槍戸アルプス 大ブナの稜線

四国の山歩き
四国の山歩き
 2018/10/14 晴れ 
Google Earthによる遡行図
Start
 山の家(7:40)-.1645ピーク(8:10)-
 
 千手観音ブナ(8:40)-不入山(9:40)-
 
 久井谷山(10:50)-山の家(15:00)
End
2回目の通院、まだ血圧は下がりきっていない。
「少し運動した方がいいですよ」・・・・どのくらいの運動なのか?
「山、登ってもいいですか?」
「いいですよ」 ってあさり、3週間前はダメだって言うから最終釣行を諦めたのに・・・・ 血圧はこの前より幾分下がっているし、今日の検査であまり深刻じゃなかったってことか?
待てよ、山登りってどの程度のことを考えているのか?俺のはチョット。。。。

まぁ、お医者様が良いって云うのだから山で運動させて貰いましょう。とは云え、1ヶ月以上大して身体を動かしてない身の上としては徐々に慣らしていかないとね。

さて、何処へ行こうか? 『徳島林道ナビ』を見ていると台風の影響で先週は通行止めだった山の家に至る剣山スーパー林道が通れるようになっていた。槍戸アルプスなら標高差が少ない稜線歩きなので足慣らしに丁度良い標高が高いからタイミングが良ければブナの紅葉が見えるかも知れないと思った。

槍戸アルプスの登山口は剣山トンネルの左側にある。
確か次のコルまでトラバース道が付いている筈なのだが赤テープに誘われて手前のコルに向かい登りはじめた。
赤テープが途切れて「あそこがトラバース道だったのか?」と気付いたが下るのが面倒だったのでそのまま稜線に乗り.1446のピークを目指した。
行きなり大ブナが現れる。紅葉には1週間ぐらい早いけど大ブナが見られるのならそれだけで幸せになれるのだ。
『うーん まだ青いなぁ』
.1446のピークにはコブが特徴的のブナ
根元の大きさからすると太い幹は倒れ周囲の枝が上に伸びているようだ。形が変わっても大地に立つブナの生命力は凄い。
30分以上ロスしたと思うがこのブナに逢えたことでチャラになった。
ピークから次郎笈が間近に迫る、南側から見る次郎笈もカッコイイ
反対側には石立山
石立山を登り切って中東山に続く稜線もブナが凄かった。
色づいたブナも見られるが黄金に輝いていない。
やはり、あと1週間か・・・・
潜りブナ
変な形に折れ曲がり地に着いたところで幹が立ち上がっている。
千手観音ブナが見えてきた・・・・可なりデカイ
ブナの中でも幹から四方八方に小幹を広げた大ブナが大好きだ。

横方向に相当な重量を支えているだろう、力強い踏ん張りが伝わってくる。

いつものことながら、大ブナが次々に現れる歩くスピードがスローダウンしてしまう。

兎に角、槍戸アルプスの稜線はブナ・ブナ・ブナだ。
稜線が方向を変え次郎笈が真横に見えるようになってきた。
 稜線の樹木が疎らになり白骨林が目立つようになってきた。
若い登山者に逢う
「縦走?」って聞くと山の家から登り不入山から引き返して来たと云っていた。
山の家に車は無かったから.1645のピークを登っている間に先行したようだ。
スミマセン、カッコイイブナを潜る後ろ姿を撮影させて貰いました。
.1624の4等三角点『池の休憩所』を拾う。
『池の休憩所』となっているが池があるような雰囲気は無かった。
新九郎山に続く稜線のコルから大崩落が発生していた。
久井谷川の大量にある砂防エンテ群はこの土砂の流入を喰い止めるためだったのか。
苦労して植えた植林に文句を云う筋合いでは無いけど、なんでこんな急斜面の標高が高い場所に植林する必要があったのか?伐採で得られるコストの何万倍もの対策費用が掛かったに違いない。
渓や自然林を破壊してしまう植林は如何なものなんだろう。
杉花粉や大雨で大災害の引き金になることが多い植林は国の指針を決める時期に来ていると感じる。
不入山山頂(1653m)
鹿の食害だろうか?山頂付近の緩い稜線は樹木はなく荒れた草原になっていた。
左から次郎笈・剣山・一ノ森・槍戸山、四国の標高の高い山が額縁に入ったように収まっていた。
遠くには高城山と雲早山・・・・「山ばっかりや~」
下りはじめると白骨樹のオブジェが青空に映えていた。
嘗て稜線に樹木帯があった証拠、槍戸アルプスは鹿よけのネットを張っていないから、この先も食害は続くのだろうか?那賀川源流はいい渓が沢山残っているから、崩落が起きる前に早めの対策が望まれる。
更に下ると枯れ木に覆われて歩き難い
茎が空洞だから木じゃないなぁ・・・・枯れた花がイタドリに似ている。
鹿はイタドリを食べないのか???
高知の人が「旨い」と云っていたぞ。
北川峠
北川峠を少し登ると久井谷山山頂(1536m)
山頂には3等三角点『久井谷山』があった。山頂と云うより三角点がある場所って感じだろうか?
今日の目的地は権田山から縦走した折宇谷山までの縦走路をつなごうという魂胆
ピークを下った大ブナがある場所で膝裏に違和感を感じて足が止まった。
時間もあるしゆっくり歩けば問題ないだろうと思ったが最終釣行で感じた違和感に似ていた。あの時は明らかに歩き過ぎ・・・・膝裏の痛みが取れるのに2週間以上掛かった。
この先歩けなくなるのも辛いから自重した。
縦走路に中途半端な穴が空いた、取り返すとしたら勘場谷-山の家のブナ稜線大縦走かな?大久保山-平家平-六郎山の稜線も気になるし・・・・穴が空きっぱなしの可能性もある。
ピストンの帰り道、千手観音ブナの撮影に気を取られ下る尾根を間違えて新九郎山に向かっていた。こんな急斜面だったのかと思いながら標高差50m下り久井谷の大崩落が近付いたところで気付いた・・・・
標高差50m位なら大したことないが、下ったルートを登り返すとなればメチャクチャシンドく思える。時間に余裕があった、新九郎山の山頂にはいい感じのブナが見えていたからそのままトレースしても好かったと今更ながら思っている。
槍戸アルプス 遡行データ
 遡行距離:9.8km  標高差:100m

 山の家登山口(1520m)-ピーク(1646m)-
 千手観音ブナ(1646m)-不入山(1653m)-

 久井谷山(1536m)-山の家
標高マップ
周辺マップ

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