっているので植林が植えられなくてブナの大木が姿を見せ嬉しくなった。

東宮山 山頂(1090m)
紅葉には少し早い、やや黄色みが出てきたかな?と言った具合のブナに囲まれていた。

山頂には木屋平村と神山町がそれぞれの祠を祀られている。
段差で仕切られていたり、微妙に背を向けるような位置関係だったりして複雑な謂われがあるみたいです。


ブナの道を下って来るとここにも2つの神社があった。。
木屋平側の春宮神社(上)と神山側の東宮神社(下)、ネットで調べてみると元々神社は1つだったが1754年に木屋平と神山の間で流血事件があってから別々に祀られるようになったとかで穏やかではない。
霊的なものに対して鈍感な俺だが釣りの先輩の一件もあるので、東宮山には霊的な力がはたらく要素があるのかも知れない。手軽になってきた山歩きだが自然や神仏に対して畏怖の念を持ち接することが大事である。

神社を後にしてトラバース道に入れば今日一番の展望
剣山・一ノ森から続く四国山地の東側、レーダドームが見えるのが高城山だ

トラバース道から尾根道を戻り分岐から川井峠へ下る。
緩いアップダウン、10m下って5m登る感じでなかなか標高を下げてくれない。

歩きやすい登山道だったが倒木が連続して道を塞ぐ場所もあった。倒木を潜ったついでに腰を下ろし一休み、タイミング良く栗が落ちていたので秋の1枚

電波塔まで下ってきた。
指標通りに下れば良かったが舗装道を下ってしまった。・・・・途中で方向が違うのに気が付いたが直ぐ下を車が走る音が聞こえたのでそのまま下った。舗装道が車道と交わったのは川井トンネルの反対だった。そう長いトンネルでもないのでロスは小さかった。
 
昼までに帰ってきたのでもう一四国百名山を登ることにした。
  『四国百名山 旭ヶ丸・高鉾山本峰』 に続きます。


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