権田山-折宇谷山 大ブナだらけ

四国の山歩き
四国の山歩き  2016/11/7 曇り/ガス 
カシバードによる遡行図
Start
 車止め(7:30)-
 権田山登山口(9:00)-
 勘場山分岐(10:00)-
 権田山(10:30)-
 大ブナ(10:40)-
 中内山(11:30)-
 大ブナ(12:40~13:30)-
 勘場山分岐(14:00)-
 勘場平(14:30~15:20)-
 勘場谷林道(15:50)-
 車止め(16:30)
End
標高マップ

剣山・次郎笈から分かれた槍戸川の南側稜線は「槍戸アルプス」と呼ばれ、四国屈指の大ブナが群生する森が広がっている。特に四国百名山の権田山山頂近くの四国一、全国5位の幹周り5.55mの大ブナがあるそうなので見に行こうと思った。(正確には近年倒れて終ったが生命は今も健在) それと、勘場谷の最源流域に広く緩い原生林の森があってとても気持ちのいい空間(個人的には『勘場平』と呼んでいる)、紅葉に間に合えばと出かけた。

奥槍戸に行くには、旧木屋平村の川原谷から剣山スーパー林道の川成峠に至る川成林道が早い。

ただ、無理矢理感は否めず落石が多い林道だ。この日はスーパー林道に入ってから落石、これくらいだったらすぐに片付くから問題はない。

標高が上がって川成峠手前からガスに包まれた。

短い区間のスーパー林道を走りはじめると権田山方面は晴れていたので一安心だった。
槍戸川の橋を渡り勘場谷林道に入って500mほど走った場所に車を止めた。
ダート道、もう少し先まで行けそうだが奥白髪山-奥工石山のパンクがトラウマになっている。
最近、長い距離でもゆっくり歩けば苦ではなくなった。
それに、林道横は紅葉・山の斜面は錦絵・・・・路面を気にして車で走るのは勿体無い。

権田山登山口に着いた。剣山系、ブナの森と言うことでリュックに熊鈴を付けた。

実は2回ほど熊に出逢ったことがある。逢ったと言うのは烏滸がましい・・・・見かけただけだ。 いずれも祖谷山系で釣りの道中だった。

1回目は、源流部で雪が気になりだした時、急な斜面に大きな足跡を見つけた30m先を見上げると大きな黒い動物が斜面を登っていた。
2回目は、急な林道を歩いていると先行していた釣友が慌てた様子・・・・小さな窪みから飛び出してきた黒い物体は渓の斜面を下り渓を渡って対岸の斜面に消えていった。対峙して眼を飛ばし合った訳ではないから怖さはなかった。
できればもう一度逢って、写真に収めたいなんて思っているが、四国で野生の頂
 登山口から中に入ると大ブナだらけだ。
結構な急斜面を登って行く
広尾根、登山道は明確でないが赤テープを追えばルートを外すことはないと思う。
大ブナが現れたらカメラを構えるから全然先に進めない。
この辺りのブナは真っ直ぐ伸びたブナが多い。
稜線が近づいて来た
斜面が緩やかになり大ブナだらけのいい森だ。

勘場山-権田山分岐までやって来た。

南側の斜面からガスが吹き上がって視界が悪くなった。
権田山山頂(1605m)
周りの山より標高が低いのに四国百名山に選ばれたのは四国一の大ブナが大きく関わっている。普通に考えれば折宇谷山の稜線途中でもおかしくないよねぇ。

そんなこともあって控えめな山頂でした。

大ブナがどんどん現れる。
稜線のブナは幹を四方八方に張った千手観音タイプが多い。
二つならんでいるから『夫婦ブナ』とか『兄弟ブナ』と呼ばれているブナなんだろう。
四国一大ブナまでやって来た。

想像していたより悲惨な状況? そんなことはない・・・・チャンと枝を伸ばし葉を付けて紅葉している。

この生命力がブナたる証だ。四国一は健在、いつまでもお元気で居てください。
少し離れた西隣には幹周り4.8mの大ブナが控えている。
ムチャクチャ コイツもデッカいなぁ。
大ブナの出現はまだまだ続く
天気が良ければ最高なんだろうけどガスの霞むブナも雰囲気があっていい。
中内山山頂(1654m)
山頂手前からパラパラと霙、ガスが掛かって何にも見えない、どうもGPSの調子も悪いし・・・・
ここで、引き返しても良かったんだけど、この稜線だったらルートを外すこともないだろう。
この界隈で一番高い折宇谷山に挨拶しないで帰るわけにはいかない。
この辺りは稜線が細い。 
権田山の大ブナ群、あれを見たんじゃ仕方ないけど
だんだんブナが細くなってきているような・・・・なんて思っていると、折宇谷山山頂手前に門番のような大ブナが出迎えてくれました。
折宇谷山山頂(1653m)
なんだ、中内山より1m低いじゃないの・・・・中内山で引き返しても良かったかなぁ。
天気が回復傾向、南からのガスの吹き込みが少なくなって来た。
往路は見えなかった稜線から外れた場所のブナが見えるようになった。相変わらず立派な大ブナばっかし・・・・
北側の剣山方面は晴れているようだ。
しかし、相変わらず南からのガスの流入が続いている。
「晴れろ、晴れろ」と願い、休憩しながら15分程待っていると、次郎笈・剣山・一ノ森がガスの向こうに見えてきた。
うぅーん これが精一杯や
 
三山パック、勘場山に行って大久保山とのコルを勘場平に向かって下ろうと思っていたが相変わらずガスの吹き上がりが続いている。
GPSの調子も悪いし、わざわざ迷いに行くようなものだ。
朝来た登山道を下りながら勘場平に進路を取る。

長い間、源流釣りをしているとこんな場所に入り込むことがある。

等高線が緩んだ広い場所に広葉樹マーク・・・・歩き安い原生林に違いない。アマゴは居ないが木と木の間隔が広く明るく気持ちがいい空間、紅葉シーズンに、もう一度来ようと思っていた。・・・・ギリギリ間に合った。

遡行データ
 遡行距離:16.8km 標高差:660m
 車止め-勘場谷林道-権田山登山口-勘場山分岐-
 権田山(1606m)-中内山(1654m)-
 折宇谷山(1653m)-勘場山分岐-勘場平-
 勘場谷林道-駐車場

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