平家谷-冠山-平家平

四国の山歩き
四国の山歩き  2016/12/3 晴れ 
Google Earthによる遡行図
Start
 フォレスターハウス(8:30)-
 平家谷経由-
 なすび平(10:20)-
 銅山川源流碑(11:45)-
 一ノ谷越(12:20)-
 冠山(13:15~13:30)-
 平家平(14:15~14:40)-
 中七番分岐(15:15)-
 フォレスターハウス(17:00)
End
標高マップ
東稜線から見た平家平
釣り仲間から平家平に行きませんかと誘われた。
明日はもっこく池の釣り大会があって5時起きだし、最近ハードな山歩きが祟って足に重さを感じているので今週は少し足を休めようと決めていた。
「平家平?」 1番の石鎚山~21番の翠波峰までの四国百名山リストの中で10番の平家平だけがポッカリと空いている。謂わばおいしそうなにんじんを目の前にぶら下げられた腹ぺこの馬状態・・・・断る理由など何もなかった。
フォレスターハウス、苔の作業小屋に氷柱がぶら下がっていました。
 朝の気温はメチャ寒いけど西の山際から陽射しが降りてきて、今日はいい天気になりそうだ。

渓師二人のアプローチは 平家谷沿いのルートを取ります。

淵を覗き込んでアマゴがいればウオッチ・・・・全然先に進めません。山に登りする気なんてあるのでしょうか?
大事なことを言っておきます。『禁漁期間中なので竿は持っていません』

このルートはフォレスターハウスから通行止めになっています。

崩れた橋やザレた箇所が幾つもありますので、通行する場合は自己責任でお願いします。

平家谷の源流を渡って植林の斜面に取り付きしばらく歩くと植林が終わり、原生林のなすび平に至り、谷の反対側から伸びて来た登山道と合流します。
なすび平は等高線が緩まった広い原生林です。なすび屋敷跡と呼ばれる石垣が積まれた家屋跡があります。
春先にはカタクリの群生地になっているそうです。

銅山川源流碑
何でもない尾根の分岐から水が浸みだしてきます。稜線まで標高差100mも無い場所なのに、ソコソコの水量が流れています。地下に、ちち山分岐1766から続く水脈があるのでしょうか?
原生林が持つ自然の豊かさなんでしょうね。

一ノ谷越が近くになると小さな尾根を幾つも回り込みながら進みます。

その谷筋はザレたり、崩れたりしてロープを張った場所もあります。
稜線に出ると一ノ谷越から中七番に向かうルートは危険防止のため通行禁止になっていました。
山歩きに慣れた人ならともかく、初心者には怖い思いをする登山道です。
冠山に向かって笹とブナの稜線が続きます。
笹の稜線を冠山に向かって進みます。
冠山を西の稜線から見ると岩が垂直に切り立ったカッコイイ山です。

冠山山頂(1732m)

西の展望台に腰を下ろします。

右からちち山・笹ヶ峰・寒風山・伊予富士・奥に西黒森・瓶ヶ森、その向こうに石鎚、岩黒山・筒上山
愛媛有名所の揃い組・・・・「うわぁー」っていう絶景が続いています。
西に目を移すと大坂屋敷越・西山・銅山越と続きます。
 冠山から平家平が見えてきました。
こうしてみると平家平の西稜線はアップダウンがあり、今まで思っていたイメージと違います。凸凹の親分が平家平って感じでしょうかねぇ。
平家平のイメージはこれですよね。

平家平山頂(1693m) 

高知方面、山だらけでどれがどの山なのかわかりません。
まだまだ、未熟者です。
赤石山脈をズームアップ
右から二ッ岳・エビラ山・黒岳・権現山・東赤石山 ・・・・峨蔵山塊の縦走は厳しかったなぁ・・・・こんな天気のいい日に登りたいものだ。
来年は東赤石まで行ってやろうか、瀬場谷の下りも厳しいけど
 ブナの稜線を中七番分岐に下る。
この稜線のブナは生息環境が厳しいのだろう高さはそれなりだが太い幹が複雑に枝を広げている大好きなブナの容姿だった。

平家平から中七番分岐までの東稜線は西稜線とは比べものにならないほど広い。

中七番からフォレスターハウスに下る前、長めの休憩をとる。
濃い色の笹を敷き詰めた斜面に大ブナの森、
暗くならないのなら何時までも腰を下ろして眺めていたい風景だった。 

下りは葛折りの急斜面
ネットなどの情報で可なり荒れていると思っていたが近い時期に整備されたのでしょう快適な下りルートだった。


遡行データ
 遡行距離:15.0km 標高差:860m
 フォレスターハウス(870m)-平家谷-
 なすび平(1300m)-一ノ谷越(1550m)-
 冠山(1732m)-平家平(1693m)-
 中七番分岐(1480m)-フォレスターハウス

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