3日前、魚券を買いに愛媛の釣具屋に行くと愛媛の山は真っ白だった。標高300m前後から上には雪があるって感じ・・・・
山の向こう側はどうなっているのか?
「雪だらけなんだろうね」 Bプランを用意しておいた方がいいだろう。
午前4時に待ち合わせて解禁の渓に向かう。Bプランの候補は2つあった。
「あの大滝で8寸を釣ったことがある。」
「僕も8寸釣りましたよ。」
何となく釣れそうな予感・・・・昼から雨の予報だし、釣行先はBプランの方に傾いていった。
まだ、日の出まで時間があるから山の向こうの状況を見に行った。トンネルを抜けても雪がなかったのは拍子抜けだった。それから車止めまで、道の脇に少々の雪が片付けられているものの道に雪はなかった。
2日間良い天気ではあったが山の気温はそこまで上がっていないだろうに・・・・
北方向から攻め込んできて赤石山系で防いだ雪だったのか?
計画通りの渓に入ることにした。

明るくなるまで谷の正面に車を止めて「この渓に入る。」主張をしていた。明るくなってから去年見つけた下降ルートに移動した。たぶん、帰りに歩く距離が半分以下になる。
山の中に車を進めれば、まぁまぁの積雪があったがこれくらいの雪なら想定内だ。
植林の急斜面を下る。
下る角度を浅くしすれば、滑って転がり落ちくことはない。


我々の解禁日は釣る前に渓の流れに御神酒を供える『安全祈願』からはじまる。
大した信仰心はないから神頼みは通じない。
自然相手で危険の多い源流釣り、安全を意識する機会になればいいと思う。

今シーズンの1尾目
4寸ぐらいだろうか?餌の先だけ加えてなかなか針掛かりしなかった。
餌の奪い合いになれば、低水温でもアマゴの活性が上がると思うのだが、全体を通して例年より魚影が薄くなっている印象が気になるところだ。

7mくらいの滝
滝に寄りかかった倒木に飛沫が付いて寒々しい風景が美しい。
それはいいのだが滝壺の中は倒木だらけで仕掛けを入れる場所がない。
良型が出るポイントだったのに残念だ。

相棒は「解禁日からテンカラで通します。」と男らしいことを言っていた。
低水温で底に沈み動かないアマゴを引き出すのは難しく苦労しているようだ。


ソロソロ、中盤に差し掛かった滝で漸く7寸が出てくれた。
この渓らしいアマゴの顔付きと魚体の模様だ。
滝壺の真下がチョットした深みになっていて仕掛けを入れれば必ず喰ってくる。滝直下の水の勢いが激しい場所なのに落ちてきた餌が集まるポイントがあるのだろう。

岩場が多い谷、雪が積もった岩場は慎重に足を置かないと滑って転ける。
一番キツいのは、傾斜がある滝の高巻き、ズルズルとズリ下がり、なかなか前に進まない。
何度も立ち止まり休憩しなければ滝を越えられない。


チョットした落ち込みの下は深みがあり、水が打つかる正面の岩にはエグレができている。
淵が小さくて見逃しそうなのだが、偶に大物が出る超1級ポイント
エグレの中で掛けた8寸、オレンジの大きな朱点が多いのが特徴で精悍な顔付きがカッコいい男前のアマゴだった。このタイプは二又より下流を縄張りにしている。


雨が降り出した。
「最近の天気予報は外さないなぁ」と思っていると雪に変わった。気温は結構低いと思うのだが風がないので、それ程寒さを感じない。
出来過ぎの尺を釣ったことだしここで納竿した。
急斜面を登る前に腹ごしらえする。
寒空の下で頂く暖かいカップ麺とコーヒーははメチャクチャ旨かった。

去年のオフトレ山歩きは11月で終わり、その後まったり生活を続けていたので体力と脚力がへこたれるのを心配していたが、今日のオイラは意外と元気だった。
帰り道は可なりの雪が積もっていた。何歩か歩いたら靴底が雪の高下駄になり、それを蹴り飛ばす・・・・これが効いたね。
次の日の朝、寝て起きたら足はボロボロだった。
遡行データ
2025/2/1 曇り/晴れ/雪 吉野川水系
遡行距離:3.2km 標高差:280m
釣果:9尾 最長寸:30.1cm
2025/2/1 曇り/晴れ/雪 吉野川水系
遡行距離:3.2km 標高差:280m
釣果:9尾 最長寸:30.1cm

渓流釣り遡行記2025
渓流釣り遡行記2025一覧 初めて入った小谷連瀑の最後は2段の滝になっていた。台風前の渇水もう少し水量があれば釣りも写真も変わってくるのにね。渓流釣り遡行記2024
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