手強い渓を覗いて見た

渓流釣り遡行記2024
渓流釣り遡行記      2024/2/18  晴れ
暖かい2月だ。
雪の心配がないのなら手強い渓はどうだろうか?源流までは行けないにしても早期なら良い釣りができそうな気がする。
歩きはじめから急斜面のザレ場を薄い踏み跡を頼りにトラバースすることになる。
体重を斜面側に残し足場が崩れても転げ落ちないようにし慎重に歩く。
道はこの先の崩落現場があってそれを高巻くように付いている。
下降するときに気付いたのだが崩落現場の中間辺りに道が付いているようだ。
崩落から20年も経てば地面が安定し立木も生えている。
元々は下に道が付いていたので、このザレザレの道より安全かも知れない。

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1投目で掛けたがポチャンと落ちた。
水面まで引き出した姿は8寸を越えていた。
2投目、ググッときて水中で重みを感じたが針外れ、そして3投目でかかったのは写真の6寸
「前の2回はキミじゃなかったよね」
支流入り口のカッコイイ滝
ここ何年もアタリすらないのに写真を撮るために冷たい水に手を付けて岩場を登る。
一応、竿を出しアマゴが居ないのを確認してから撮影をはじめる。
去年はこの渓に入ってないからはじめてOM-1を持ち込んだ。
巻頭の写真を見てくれれば分かると思うが岩が斜めで三脚が立てられる場所は制限される。
OM-1のライブNDは頑張れば4秒くらいまで手持ち撮影が可能なのでアングルが自由になる。
足場の悪い滝取りには欠かせないカメラになった。
3寸を2尾連続掛ける。
大きな餌に対して果敢にアタックしてくるチビアマゴを褒めればいいのか?それとも、オイラの卓越したテクニックを自慢すればいいのか?
どっちでもいいや!

伏流していた水が復活しはじめる区間
白泡間際に仕掛けを入れ沈み石の狭い間を流したら喰ってきた。
鼻先が長く尖った顔付きがカッコイイ奴、魚体をスッキリ見せるのは7つの丸いパーマーク、尾鰭の赤い縁取りと胸びれ、腹びれの黄色もいい・・・・完璧だ。
長い伏流区間、以前は渓通しで辿っていた。
水の無い谷筋はスカスカで締まりがなく掴んだ岩が崩れてきて危なっかしかった。
何年か前に渓沿いの上に道を見つけた。
途中に炭焼き窯跡が幾つかあるので炭焼きに使っていた道なのは間違いない。
どおりで天然林なのに大きな木が少ないわけだ。
大木と大岩がセットになった場所で一休みする。
天気が良すぎて陽の当たる場所は暑くて汗が止まらない。
伏流が終わり水とアマゴが復活する。
なぜ、これほどの水量が突如消えるのか?水が消える場所を見てもよく分からない。
8寸を掛け取り込んでいたら大きいのが2尾追ってきた。
場を荒らさないように下の淵で取り込み、もう1度仕掛けを沈めると9寸・・・・
解禁当初、釣り人が入っていない実績のある場所はこんなもんだ。
この時期に入れるかどうかに釣果は左右される。
まだサビが残っているが幅広の魚体、尾鰭の発達に逞しさを感じる。
2段の滝
右の水が流れて落ちている岩場をヘツリ上がる。
冷たい水を我慢さえできればホールドと足場がしっかりしているので見た目より簡単だ。
次も水が流れている岩に手を置かなければ登れない。
手が冷たいのはいいにしても袖口に水が入るのを最小限にしないと後々辛い目にあうことになる。
大滝の割には浅めの滝淵
5寸と6寸が2尾、冷たい思いをして登ってきたのに・・・・割に合わない。最後に左奥に仕掛けを入れると8寸が喰ってきた・・・・これでイーブンかな?
良いアマゴだ。
2段の滝を登るのは簡単でも下るのは怖かった。
滝を下ったところの陽が当たる場所で渓飯にする。
アルコールストーブを初めて使った。
マグポットを含め161g、源流釣りに於いて荷物の軽さは正義だ。
渓飯を食べコーヒーを啜りゆっくりしていると斜面を登って釣り上がるのが面倒になったので納竿した。
解禁3日目、まだまだ気合いと体力が足りていません。
遡行データ
  2024/2/18 晴れ  東予水系
  遡行距離:4.0km 標高差:250m 
  釣果:26尾 最長寸:27.0cm

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