渓流釣り遡行記2014
2014/7/19 晴れ 吉野川水系
2014/7/19 晴れ 吉野川水系
師匠が去年のシーズン終わりに吉野川源流を遡行したときに、崩落で渓が埋まってしまったと聞いていた。原生林の渓だからそれほど心配はしていなかったが四国で最も素晴らしい渓の一つに数えられる四国最大河川 吉野川最源流の状況がどんなものなのか確かめることにした。
源流橋から流れを見る限り前回(8年前)と変わらないような気がする。
林道のはじまりは植林帯だが5分も歩けば見事な原生林に変わる。岩場の急斜面、途中の厳しい場所から入渓する。大岩と大木が渓を塞ぎ滝になっている。
また、角張った石が滞積して歩きにくい。確かに渓は荒れている。林道から見ただけじゃ解らないものだ。
まだ薄暗く、仕掛けと目印が見えない。大凡の位置に放り込んで、手元にくるアタリで魚心を探るしかない。最初の淵で岩魚8寸、次の淵でアマゴ7寸が掛かる。入れ食いか?と思ったがそれからが続かない・・・・
久しぶりに岩魚9寸(27cm)
初めのアマゴ以外全て岩魚、下流域は岩魚に支配されている。
川幅が広く緩やかに流れる。
そして両岸は太古の昔から続く原生林
四国の渓がきれいなのは青石(緑色片岩)によるもの
淵の深みはコバルトブルーに輝く
そして両岸は太古の昔から続く原生林
四国の渓がきれいなのは青石(緑色片岩)によるもの
淵の深みはコバルトブルーに輝く
本流のアタリが遠ざかる。
支流に入る。初めてこの渓を訪れたのが20年前、魚止めまで詰めたがこの支流はアマゴだけだった。支流を少し入った滝でアタリがあったが掛からなかった。本流から登って来たのか?支流から落ちてきたのか?滝を高巻いた場所で6寸の岩魚が掛かる。てっきりアマゴが釣れるものと思っていただけに少々残念だった。水量は十分、6寸から7寸がポツポツ掛かるので支流を詰めることにした。
雰囲気がある如何にもって感じの滝、落ち込みの中に大錘を沈める。大きなアタリがあり竿が曲がったままで上がってこない。もしかして尺?と思ったが9寸(28cm)の岩魚だった。
支流も小規模だが原生林の渓
水量はまだまだあるがアタリが無くなったので納竿
本流の出合いから標高差100mの場所だった。
本流の出合いから標高差100mの場所だった。
見覚えがある大淵
8年前の遡行では
この大淵の上からアマゴに変わった。
8年前の遡行では
この大淵の上からアマゴに変わった。
約束通り7寸(22cm)のアマゴが掛かる。8年の歳月が経っても同じ場所を境にアマゴと岩魚が棲み分けている。
不思議な感じだ
アマゴ9寸(27cm)
引きはともかく容姿はアマゴの方がいい
渓が大小の石に埋まっていた。
崩落現場 かなり高いところから崩れている。岩肌が露出しているからこれ以上土砂の流入は少なそうだ。少し上にある水無し谷も大石がゴロゴロ状態・・・・凄い水が出たに違いない。最源流域が美しい流れに戻ることを願いたい。
原生林の風景
左の写真 大カツラが2本並んでいる。この辺りで魚心が止まる。竿を仕舞って源流モニュメント碑を目指す。山肌にある登山道は無事だか、中州の登山道は寸断されて歩きにくい。はたしてモニュメントは無事残っているだろうか?
吉野川源流モニュメント(標高1200m)
「ここから吉野川の水は流れ出す」とあるが流れ出しは遙か上流の瓶ヶ森からである。源流域には、モニュメント以上の自然豊かな造形が残っている。
「ここから吉野川の水は流れ出す」とあるが流れ出しは遙か上流の瓶ヶ森からである。源流域には、モニュメント以上の自然豊かな造形が残っている。
モニュメントの奥にある直瀑15m
水量が少ない様で2条になっていないのが残念、1週間前、ここから標高差400m上の瓶ヶ森林道の吉野川源流碑に立っていた。
水量が少ない様で2条になっていないのが残念、1週間前、ここから標高差400m上の瓶ヶ森林道の吉野川源流碑に立っていた。
当日データ
釣果:29尾 最大28.0cm(岩魚)
キープ0 遡行距離11.6km 標高差330m
釣果:29尾 最大28.0cm(岩魚)
キープ0 遡行距離11.6km 標高差330m
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