大ボシ山 大ブナの紅葉

四国の山歩き
四国の山歩き  2017/11/1 晴れ 
Google Earthによる遡行図
Start
車止め(9:15)-林道(10:10)-29番鉄塔(10:45)-2
7番鉄塔(11:55)-西大ボシ山(12:15)-
大ボシ山(13:20)-26番鉄塔(14:00)
27番鉄塔(15:45
-31番鉄塔(16:15)-
車道(16:45)-車止め(17:05)
End
奥神賀山のアプローチを考えていたとき、南稜線に広葉樹マークが多いことに気付いた。 調べてみると、この辺りの稜線には大ブナが群生しているらしい。
それなら、大ブナの紅葉を見ながら、大ボシ山-奥神賀を縦走の計画を立てた。
地形図には大ボシ山の登山道が記入されてないが住友共電の鉄塔巡回道が付いている。車で林道を走り鉄塔巡回道から奥神賀山までピストン・・・・ 距離的には問題ないが大ボシ山と・1402まではスズタケの薮漕ぎを強いられるとか・・・・進行に時間が掛かるようなら、途中西下を通る林道に逃げることを頭に入れつつの計画
紅葉前線は標高の低い場所に向かって下りはじめている。 先週の鬼ガ城山系は標高1200mでピークまで後1週間くらいだった。
今回は標高1400m前後・・・・チョットギリギリかも知れない
濃い霧の中を車を進める・・・・天気はいい筈なんだけど
標高600mを越えると急に霧がなくなり雲一つない快晴になった。 見晴らしの良い場所に車を止めると一面の雲海で標高の高い山が浮かび上がっていた。
左の山は四国百名山『梶ヶ森』

林道に入ると2つの台風の影響なのか尖った石が剥き出しのガタガタ道、しばらくは我慢して車を走らせていたが深い轍の向こうに大きな落石、林道は反対方向に大回りしているので歩く気になれずUターンして車道に戻った。

地図にある谷横から入る登山道は踏み跡がなくなんか怪しい・・・・
車道を何度も行ったり来たりして、漸く住友共電の鉄塔巡視路を見つけた。

2時間遅れのスタート、その上標高差350mと長い距離が余分になった。奥神賀山への縦走は諦めるしかなさそうだ。

住友共電の鉄塔巡視路、33番鉄塔に続く道を登りはじめた。

植林の中を広くて歩きやすい道を進む。

途中、自然林の中を通る。
植生は、概ね椎・クヌギ系統だが若いブナも何本か見かけた。

紅葉は薄く色づいた程度・・・・標高の高い場所は期待出来そうだ。
地図に載っている登山道と交差したけどよく分からなかった。植林の中に道が多すぎるのも原因、只管尾根筋を上へ上へと進路を取る。
1時間弱で林道に出る、意外に早かった。

林道は、倒木で塞がれたり荒れた箇所があったり、俺のハスラーチャンじゃ無理だわ。

29番鉄塔に続く道の奥に鉄塔巡視路の入り口がある。
鉄塔巡視路に入るといきなり大ブナ
今まさにピークの紅葉、嬉しくてご機嫌になる。
歩きはじめて1時間半、ここで紅葉に目を奪われながら長めの休憩をとる。
ブナの紅葉は短い
黄金に輝くタイミングは早くても遅くてもダメ・・・・最高の時合いだった。
数は少ないけど赤いのだってある。
沖野々川右支流の源流点
植林だらけ渓だと思っていたけど最源流域の植生は素晴らしい。
ブナが溜め込んだ水で渓の水が涸れることはないだろう。
岩を抱えた大木 生きていく逞しさを感じる。
たぶん、この斜面の上が西大ボシ山ピークだと思う。
背の低い笹の斜面に紅葉した大ブナが幾つも見える。この斜面に取り付きたいけどチョット傾斜がキツそうなので自重した。

西大ボシ山の登山口は26番鉄塔の奥からシダの下草に葉っぱを落とした低木の間を進む。

低木の倒木が沢山転がっていて障害物競走の様相を呈してきた。
遠目の見当を付けないと行く手を塞がれて引き返すハメになる。
低木帯を抜けると笹原に変わり脇には大ブナ
「ウワーー!!!」って叫びたくなるような風景
登山道から見上げた斜面を少し下ってみる。
手前に紅葉が進んだ大ブナの群生、その向こうに縦走しようと思っていた奥神賀山、奥には、三嶺・天狗塚・牛の背・綱附森・土佐矢筈山が見える。
無理してでも斜面を這い上がってくればよかった。
山頂付近のブナは葉を落としていた。
葉を落としたブナもカ絵になる。ここのブナは、俺の大好きな四方八方に枝を広げたブナが多い
堪らんな!
西大ボシ山山頂(1429m)
広々とした山頂、指標はなく『山』の石柱が立っているだけだった。
これから登る大ボシ山南に見える
こちらもブナの紅葉が期待出来そうだ。
西に梶ヶ森
山頂付近は自然林で剥き出しになった岩が点在している。

大ボシ山に続く稜線の西側は植林・・・・趣向に欠ける。

一旦、26番鉄塔まで下り鉄塔巡視路から登ることにした。渓に向かって長い下り、「これは違うぞ」と登り返して横道に進むと道がなくなった。どこでどう間違えたのか???意味不明
右に目を向けると尾根のコル・・・・地図上で最も分かりやすいポイント、鉄塔巡視路に復帰するのも面倒なので尾根に回り込んだ。
尾根には道が付いていたがこれが変な道・・・・赤テープが現れると道が分からなくなり、しばらく尾根を進むと道に復帰する。これを何度か繰り返す・・・・なんか山歩きの実力を試されているような感じだった。

帰り道で分かったことだが、長い下りを50mも下れば折り返して登りになっていた。 他に道があるはずもないのに、単なる思い込みやね。

大ボシ山山頂(1431m) 2等三角点『怒田』があります。

小さな感激、先週のお茶と今週のお茶

ローソンプライベートブランドのお茶、容量が増えていました500ml⇒600ml、値段も変わらなかったような・・・・100mlの差は大きい。
大ボシ山山頂付近の大ブナ、こちらも葉っぱが落ちていました。
大ボシ山を26番鉄塔まで下ると大ブナの群生、紅葉があれば凄い風景だったかもね。
次のピークにデッカイ大ブナ、背丈以上のスズタケを掻き分けて登って見ました。
正面突破は無理!、サイドアタック踏み跡らしき笹のトンネルを進みます。チョット踏み外すと笹に絡まれて藻掻き苦しみます。時間的理由で奥神賀山行きを諦めましたが気合いを入れないと、大ボシ山を登ってからなんて中途半端じゃ無理ですわ
『行けなくて良かった』・・・・と思います。

大ブナの稜線+四国百名山『奥神賀山』、チャンスがあればチャレンジしたいと思いますが、登山道の開通を望みます。

この稜線の価値が分かる人にとって最高の登山道になると思います。
大豊町様、よろしくお願いいたします。
午後の紅葉、逆光がキツかった午前中にはない落ち着いた雰囲気があります。

植林の中は道が多すぎて迷いそうだし暗いのも嫌、西陽が当たっている31番鉄塔横の林道から下りました。しばらく進むと伐採の作業道、下の車道に続いていました。

登るのも、車道が標高差100m程高度を稼いでいるのでこっちが楽だと思います。
ススキの向こうに梶ヶ森
今日は何かに付けよく姿を見せますね。

遡行データ
 距離:13.4km  標高差:580m
 車止め(850m)-林道(1100m)-29番鉄塔(1230m)-
 27番鉄塔(1350m)-   西大ボシ山(1425m)-
 大ボシ山(1431m)-26番鉄塔(1380m)-29番鉄-
 31番鉄塔(1120m)-車道(950m)-車止め
標高マップ
 遡行ログ軌跡(地形図)

 

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