黄金週間 キャンプ釣行

渓流釣り遡行記2025
渓流釣り遡行記2025  2025/5/5
  物部川水系  
キャンプ釣行のベース地が決まった。
「さて、何処の渓に入る?」
「○□谷の滝上釣査なんてどうですか?」
「えっ、釣る気ないやろ・・・・釣行記的には悪くないけどなぁ」
登山道を辿り尾根越えで左支流の大滝上に入渓する。長い葛籠折れの急登が3箇所、右のフクラハギに痛みが出て休み休みの登りになった。


3日前の纏まった雨に期待していたのだが下降地点は水が伏流して殆ど流れていない。
この先が思いやられる。
水の流れる音に誘われて滝下に降りてみた。2段目の淵には深みがあったが魚信はなかった。
直ぐ下には大滝の落口
水に磨かれた岩がツルツルで落口に近づけない・・・・相棒は側面に回り込んだが高さがありすぎで滝淵が見えなかったようだ。
登山道が谷を渡ってしばらくすると水の流れが出てきたけどアタリがないのは変わらない。
「やっぱり谷の選択ミスじゃないの・・・・ボーズになったら責任取ってもらうよ」
「前に登山道からアマゴを見たと云っていましたね・・・・本当に見たのですか?」
釣れない原因と責任のなすり合いが勃発した。
1尾でもアマゴの顔を見たい気持ちはあるけど・・・・どちらかが「ベースに行って、早くビール飲みましょう」と言い出すのを待っていた。
落ち込みから短い渕尻に流れた仕掛けを追ってきたアマゴが反転する姿が見えた。
「みたぞぉー」
次の落ち込みで5寸のアマゴを掛ける。そして、チョットしたポイントがあればアマゴが出てくれる。
「これは最後まで詰めるしかないでしょう。」
キャンプモードになりかけていたが釣りモードに戻った。


谷の右斜面が天然林で左斜面が植林になっていた。
天然林の存在は圧倒的で大トチやブナが若葉の新緑を通して柔らかい光が差し込んで来る。「こんな良い渓なのに、なんで釣れないんだ・・・・」と文句を云っていたが、釣れはじめると「こんな良い渓、釣れないはずがない」になる。
オレンジの朱点が多い卵放流を思わせるアマゴが多かったが朱点が少なく色の濃いアマゴを掛ける。
「この渓の在来か?」と釣り人に勝手な想像を抱かせる。
8寸に少し足りないアマゴで『つ抜け』した。
ボーズになるかも知れないと思っていただけに大満足である。釣りは源流テンカラ師に任せて彼の後を付いていくことにした。
両斜面とも自然林に変わったがアマゴのアタリが遠のくようになった。高知組との待ち合わせ時間もあるしここで納竿した。
相棒はテンカラ向きの開けた源流が気に入った様子で「次の機会があれば、最源流のドン突きまで釣査しておきます。」と云っていた。
 
帰り道は植林の中の赤テープに誘われた。
なんか怪しそうな道だと思っていたらザレた現場・・・・ザレの向こうに赤テープが見えている。足切りをしたり,土の中の根っ子を掴んだりしてクリアーした。
尾根を回り込むと、また長いザレの現場・・・・「さっきのザレには引き返したくないなぁ」
谷筋まで3、40m・・・・転がれば痛いだけでは済まない・・・・『大丈夫だ』と怖さを打ち消してビビらなければ案外通過できるものだと感心した。
赤テープのザレ道は登山道に続いていたが谷通しの方が安全で時間が早かったように思えた。

ベースキャンプに到着
我々の野営地は大型タープと焚き火台があれば完成する。
久しぶりの釣友との再会に飲み過ぎちまった。
源流釣りと野営宴会は最高の組合せだ。
遡行データ
 2025/5/5 晴れ 物部川水系
 遡行距離:5.0km 標高差:400m 
 釣果:10尾 最長寸:23.0cm
 キープなし

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