2月の新規開拓  銅山川中流

渓流釣り遡行記2024
渓流釣り遡行記2024  2024/2/10 晴れ/雪
  吉野川水系(銅山川)  
源流域を詰めたことがある。
総じて緩い渓、源流指向の渓師にとって物足りない釣りだった。
植林の伐採が渓に倒れ込みこれ以上先に進めない・・・・この水系に二度と来ることはないだろうと見切りを付けた。
 
山歩きで渓沿いを辿るルート
大滝もあるし深淵もあってチャンとした渓になっているではないか・・・・一番長い支流、やはりこっちが本命筋なのか?見誤ったのは山奥の集落にしては人家が多いことだったような気がする。
人家を通り過ぎてしまえば奥は深いし植林の上はブナ林が広がっていることを知った。
釣査だからとゆっくりめのスタートになった。
二又の合流点を目指して尾根道を下って行く。
「道があるのか?」・・・・まぁいい。水線の長い方から始める、下ったところにいきなり良淵が出現した。釣査は初めが肝心だと時間を掛け丁寧に流してみるもののアタリがない・・・・。
「次、行ってみようか」

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次の淵も良い雰囲気だった。
モゾモゾとしたチビのアタリに遊ばれて空合わせを繰り返す、アタリがあっても静観、横に動き出しても待ち穂先から手元に魚信が伝わったら合わせを入れる。
4寸が2尾
まぁ、そんなもんだろうけどアマゴが居ることが分かったのでヨシとする。
相棒がやっている淵も良さそうだ。
「釣れた?」って聞いたら指を3本立てた。「
この谷、当たりかも」って嬉しそうに云ったけどこのサイズじゃね。
 
しばらくすると谷は緩くなり極めて普通の川になった。
左は植林が大伐採され右はその搬出路が通っている。
谷が通行できなくなると搬出路に出ることになるが斜面のバラの大群に絡まれる。
搬出路から谷に戻るにはバラの大群に突っ込まなければならないため上から相棒の釣っている姿を見ていた。
相棒も搬出路に上がってきて、「さぁ、これからどうする」
大伐採が終わる3、400m先まで行けば釣りになりそうな可能性はあるが搬出路が終わるとバラ園と崩落・・・・道は大伐採の中にありそうだがバラの障害がある。
釣査する谷は、もう2本あるからと次の谷に向かう。
2本目の谷も規模の大きい渓相が続いている。
相変わらずチビアマゴしか釣れないのは変わらなかった。
象徴的な大木が右上にある大滝
「サイズアップしましたね」と後ろから声がかかる。
サイズアップと云っても4寸が5寸になっただけなんだけどね。
またしても大滝
岩壁が立ちはだかり濃い緑の深淵には如何にも大物が潜んで居そうな雰囲気がする。
深渕から引き出したのは痩せたアマゴだった。
コイツは痩せて細いが長い・・・・測らなくても良いのにメジャーを当てると7寸を越えていた。
上の大滝は岩壁が迫り出して越えることができない。
岩場を境に急斜面をどんどん押し上げられる。
途中、階段状の割れ目に取り付いたがしくじれば、滝壺にドボーンコースなので自重した。
50m以上登った先に赤テープがあってメチャキツい大高巻きから開放された。
二又に分かれ水量が減ったが渓相の良さは変わらない。
釣れるアマゴのサイズも変わらないのはどうしてなのか?
渓の傾斜が緩くなって随分釣り安くなってきた。
釣りの方は相変わらずで偶にチビアマゴが釣れるだけ・・・・二又までやって来たが先の展望が見えないので2本目の谷はここで納竿した。

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3本目の谷
山歩きで見たのはこの谷のことだ。
渇水気味の渓もあった中、水線がないのに水量が多いことに魅力を感じた。
別れ又はいきなり大滝の出合から始まる。
釣れる気しかしなかったがアタリすらなかった・・・・。
この滝は滝壁の際の斜面木に根っ子が露出していて直登できた。
渓相も良いし水量も悪くない・・・・不満があるとすれば植林囲まれているだけなのに、アタリがない,アマゴの泳ぐ姿も見えなかった。
上の写真の滝なんか白泡の中から大物が現れてパクッと食らい付くイメージしかないんだけどね。
3本目の谷は登山道が谷と交差するまでアタリなし・・・・本日3回目の納竿となった。
「かいちょうの感もアテになりませんね。」
まぁねぇ、それはそうなんだけど渓の規模を考えれば納得できない。
解禁後に釣った足跡もなかったのに魚影の薄さとサイズの小ささは何なのか?下流に何軒もの別荘があるようだから通年で攻めつくされているのか?餌が足りないのか?・・・・答えは見つからない。
とことん奥を探る手もあったけど2月だから仕方ないところもある。
「二人でつ抜けしたから2月の新規開拓はマズマズの出来やな」と強がっておいた。
霰がパラつく時間帯があったので県境の高い山は白くなった。
奥の源流に足を伸ばすのはまだ先になりそうです。
遡行データ
  2024/2/10   晴れ/曇り  吉野川水系
  遡行距離:4.2km 標高差:200m 
  釣果:13尾 最長寸:22.0cm
渓流釣り遡行記2024
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