渓流釣り遡行記2025 2025/4/11 晴れ
吉野川水系
吉野川水系
源流テンカラ師との会話によく出てくる谷に連れて行ってもらう約束をしていた。
初めて入る谷になると思っていたが、過去の釣行データを調べると四半世紀前に釣行した記録が残り、釣行記も書いていた。釣行記を読み返してみても記憶はあやふやなままで思い出せない。
彼に付いていけば何かしらの記憶が戻るかも知れない。

帰り道が長くなってしまうので谷の上に車を置いて緩尾根を大下降するらしい。
緩尾根の下には等高線の混み合った崖を避けるように横移動するみたいだが幾つかの谷筋を横切るのが嫌らしそうだ。それなら次の尾根はどうだろうか?少しだけ傾斜がキツくなるが一直線で谷へ下り最後に張り出した尾根が緩くなっている。
尾根を下りはじめると尾根道が明確になり楽勝のようだ。

半分くらい下った場所で尾根を外していないか地図で確認する。
スマートウオッチに地図をダウンロードし忘れたのでスマホを取り出した。
「チャンと尾根に乗っている」
ポケットにスマホをしまおうとして滑って落としたら急斜面を勢いよく転がっていった。
20mくらい下を転がっていくのが見えていたけど、それより先は視界から消えた。
見えていた場所まで下ってみたがスマホは見当たらない。
源流テンカラ師が「電話をかけてみましょうか」と云ってくれたが電波が無かった。
そうだ、スマートウオッチにスマホを探す機能があった。
スマホとブルートゥースで通信してマナーモードにしていても最大音量を鳴らしてくれる。
下の方から音がして、更に10m下り猫の額ほどの狭い平場にスマホが止まっていて難を逃れた。


張り出し尾根は段差も無く谷筋に続き谷へのアプローチは大成功だった。
一枚岩の素晴らしい渓、段差があると美しい滝が現れ岩壁に付いた苔と合わせると上品な風景が出来上がる。
釣行記に書いてあったモツゴの猛攻は四半世紀経っても変わらない。
モツゴの猛攻を躱してアマゴを針掛かりさせるには流れの速い場所に仕掛けを入れないとダメだ。
それでも元気なモツゴは流れの速い場所にも居るのでアマゴと違うアタリがあれば直ぐに餌を水面に上げなければ針掛かりしてしまう。
モツゴ10尾にアマゴ1尾がの釣りが続く。



いやぁー、変化に富んだ気持ちの良い渓だね。
難点はアマゴが釣れないこと・・・・それと、歩き安いのは良いのだが偶にスパイクフェルトがグリップしない水に磨かれたツルツルの岩があって油断しているとバランスを崩して転けそうになる。


釣れないから写真を撮る回数が多くなる。
もう少し春が進み、新緑が出て花が咲きはじめた頃に写真撮影に趣を置き、ナメの水辺を絡めれば良い写真になりそうな気がする。
そのためには、大場所しか竿を出さないにしてももう少し釣れて欲しいな。


ここで釣れなければ竿を仕舞っても構わないようなポイント
モツゴのアタックを躱す為に滝下の激流に仕掛けを入れた。
心地良い引き、体高のある8寸前だった。
支流のアマゴと云うより本流のアマゴって魚体をしていた。


大滝が近づいてくると谷に傾斜が出てくる連続して釣れる場面もあったが続かない。


大滝までやって来た。
滝壺の白泡の中に餌を落とし、仕掛けが深みに沈んだときに大きなアタリ
深みの中からゆっくりと浮かせたアマゴは9寸前だった。
良い渓なのに釣れない釣行の面目を保つことができた。



滝の落差は15mくらいだろうか?源流釣りをしていればもっと大きくて凄みのある滝は無数に見てきているが、斜めに水が滑り落ちる優雅で美しい様に惹きつけられる。
滝壺の後ろに開けた広場があって渓飯を食べるには絶好の場所だった。二人とも立ち去りたくない思いが強いのか1時間近く大滝の側で時間を過ごした。
置き竿に5寸・・・・半分じゃないか。。。。偉大な釣り名人の足元にも及ばなかった。


大滝上はポツリポツリとアマゴが出るようになったが魚影は薄い。
良さげなポイントが連続しているのにアマゴが出てくれないのは淋しい限りだ。
水が出ればアマゴも出てくるのか?

帰り道は釣行記に地図通りの道が付いていると書いてあった。
崖の直下になんとなく歩き安い道?を30分平行移動すると林道に出た。
釣行記を書くのは,面倒くさいが四半世紀経っても役に立つことがあるので継続していて良かった。
遡行データ
2025/4/11 晴れ 吉野川水系
遡行距離:5.0km 標高差:300m
釣果:12尾 最長寸:26.0cm
キープなし
2025/4/11 晴れ 吉野川水系
遡行距離:5.0km 標高差:300m
釣果:12尾 最長寸:26.0cm
キープなし
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