石立山-中東山-ジル沢

四国の山歩き
四国の山歩き 2016/11/29 晴れ 
Google Earthによる遡行図
Start
 石立山登山口(7:00)-
 竜頭谷(8:00)-
 中東山分岐(10:15)-
 石立山(10:30~11:00)-
 中東山分岐(11:20)-
 中東山(14:30~14:45)-
 ジル沢分岐(15:00)-
 ジル沢(15:40)-
 林道終点(16:30)-
 口西谷(17:50)
 -(自転車)-石立山登山口(18:00)
End
標高マップ
中東山から見た石立山
去年から意識しはじめた四国百名山登頂が残り50座となった。
ハイペースと云えばハイペースだし、まだ50座もあるんだと思えばそうなんだ。 まだ、登ってみたい山もある一方で、オフトレを考えたとき正直どうでもいい山だってある。 たぶん何かのついでか、完登をやり遂げる強い意識が必要なんでしょうね。
四国百名山をこなすには、まだまだ時間が掛かるようですが、今はそこまで考えていない。

残り50座を登りはじめめるにあたって、それなりの山に登ろうと思った。

『石立山』
四国百名山の中で、最も危険で厳しい山だと誉れが高い。 別に、ビッビッているわけじゃないけど、一緒に登ってくれる相棒が欲しいところだ。 相棒の都合を気にしてたら、今年も石立山に登れそうにない・・・・そんじゃやってしまうか?
石立山に登るなら中東山との稜線のブナが気になって仕方がない。じゃ、それも含めてやってしまうか。前々回、峨蔵山の縦走が大きな自信になっているようだ。

計画は、石立山に登り稜線を中東山まで辿りジル沢に下る。ジル沢の林道の終点に自転車をデポしてふるさと林道を楽ちんで帰ってくるものだった。

しかし、現地に行ってみると口西谷を過ぎたところで通行止め・・・・林道終点から口西谷の6kmを歩くハメになってしまった。6km、1時間半かぁ。暗くなっての車道歩きは慣れています。

左が竜頭谷を挟んで手前の山、その右は1472の小ピーク辺りだろうか?

なんか、そそり立ってキツそうだなぁ
別府狭の駐車場から奥に進んで物部川に掛かる赤い橋が石立山登山道入口です。物部川は、一昨日の雨で増水している。気掛かりは竜頭谷が安易に渡れるかどうかだ。

四国百名山の中で最も危険な山とは登山口から竜頭谷までの区間だと思う。
とんでもない急斜面を縫うように登山道が付いている。谷側の柵やロープが掛けられているが、大半は何にもないから落ちたら谷底へ真っ逆さま、常に山側に体重を掛ける意識を持っていれば、それぼど危険はないと思う。
危険なのはザレた場所
こう言う場所は『足切り』といって地面を足で掘って足場を作りながら進むと良い。勢いよく蹴りすぎてバランスを崩さないようにね。
別府狭の紅葉は終わってしまったが、登山道脇の急斜面に少しばかりの紅葉が残っていた。

尾根筋に出る。ここまで来れば一安心、もう危険な場所はありません。

標高差50mくらい登り、尾根を右に回り込むと竜頭谷に当たります。 

龍頭谷の谷筋が見えてきました。水量は問題ないようです。

小さな淵にチビアマゴが数匹、普段の水量が少ないので、ここまで釣りに来ることもないでしょう。 
早速、大ブナのお出向かいです。
ここまで約1時間、渓に日が差し込み暖かくなってきました。

竜頭谷のザレ場を斜めに登ります。

ロープを張っているようですが役に立ちません。
そして、尾根までやって来ると石灰岩の岩場の登りになります。
四国百名山の中で最も厳しい山とは 容赦ない急登が標高差1150m続きます。

登りの途中、眼下に別府渓谷の駐車場が見えてきました。 結構な標高を登って来たはずなのに直線距離はそんなに離れていません。これが石立山です。

登山道脇の植生はツガやモミなどの針葉樹が多い。

数少ない、傾斜を気にしないでゆったりと歩ける場所、あとは山頂付近だけだったと思います。

大回りではありませんが岩場のトラバースも幾つかあります。

山頂までもう少し、石立山は手前のピークの向こうなので隠れて見えません。この辺りになるとブナの大樹が沢山見られるようになります。

漸く、稜線に届いて中東山分岐です。
捨身ヶ嶽
あの突端に立つ人がいるんだから信じられないわ。

石立山山頂(1701m)から見た次郎笈、剣山は次郎笈の裏で見えません。

 中東山に向かいます。
一番の難所は、中東山分岐から急斜面を標高差100m下った石灰岩の岩場、岩場を鹿避けネット沿いを左に回り込んで岩と岩の隙間を下ります。石灰岩のザレ場を斜めに渡り樹林に入り込み稜線復帰します。

この日は、冷え込みで石灰岩の砂利が上手い具合にくっつき合ってズレ落ちることはなかった。

快適な縦走路を歩きます。脇にはブナ最高じゃない。

案内は、高知と徳島県境境の杭、頻繁に見かけるときは10m間隔で目にします。

この稜線のブナの多さは別格です。

次から次に大ブナが現れます。兎に角、多いよってことでブナの写真を5枚続けました。

 中東山の登りがはじまりです。

時間が迫ってきたので登りに徹しようとカメラは終ったのですが、「俺も撮ってくれ」とモデルがせっまってきます。  しゃないなぁ、俺も休みたいのでパチリ

ここから中東山の急登がはじまります。

漸く尾根の合流点に到達
この標高差200mの登りはキツかった。

 幹を広げたブナ

中東山山頂(1687m)から見た石立山

稜線をどんどん下ってきて、急激に同じくらいの標高まで戻すんだから石立山の標高差1150mと長い稜線を歩いてきた足はプルプルです。

次郎笈の向こうに剣山が見えるようになりました。

長い間、雲の中に隠れていたので樹氷が付いています。

次郎笈も中東山側から見ると、幅を効かせどっしりとした山ですね。

ジル沢分岐
ジル沢に下ります。

下りはじめた場所にある等高線が広まった場所の原生林、こんな広い場所は迷ってしまいがちなのですがテープが案内してくれます。

紅葉か深緑の時にきたら最高なんでしょうね。

目印だったテープが消えました。尾根が分かれどっちを下れば良いのか?

大木の倒木を渡った先にルートは続いていました。

ジル沢が近くなってきました。

斜面を下りながら見るブナの原生林、なんとも形容しがたい、いい森ですね。

ジル沢の流れ  アマゴが数匹、魚止めはもう少し先です。

ジル沢沿いの林道、苔が生えて良い雰囲気の道だったのですが至る所崩れています。

細い道ならともかく車が走れるような車道を作るとメンテしない限りこうなります。直すつもりがある?やる気満々のようですが何時まで持つことか? 

林道の終点、自転車をデポしようとした場所です。

ここから口西谷までの6kmの歩き、暗くなってきたのでヘッドランプの出番です。

口西谷から登山口まで自転車で下りました。


遡行データ
 遡行距離:21.1km-3.0km(自転車)
 標高差:1150m
 石立山登山口(550m)-竜頭谷(352m)-
 立山(1707m)-中東山(1687m)-
 ジル沢分岐(1610m)-ジル沢(1290m)-
 林道終点(1015m)-口西谷(670m)-
 ー(自転車)ー石立山登山口

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