遠巻きのエスケープ

渓流釣り遡行記2012
渓流釣り遡行記2012
 2012/8/18 晴れ/雨 那賀川水系
10年以上来ていない久しぶりの渓だ。
上流を横切っている車道から、林道を一旦下って車道まで釣り上がるのがベストなんだが、大雨で車道が通行止めになっているので正面突破することにした。
正面突破は、20年近く前のことになる。古い地図の書き込みには、渓の下手から回り込んだ記録が残っているがどう見ても崖を登らなければならない。まぁ、それは何とかなるにしても本流が深くて渡れない・・・・・じゃ上手から?入り口の滝上が嫌らしそうな感じ・・・・・もっと下手へいったり上手から覗き込んだり、うろうろと時間を潰してしまった。
上手をよく覗いていると木に隠れたロープが見えた。「お助けロープか?」ってんで上手からアプローチすることに決めた。上手の本流を渡りロープが張ってある場所まで登る。(上手の本流も深い場所はキ○タ○まで浸かり朝っぱらから気持ちいいったらありゃしない)
ロープのところまで登ってきたが、ちょっとばかりの手がかりになるだけであまり役にたたない・・・結局、急斜面を立木に掴まりながら最初の滝を越えると次の滝が待ち構えていた。・・・・このルートはあっているんだろうか????・・・・と不安になる。
取り敢えず滝の落ち込みを釣ってから考えることにした。落ち込みは大きな当たりがあったが不発。さて、高巻きルートは左か?右か?・・・・右に体を突っ張りながら登れそうな岩と岩の隙間があった。回り込んで見ると今度こそ本物のお助けロープが垂れ下がっていたので、このルートが正解だったことを確信した。
お助けロープを登り切ると想像していた渓相
20年前は下手から崖を高巻いてここに降りたような記憶、人間って20年前のことを覚えているものだろうか?不思議な感覚だ。
釣れてくるアマゴの型は
だいたい6寸(20cm前後)
アタリがあったのは定石通り中央の流れが緩くなった部分

渓相は素晴らしい
渓の前半は連瀑が続くが高巻きルートは明確で危険はない、ただ、大物が出るとしたらこの辺りと思うのだが釣れてくるのは最大でも7寸クラスしか顔を見せない。
アマゴ8寸(25.5cm)
漸く8寸が顔を見せてくれた。渕尻に餌を落とすと中央の大岩のエグレから黒い影が走ってきていきなり食らいついた。
右支流
水量が少ないので釣り上がるのは止めた。
アマゴ8寸(26cm)
2mくらいの落ち込み、左下の深みから6寸・・・・こんなモンじゃないだろう奥の落ち込み餌を入れたら1発だった。
雷鳴とともに、 雨が激しくなってきた。
2本目の右支流を過ぎた辺りから雨が降りはじめた。ますます、魚の活性が上がり入れ掛かり状態になったので気にせず釣り上がっていったが、しばらくすると渓が暗くなり雷が近づいてくる感じ・・・そ のうち、バケツをひっくり返したような激しい土砂降りになり水位が上がってきた。これは『やばい』と思い直ぐ納竿。
直ぐ横に林道があることはわかっていた。30m程斜面を登ると林道にぶつかり帰り道を確保した。しかし、本流を朝渡った時、股下まで浸かったことを思い出す。林道を辿って本流まで戻っても本流が増水して渡れなくなって『停滞』なんてことになるのは困る 。林道を登って車道ににて帰ることにした。
大体の距離は頭に入っていたが途中2回も高低差100mの登りがあったのは計算外だった。車道に出たの4時前、車止めに着いたのが9時前、20km近い道のり。。。。。。
暗くなるまでに舗装しているところまで出れば何とかなると思っていたが、車道は新月で真っ暗、霧が立ちこむ中、時折遠くで稲光が光る。心細く泣きそうになりながらヘッドランプを頼りに歩き続けた。(ああ、しんどかった
 車道に出ると雨が止んで青空になった。
歩きはじめて2時間してKEIZOUさんから電話、なんで、こんなところで繋がるんだろうと思っていたら、携帯電話用のアンテナ2本の間で電話していた。
電話の向こうは、完全な酔っ払いで向かえに来てもらえるのは無理やな
「斯く斯く然々なんで心配せんとってな」、
遭難騒ぎにならない安心感と先の元気をもらいました。
KEIZOUちゃん「ありがとうね」
当日データ
 釣果:45匹 最大26cm キープなし
 標高差:600m 遡行距離:25km
 那賀川水系

コメント

タイトルとURLをコピーしました