山歩きで見たアマゴ

渓流釣り遡行記2021
渓流釣り遡行記2021
 吉野川水系 2021/3/6 雨/曇り 
山歩きはオフシーズンの体力や脚力維持するのが目的・・・・
登山者の意識の大部分はピークに向いているがオフトレ渓師はコルから続く谷筋が気になって仕方がない。
稜線から見た源流は傾斜や植生の全体像が見通せ渓の善し悪しが判断できる利点があるのでシンドイ山歩きも続けることができる。
山歩きの途中、原生林の谷間の流れが目に入った。
誘われるように斜面を下り細い水の流れに岩のエグレ他部分が少し深くなった小淵にアマゴが泳いでいた。
山頂まで大した標高が残っていないことを考えれば流れができる程の水量は何なのか?
また、そこにアマゴが居る不思議な場所は多様な巨木が立つ原生林の恩恵を受けているように思えた。
源流部だけでは1日遊ぶには短すぎる・・・・下から通すには長くて帰り道が遠くなる。
この辺りが今更ながら新規開拓の渓になる要因かも知れない。(たぶん昔の地図には帰り道が書かれていなかった。)
「帰り道は下りだから・・・・まっ、いいか」
濃い霧の中をゆっくり走ってきた。
明るくなるのを待っていたが朝陽は霧に隠れて出てこない。
先が長いので細かい雨が降る中を歩きはじめた。
渓の入り口が荒れていたので少し飛ばした最初の淵の1投目に6寸を掛けた。

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幅広い渓に加え水量が多いのでいつもの釣りと勝手が違う。
全くアタリが無い区間が続くと思ったらチビ助の猛攻がはじまった。
一つ一つのアタリを真面目に対処していたら源流に辿り着けそうもない。
水量が落ち着くのは二又付近になるだろうと想像して大淵だけに狙いを定め先を急いだ。
二又が近くなると水量が落ち着きコンスタントに7寸クラスが釣れるようになってきた。
釣りはじめから3時間・・・・漸く8寸が出た。
二又の合流点で2尾目の8寸
左と右の水量は3:2位の割合だろうか?今日は行かないが植生の雰囲気や渓相、帰り道から遠ざかるので大物が出る確率は右又の方が高いかも知れないと思いながらも本筋の左又に足を進めた。
本流に比べると等高線の間隔が狭まる左又は連瀑になっていた。
急激に立ち上がっているのではなく坂を滑り落ちるような水の流れなので深みを持った好ポイントがない。
割と登りやすいので谷筋を進んだが谷尾根に取り付いて高巻いた方が良かったかも知れない。
原生林の源流らしい雰囲気になってきた。
釣れてくるアマゴは朱点が多く派手目にり明らかに下流のアマゴと違っていた。
赤やオレンジが混じっていたので卵放流が行われているのは間違いないようだ。
サイズはアベレージ6寸ってところ。

山歩きで見た小淵・・・・いい感じのエグレじゃないかい。
水量が少なくなってきたがチョットした深みがあればアマゴは居る。
魚止を確かめてやろうと思っていたがキリが無いので納竿、緩い斜面から道に上がった。恐らく水が切れるまでアマゴは棲んでいるだろう。

車止めまで2時間の道のり・・・・遠かった。

遡行データ
 2021/3/6  雨/曇り
 遡行距離:10.0km 標高差:410m 吉野川水系
 釣果:64尾 最長寸:25.0cm キープなし
 

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