渓流遡行記2025 2025/2/14 晴れ
吉野川水系
吉野川水系
数年に1度の大寒波らしい。
普段、雪が降っても積もらない我が家も雪の日が続き積雪が数日間消えなかった。当然、阿讃山脈は真っ白なので釣りが2週間停滞せざるを得なかった。
3日ほど暖かい日が続き、谷の様子を見に行こうと思った。
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山の雪の状態を見たかったので遅めに家を出たら朝の渋滞に巻き込まれた。
愛媛に入ると見えてくるのが豊受山、「解禁日とあまり変わらないなぁ・・・・」
この時点で第1候補を諦めた。
道横に片付けられた雪は解禁日より多い様な気がするし山際の斜面に雪が迫っている。
県道から第2候補に続く道に入ると直ぐに積雪があって段々深くなる。
下流だけでもと思ったけどチョッと厳しそうだ・・・・瀬戸内側に転身しようとしてナビ入力したら、山の反対側なのに1時間もかかるから止めた。
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下流の谷を釣ることにした。
この水系の特徴は思いもよらない場所に大物が潜んで居ることがある。その共通点は滅多に釣り人が入らないような場所が多い。
斜めに切り込んだ谷筋は意外と長い、本流への流れ込みは三面護岸だから釣り人は敬遠するだろう。
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川底に藻が貼り付き、岩と岩の間に枯れ木が詰まっているようになってきた。
「なんか、可笑しいぞ」と思っていると大伐採の斜面が広がっていた。
毎年のようにゲリラ豪雨で大災害が発生している。
尋常じゃない雨の降り方に原因があるのだけど、一方で丸裸にされた土砂が流れだし土石流を起こしたり、放置された間伐が橋の欄干に詰まり洪水が発生することを行政ならずとも誰しもが知るところなのに改善の動きが見られない。
平地にいれば気づかないと思うが山は荒れている。山を荒らさない法整備と後追い仕事に膨大なお金を使うなら山の保全に長期的な視点で予算を組むべきだと思います。そうすれば谷の流れも豊かになるでしょう。
引き返そうと思ったが掛け損ねて水中でキラッと光った姿はアマゴだった。アマゴが居るなら伐採が終われば渓の流れを見てみたいと遡行を続けた。
それにしても、積み重なった倒木を乗り越えるのは足場が悪くて難儀した。
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伐採現場途中の浅い淵でアマゴを掛けた。
4寸くらいだったけど、これでボーズを免れた。
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伐採が終わり谷らしくなってきた落ち込みから続く淵で7寸弱を掛けた。
「さぁ、これからだ」だと思ったのだがこれ以降アマゴの魚信はなくなった。
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渓相が良くなってきた。
隣の谷の源流部によく似ているけどアマゴが定住できるような深渕は少ない。
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祠の下は水をせき止め簡易水道が引かれていた。
簡易水道には点検道が付けられ点検道は上の車道まで続き人の往来があるようだ。
先に書いた『滅多に釣り人が入らないような場所』ではなくなった。
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アタリが無い、アマゴの姿を見ない・・・・なんだけど納竿するきっかけがつかめないでいた。
地図に滝マークがあっても良さそうな30mクラスの滝が現れた。深みがあって如何にも大物が潜んで居そうな滝淵なんだけどアタリが無い。
「この滝を越えてもなぁ・・・・」
たぶん、二度とこの谷に入ることはないだろう。
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次に目指したのは八ヶ滝のある谷
イメージしたのは二又反対側の車道沿いの水ヶ滝、まぁまぁの広さと深みがある滝淵・・・・八ヶ滝は滝の落差が倍近くあるらしい。
水線に沿って釣り上がろうと思っていたが、滝見物に使ったと思われる『みんなの足跡』は法皇トンネルを抜けた直ぐ左からはじまっていた。しかも、車道が付いて居るではないか。
ダートの車道を5分ほど進み少し広くなって居る場所が駐車場で直ぐ横に谷があった。
なんか細い谷で殆ど水が流れていない・・・・下を見ると傾斜がキツくて岩がゴツゴツ積み重なった谷筋・・・・「水線を辿って釣り上がらなくて良かった。」って感じで、この分じゃ二又より下でないと釣りにならないだろう。
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急斜面をジグザグに付けられた道を登り、八ヶ滝の一つ手前の滝に下り竿を出した。
滝壁に貼り付いた氷との間に仕掛けを沈めたがアマゴが居そうな感じは全くなかった。
滝から引き気味に滝上を見上げると凄いのが待っていた。
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諦めが悪いオイラは2段目の上まで登り滝壺を確認に行く。
タタミ半畳くらいの小さな滝壺は厚い氷に覆われて竿は出さず終いだった。
真下から見上げた八ヶ滝は凄い景観だったね。
雪に嫌われた釣行???だった。
2渓とも新規入渓だったが滝見物になってしまったような・・・・もう、五日くらい10℃以上の好天が続くか暖かい雨が降らないと谷は雪に閉ざされたままだろう。
遡行データ
2025/2/14 晴れ 吉野川水系
遡行距離:3.0km 標高差:230m
釣果:2尾 最長寸:20.0cm
2025/2/14 晴れ 吉野川水系
遡行距離:3.0km 標高差:230m
釣果:2尾 最長寸:20.0cm
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渓流釣り遡行記2025
渓流釣り遡行記2025一覧 初めて入った小谷連瀑の最後は2段の滝になっていた。台風前の渇水もう少し水量があれば釣りも写真も変わってくるのにね。渓流釣り遡行記2024
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