ヤマザクラの谷を辿る

渓流釣り遡行記2025
渓流釣り遡行記  2025/4/24
  那賀川水系  
広葉樹マークの谷
谷筋を対岸から眺めると新緑の淡い色の中にヤマザクラが混じっているのが見える。
花は残っているようだがピークを過ぎてしまったのか?葉の赤が目立つ
源流に向かい標高差300m程釣り上がる予定なのでいい状態のヤマザクラに出合えることを期待しながら急斜面の尾根を下りはじめた。
急斜面の尾根に葛籠折れの踏み跡が付いている。
葛籠折れにはなっているが折り返しが短く結構急なので山側の斜面に手をつきバランスを取らないと怖い。昔はチャンとした道が谷筋まで付いていたような記憶が残っているが、最後10mで踏み跡が無くなる。
降りやすいところを探すのも面倒なので地面に尻を付き滑り降りた。
下りは何とかなるにしても、疲れ切った帰りの登りに「ヒィー・ヒィー」云わされるのは察しの通りだ。

最初の大滝下は、意外に大物が出るポイントなので慎重に釣りはじめたがアタリが少ない。
6寸と7寸が1尾ずつ・・・・先が思いやられるな
連瀑途中にある美しい二段の滝もアタリが無かった。
滝上の新緑がいい感じになっている。
陽が当たれば谷全体が明るい緑に包まれた中で、気持ちいい釣ができそうだ。
壁際のエグレで6寸、岩と岩の狭い深みに餌を落とすと7寸を掛けた。
8寸あると思ったのだけど数㎜足りなかった。 
インスタのプロフィールページ写真が正方形から3:4の縦長長方形に変わった。
近頃流行の縦長動画を意識したものらしい。
4:3の横長写真が3:4の縦長写真に変換されてしまうのだから全体のイメージが台無しになった。
インスタユーザは誰も文句言わないのかなぁ・・・・
だったらインスタ用で縦長写真を撮り始めたのだけどアマゴが小さくなる。
背景を意識すれば面白い写真になりそうな気もするがどうだろう。
真ん中の飛び出た岩の浅瀬にまぁまぁのが泳いでいた。
仕掛けを入れると何処かに行ってしまったが直ぐに戻ってきて餌をパクりと喰った8寸
給餌行為を見ながら釣るのは楽しいね。
この渓の雄はキリッとした顔付きがカッコイイ。
いつも良型が出る滝壺
壁際、最深部、本筋を攻めるが、全くアタリが無い・・・・
最後、白泡の中に仕掛けを入れ馴染ませていると喰ってきた。
なかなか強い引き、浮かせた姿に驚いたが9寸まではなかった。
どんなご馳走を喰っているのか?腹がパンパンでアマゴの魚体ではないみたいだった。
たぶん山ミミズだろうと思う、ご馳走が大量発生する谷のアマゴはデカくなる。

谷の斜面に差し込む陽射しが降りてきた。
萌ゆる新緑を明 と暗の境界で写真にした。
谷筋近くに枝を広げて立ち上がったヤマザクラ
少し風が吹くと花びらがヒラヒラと宙に舞い水面に落ちゆっくりと流される。
桜吹雪を見ながらの魚信を探る・・・・なんて贅沢な釣りなんだ。
コイツも白泡の中で喰ってきた。
水流に乗っているのか?底を泳ぎ回り上がってこない。
浮かせてみると、「デカいけど尺はないなぁ・・・・」
玉網で掬ってメジャーを当てたら29.いくらかの泣き尺だった。
泣き尺にしては少し細身だけどカッコイイアマゴだ。
立派な尾鰭が泳ぎの力強さを物語っていた。
3、40mくらいの連瀑
上二段の滝、下って竿を出そうかと迷ったが、釣れないことが多いのでパスした。
尻に良型が浮いていたのを見つけて50cm前の水面に餌を落とすとゆっくり近づいてきてパクり
餌が見えなくなったタイミングで合わせを入れるとバシャバシャと水しぶきが上がる。
連瀑を越えれば魚影が濃くなるはずなのにアタリが少なくなった。
しかし、釣れれば8寸超えに竿を絞り込まれるのは楽しい。
何尾か追加して、いつもの納竿点向かえた。
「魚止めが下がってしまったみたいだ・・・・」
ここで納竿しても良かったのだが、樹木の疎らな斜面に一際大きなヤマザクラが見えたのでヤマザクラの下まで釣り上がることにした。
やはりアマゴは居なかった。

20m程の斜面を登りヤマザクラを見に行く。
根元に寝っ転がり、青空を背景にヤマザクラを仰ぎ撮った。 
斜面を下りながら谷筋の上流に目を向けると良さげな滝が見えたので終っていた竿を取り出した。
6寸が針掛かりした。
「へぇー、まだ居るのか?」
アマゴが居るなら、もう少し釣り上がってみることにした。
大した水量ではないが、チョットした深みがあればアマゴが居る。
深みを持った滝が現れ、仕掛けを入れると一発で8寸が喰ってきた。
コイツもご馳走に有り付いたのか腹がパンパンになっていた。
最源流にこのクラスのアマゴが居るなら、魚影が少なくなった源流部の回復は早いだろう。
渓の傾斜がキツくなり 「これ以上は無理みたいだ」
ヤマザクラに導かれ源流を詰めてきたが帰り道をどうしようか?
地図を見ると支流との間に緩尾根がある。
以前、支流を釣り上がった時に利用したが歩き安い尾根道だった。
2つの谷筋の窪みが気になるが斜面を平行移動すれば尾根と合流する。
1つ目の窪みは難なくクリアーしたが2つ目の窪みが深かった。
地図では尾根と尾根が合わさっているはずなんだけど、実際は読み切れない箇所がある。
結局、50mの登りを強いられ揺尾根と合流した。
緩尾根は快適に支流との合流点まで続いていた。
朝下った急斜面を登り返す前に一息入れた。
夕暮れが迫り、少々暖色がかった新緑の風景も味わい深い。
梅雨がはじまるまで源流は最高の季節が待っている。
遡行データ
 2025/4/24 晴れ 那賀川水系
 遡行距離:3.9km 標高差:310m 
 釣果:25尾 最長寸:29.3cm
 
 キープなし

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